【完結】他の人が好きな人を好きになる姉に愛する夫を奪われてしまいました。

山葵

文字の大きさ
18 / 30

18

 今日は、月に1回のモルト伯爵家、ワイス侯爵家の食事会。
勿論、次期トレリス伯爵家である私達も参加しておりますわ。

そこに王宮からの使いの者がお父様に陛下からの手紙を持って来られました。

 その手紙を読んだお父様は、顔を青くしワナワナと震えながら

「た、大変だっ!!アリシアが離縁された!!!」

「「「「「ええぇぇーっ?!」」」」」

一体どういう事でしょう?
あんなにサイード王子に愛されていたお姉様が離縁とは?

「何で離縁なんて…アーノルドどういう事なの?理由は、なんですの?」

「それが詳しい事は書いてないんだ…只、離縁されたがザイル国からのお咎めはないらしい。アリシアが戻ったら一緒に王宮に登城するようにとの陛下からの御達しだ。」

「あぁなんて事でしょう…」

 途方に暮れるお父様、お母様をワイス侯爵、夫人が慰めている。

「まったくアリシアお姉様は、モルト家を潰す気なの?」

「アルフレッドには悪いけれど、アリシア姉様は、王子妃なんて最初から無理だと分かっていたでしょ?シンシア姉様なら、分かるけれどね。サイード王子も見る目無かったよねっー!」

「サイモン、口が過ぎるぞ!」

「そうかなぁー、本当の事を言っただけなのに?
ねぇレオン兄さんは、どう思う?エド兄さんは、アリシアを庇うけれど、そう思わない?」

「・・・俺に振るなっ!」

この前、男の子が産まれたと報せが来たばかりだというのに離縁なんて…。お姉様は大丈夫なのかしら?

「シンシア、大丈夫か?」

「は、はい…」

 そう気に掛けてくれたのは、旦那様ではなくレオン兄様?
あら?エドワードは?私と一緒で狼狽えていますわね?!

「兎に角、アリシアが戻ってこない事には何も分からん。アリシアが戻ってくるのを待とう」

「そうですね…戻ってきたら、連絡いたしますわ。またその時に集まりましょう」

そう2人が告げると、早々にお開きとなった。

帰る馬車の中でエドワードは何も言わずに窓の外を眺めていた。

 アリシアが戻ってくる。俺は、もうシンシアと夫婦になったのだ。…必要以上に近付かなければ大丈夫だ。もう、戻ることは無いっ!


 お姉様が離縁されたと聞いてから、エドワードの様子がおかしい気がする…。どうしてかしら…何か嫌な予感がするのは?


 屋敷に戻るとエドワードは、何かを吹っ切る様にシンシアを抱いた。
 その行為は、夜が明けるまで続き、シンシアは、朝のお見送りが出来ない程だった。

あなたにおすすめの小説

裏切りの街 ~すれ違う心~

緑谷めい
恋愛
 エマは裏切られた。付き合って1年になる恋人リュカにだ。ある日、リュカとのデート中、街の裏通りに突然一人置き去りにされたエマ。リュカはエマを囮にした。彼は騎士としての手柄欲しさにエマを利用したのだ。※ 全5話完結予定

[完結]裏切りの果てに……

青空一夏
恋愛
王都に本邸を構える大商会、アルマード男爵家の一人娘リリアは、父の勧めで王立近衛騎士団から引き抜かれた青年カイルと婚約する。 彼は公爵家の分家筋の出身で、政争で没落したものの、誇り高く優秀な騎士だった。 穏やかで誠実な彼に惹かれていくリリア。 だが、学園の同級生レオンのささやいた一言が、彼女の心を揺らす。 「カイルは優しい人なんだろ? 君が望めば、何でもしてくれるはずさ。 でも、それは――仕事だからだよ。結婚も仕事のうちさ。 だって、雇い主の命令に逆らえないでしょ? 君に好意がなくても、義務でそうするんだ」 その言葉が頭から離れないリリアは、カイルの同僚たちに聞き込み、彼に病気の家族がいると知った。「治療費のために自分と結婚するの?」 そう思い込んだリリアに、父母がそろって事故死するという不幸が襲う。 レオンはリリアを惑わし、孤立させ、莫大な持参金を持って自分の元へ嫁ぐように仕向けるのだった。 だが、待っていたのは愛ではなく、孤独と裏切り。 日差しの差さない部屋に閉じ込められ、心身を衰弱させていくリリア。 「……カイル、助けて……」 そう呟いたとき。動き出したのは、かつて彼女を守ると誓った男――カイル・グランベルだった。そしてリリアも自らここを抜けだし、レオンを懲らしめてやろうと決意するようになり…… 今、失われた愛と誇りを取り戻す物語が始まる。

君を幸せにする、そんな言葉を信じた私が馬鹿だった

白羽天使
恋愛
学園生活も残りわずかとなったある日、アリスは婚約者のフロイドに中庭へと呼び出される。そこで彼が告げたのは、「君に愛はないんだ」という残酷な一言だった。幼いころから将来を約束されていた二人。家同士の結びつきの中で育まれたその関係は、アリスにとって大切な生きる希望だった。フロイドもまた、「君を幸せにする」と繰り返し口にしてくれていたはずだったのに――。

【完結】私よりも、病気(睡眠不足)になった幼馴染のことを大事にしている旦那が、嘘をついてまで居候させたいと言い出してきた件

よどら文鳥
恋愛
※あらすじにややネタバレ含みます 「ジューリア。そろそろ我が家にも執事が必要だと思うんだが」 旦那のダルムはそのように言っているが、本当の目的は執事を雇いたいわけではなかった。 彼の幼馴染のフェンフェンを家に招き入れたかっただけだったのだ。 しかし、ダルムのズル賢い喋りによって、『幼馴染は病気にかかってしまい助けてあげたい』という意味で捉えてしまう。 フェンフェンが家にやってきた時は確かに顔色が悪くてすぐにでも倒れそうな状態だった。 だが、彼女がこのような状況になってしまっていたのは理由があって……。 私は全てを知ったので、ダメな旦那とついに離婚をしたいと思うようになってしまった。 さて……誰に相談したら良いだろうか。

悪女と呼ばれた令嬢は、親友の幸せのために婚約者を捨てた

由香
恋愛
婚約者である王太子を、親友のために手放した令嬢リュシエンヌ。 彼女はすべての非難を一身に受け、「悪女」と呼ばれる道を選ぶ。 真実を語らぬまま、親友である騎士カイルとも距離を置き、 ただ一人、守るべきものを守り抜いた。 それは、愛する人の未来のための選択。 誤解と孤独の果てで、彼女が手にした本当の結末とは――。 悪女と呼ばれた令嬢が、自ら選び取る静かな幸福の物語。

【完結】少年の懺悔、少女の願い

干野ワニ
恋愛
伯爵家の嫡男に生まれたフェルナンには、ロズリーヌという幼い頃からの『親友』がいた。「気取ったご令嬢なんかと結婚するくらいならロズがいい」というフェルナンの希望で、二人は一年後に婚約することになったのだが……伯爵夫人となるべく王都での行儀見習いを終えた『親友』は、すっかり別人の『ご令嬢』となっていた。 そんな彼女に置いて行かれたと感じたフェルナンは、思わず「奔放な義妹の方が良い」などと言ってしまい―― なぜあの時、本当の気持ちを伝えておかなかったのか。 後悔しても、もう遅いのだ。 ※本編が全7話で悲恋、後日談が全2話でハッピーエンド予定です。 ※長編のスピンオフですが、単体で読めます。

無価値な私はいらないでしょう?

火野村志紀
恋愛
いっそのこと、手放してくださった方が楽でした。 だから、私から離れようと思うのです。

私の願いは貴方の幸せです

mahiro
恋愛
「君、すごくいいね」 滅多に私のことを褒めることがないその人が初めて会った女の子を褒めている姿に、彼の興味が私から彼女に移ったのだと感じた。 私は2人の邪魔にならないよう出来るだけ早く去ることにしたのだが。