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59、雨の日(2号店)

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「雨ですね、レイナさん」
「そうですね、ロイさん」
2号店はお客さんが少なかった。

猫達も毛繕いをしたり寝ていたり、動きは少なかった。
「こんな日は掃除でもがんばりましょうか?」
レイナはそう言って猫達のトイレ掃除と床掃除を始めた。

ロイはそれを見て、微笑んだ。
「それじゃ、たまには私たちも休憩しましょう」
そう言って、ドーナツを二つあげて、紅茶も二つ入れた。

ロイはレイナを呼んで、お茶にした。
「こんなゆったりした日もいいですね」
レイナは紅茶を一口飲んでいった。
「そうですね」
ロイは揚げたてのドーナツを、一口囓っていった。

「あ、猫ちゃん達もおやつの時間ですね」
「そうですね」
ロイは冷蔵庫から、信司の作った猫用おやつをとりだした。
ソード達は、それに気付くとロイの足下にやって来てまとわりついた。

「はい、どうぞ」
三つのお皿を床に並べる。
ソード達は一生懸命、おやつを食べている。
ロイは三匹がおやつを食べ終わると、お皿を片付けた。

「ロイさん、外、雨がやんで虹が出ていますよ」
レイナは入り口のドアを開けて、ロイに声をかけた。
「ああ、本当ですね。綺麗です」
ロイも、外を覗いて、虹を見上げた。

「いいこと、ありそうですね」
ロイとレイナは目を合わせて、微笑んだ。

外は夏が近づいた気配がした。
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