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11.昼食
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「ただいま」
俺がそう言うと大翔が答えた。
「お疲れ様、健」
俺は買ってきた荷物をキッチンに置いた。
大翔は杖を玄関に立てかけた後、本や服を二階の自分の部屋にしまいに行った。
「腹減ったな」
「そうだね」
二階から戻ってきた大翔が俺に返事をする。
「卵が沢山あるから、オムライスでも作ろうか?」
「いいな」
俺の返事を聞いた大翔はさっそくトマトを細かく切って、簡単なトマトソースを作り始めた。
「ケチャップは、もうちょっと時間があるときに作るよ」
「そうか。ソース類も作らないと無いのか……。不便だな」
「でも、料理は楽しいから大丈夫だよ」
大翔は残っていた肉を切り刻み、トマトソースと一緒に炒めた。
「俺は洗濯物を取り込んでくる」
「ありがとう、健」
ただぼんやりと料理ができるのを待つのは少し申し訳なくて、俺は自分にできることをすることにした。俺は庭に出て、干していたシーツや肌着、服や布を取り込んだ。乾いた洗濯物を食堂のテーブルの上に置くと、たたみ始めた。
キッチンからはジュウジュウとフライパンで何かを焼いている音が聞こえてくる。
おだやかな昼間の時間に、俺はぼんやりと幸せだな、と思った。
「健、オムライスと野菜スープが出来たよ。そっちに持って行っても大丈夫?」
「ああ、洗濯物もたたみ終わったから、ちょっとしまってくる」
俺はきれいにたたんだ洗濯物の山を抱えて二階に行った。
洗濯したものをそれぞれの場所にしまい終え、一階に戻ると大翔がオムレツとスープを机の上に並べていた。
「あ、洗濯物の片づけありがとう。食事できたよ」
「ああ。うまそうだな。ありがとう、大翔」
俺たちは向かい合わせで、食堂の椅子に腰かけた。
「いただきます」
「いただきます」
大翔の作ったオムライスにナイフを入れると、卵がトロリと流れた。
ひとくち、卵と赤いご飯を口に運ぶ。
「美味い!」
「よかった!」
大翔の顔がほころんだ。思わずかわいいな、と言いそうになってしまうような無邪気な笑みを浮かべて大翔もオムライスを食べている。
「昼ごはん、遅くなっちゃってごめんね」
大翔が申し訳なさそうに言ったので、俺は笑顔で答えた。
「いいや。一緒に動いていたんだから、謝らなくていい」
俺は野菜スープをごくりと飲んで、またオムライスを食べ始めた。
「足りる?」
「ああ。十分だ」
俺は大翔にそう言うと、食事を終えた。
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさま」
大翔は食後のお茶を俺と自分の前に置いた。
「これから、どうする?」
俺が大翔に尋ねると、大翔は笑顔で答えた。
「森に行きたい」
「森か……暗くなる前なら大丈夫か……」
俺たちは遅い昼食を終えて、買ったばかりの武器をそれぞれ装備した。
はじめてもつ剣は少し重いような気もしたが、敵を叩くにはちょうどよいのかもしれないと考え直した。
「大翔、そっちは準備できたか?」
「えっと、ちょっと待って」
大翔はキッチンで何かごそごそとしてから、カバンを斜めにかけ、杖を手に持った。
「カバン、健も持って行ってね」
「なんでだ?」
「森で食材とか薬草をとるつもりなんだ」
大翔は今日買ったばかりの本を嬉しそうに俺に見せて言った。
「了解」
俺も大きめのカバンを肩にかけた。
「じゃあ、行ってきます」
「行ってきます」
誰もいない家に挨拶をして、俺たちは森に向かった。
俺がそう言うと大翔が答えた。
「お疲れ様、健」
俺は買ってきた荷物をキッチンに置いた。
大翔は杖を玄関に立てかけた後、本や服を二階の自分の部屋にしまいに行った。
「腹減ったな」
「そうだね」
二階から戻ってきた大翔が俺に返事をする。
「卵が沢山あるから、オムライスでも作ろうか?」
「いいな」
俺の返事を聞いた大翔はさっそくトマトを細かく切って、簡単なトマトソースを作り始めた。
「ケチャップは、もうちょっと時間があるときに作るよ」
「そうか。ソース類も作らないと無いのか……。不便だな」
「でも、料理は楽しいから大丈夫だよ」
大翔は残っていた肉を切り刻み、トマトソースと一緒に炒めた。
「俺は洗濯物を取り込んでくる」
「ありがとう、健」
ただぼんやりと料理ができるのを待つのは少し申し訳なくて、俺は自分にできることをすることにした。俺は庭に出て、干していたシーツや肌着、服や布を取り込んだ。乾いた洗濯物を食堂のテーブルの上に置くと、たたみ始めた。
キッチンからはジュウジュウとフライパンで何かを焼いている音が聞こえてくる。
おだやかな昼間の時間に、俺はぼんやりと幸せだな、と思った。
「健、オムライスと野菜スープが出来たよ。そっちに持って行っても大丈夫?」
「ああ、洗濯物もたたみ終わったから、ちょっとしまってくる」
俺はきれいにたたんだ洗濯物の山を抱えて二階に行った。
洗濯したものをそれぞれの場所にしまい終え、一階に戻ると大翔がオムレツとスープを机の上に並べていた。
「あ、洗濯物の片づけありがとう。食事できたよ」
「ああ。うまそうだな。ありがとう、大翔」
俺たちは向かい合わせで、食堂の椅子に腰かけた。
「いただきます」
「いただきます」
大翔の作ったオムライスにナイフを入れると、卵がトロリと流れた。
ひとくち、卵と赤いご飯を口に運ぶ。
「美味い!」
「よかった!」
大翔の顔がほころんだ。思わずかわいいな、と言いそうになってしまうような無邪気な笑みを浮かべて大翔もオムライスを食べている。
「昼ごはん、遅くなっちゃってごめんね」
大翔が申し訳なさそうに言ったので、俺は笑顔で答えた。
「いいや。一緒に動いていたんだから、謝らなくていい」
俺は野菜スープをごくりと飲んで、またオムライスを食べ始めた。
「足りる?」
「ああ。十分だ」
俺は大翔にそう言うと、食事を終えた。
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさま」
大翔は食後のお茶を俺と自分の前に置いた。
「これから、どうする?」
俺が大翔に尋ねると、大翔は笑顔で答えた。
「森に行きたい」
「森か……暗くなる前なら大丈夫か……」
俺たちは遅い昼食を終えて、買ったばかりの武器をそれぞれ装備した。
はじめてもつ剣は少し重いような気もしたが、敵を叩くにはちょうどよいのかもしれないと考え直した。
「大翔、そっちは準備できたか?」
「えっと、ちょっと待って」
大翔はキッチンで何かごそごそとしてから、カバンを斜めにかけ、杖を手に持った。
「カバン、健も持って行ってね」
「なんでだ?」
「森で食材とか薬草をとるつもりなんだ」
大翔は今日買ったばかりの本を嬉しそうに俺に見せて言った。
「了解」
俺も大きめのカバンを肩にかけた。
「じゃあ、行ってきます」
「行ってきます」
誰もいない家に挨拶をして、俺たちは森に向かった。
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