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17 アリシア視点
あっ!良い事を思い付いちゃったぁ~♪
カイドとリンドがくっつけばサイードは、私の元に戻ってくるんじゃない?!
戻ってきた時に、もう私を裏切らないように約束させて許す。サイードは、もう私には逆らえなくなるわぁ~!うふふ私って頭良い~♪
そうと決まれば、カイドが庭に手入れをしに来ている時にリンドを呼んで…
「アリシア様が私とお茶をしたいと連絡があったのですか?」
「はい、アリシア様は、その…殿下の事となると分からない行動をされる事が…。
何か理由を付けてお断りした方がよろしいかと…」
「・・・いいえ、お近づきになれるかもしれないもの。行くわ!」
***
「アリシア様、本日はお招き頂き、ありがとうございます」
「リンド様、来てくれて嬉しいわぁ~!
もう1人、呼んでいるのだけれど、よろしいかしら?
庭師なのだけれど、とても良い方なの♪」
「えっ?庭師…」
「遅くなりました、奥様。
えっ?なんでリンドが?」
「リンド様、こちらはこの庭を手入れしてくれている庭師のカイド。カイド、こちらはサイード王子の寵愛されているリンド様ですわ!」
「「・・・」」
「リンドが殿下の…」
「あぁ…何か、お腹が張ってきてしまったわ!ごめんなさいね、私は部屋に戻って良いかしら?
また、別の日にしてお招き致しますわ。
あっ!もし宜しければお茶の準備はして有りますので、どうぞ2人でお茶をしてらして♪」
「えっ?!アリシア様…」
「本当に、ごめんなさいね!
あー痛いわー!」
アリシアは、カイドとリンドを残し宮廷に戻っていく。
さぁ2人を引き合わせたわ♪上手く遣ってねカイド!
「リンド…いえ、リンド様。今まで知らずに失礼しました」
「止めてカイド!私は、平民なの!様なんか…」
「でも、貴女は殿下の「なりたくてなったんじゃない!宮廷になんて、来たくなかった!殿下が無理矢理…平民の私には逆らう事なんて出来なくて…」
「リンド…」
2人は、アリシアの計画通りに恋仲となってしまった。
やったわ~♪こんなに上手く行くなんて~!
後はサイードに然り気無く気が付かせて…痛いっ!!
何よ、これっ!!!痛くて死にそうよー!!!
アリシアは、無事に男の子を産んだ。
だが、何故かサイードが来ない。
出産した事は報告された筈なのに、何で1週間も経つのに顔も出さないの!?
「アリシア!」
「サイード!やっと来てくれたのね。
無事に男の子が産まれましたわ♪」
「リンドを何処にやったっ!!」
「えっ?リンド?おめでとうとか、ご苦労とかじゃなくて、リンド?なんですの、それ?」
「リンドが居なくなった!お前が仲良くしていた庭師も姿を消した!どういう事だ?お前が2人を手引きしたのでは無いのかっ!?」
「知りませんよ!…2人が居なくなった?」
あらっ!やったじゃない、カイドも やる時はやる男だったのね♪
アリシアは、心の中で、喜んでいたが、
サイードのリンドを想う気持ちを、甘く見ていた。
「お前が2人を引き合わせていたのは聞いているんだ!一体、どこに逃がしたのだっ!!!」
「だから、私は知りませんっ!誰が、そんな事を言ったのですか?」
「お前は、惚れた弱みから、カイドの頼みを断われず2人を逃がしたとアニタが言っているが?」
「待って下さいサイード!リンド様が庭が気に入った様なので、庭を手入れしているカイドを紹介はしましたが、まさか2人が殿下を裏切るなんて思ってもいませんでしたわ!私がカイドを好きだなんて、アニタが私を落とし入れ様として嘘を言ったのです!あぁどうか許して下さい、私が2人を引き合わせてしまったばかりに…私はサイードだけを愛しているのです。決して裏切ってなどいません」
「もう良い!!刑には処さない…が、お前の顔は2度と見たくない。離縁するので、国に帰れ!勿論、子供は置いていくように!ザイル国にも、2度と足を踏み入れるなっ!子供に親だと名乗る事も禁じる。」
「そんな…どうかサイード、お許しを…」
「えぇーい!しつこいぞ!刑に処されたいのか?
男を産んだ事で情けを掛けてやっているものを!」
サイードがこんなに怒るなんて…平民のリンドに私が負けたの?!
駆け落ちしてしまう程、そこまで2人が本気なんて予定外だった。
私は、サイードに戻ってきて欲しかっただけなのに…。アニタにも、裏切られるなんて…。
「いやー!帰りたくない!誤解なのよ、お願い、サイードに会わせて!!」
アリシアの願いは、サイードには届かず、
アリシアは、1ヶ月後、国へと強制送還された。
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