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22 レオン視点
「また母上に呼び出されたのか?」
「レオン兄様、はい!今日は、お茶会に呼んでいただきました。」
「母上は、シンシアがお気に入りだからと頻繁に呼びすぎた!シンシアも、断わって良いんだぞ」
「リリアお義母様には、色々と教えて頂けて感謝しか有りません。
それより、レオンお兄様は、今日はどうされたのですか?」
「ああ これからルミナリエの所に行く事になっている」
「レオンお兄様とルミナリエ様の結婚式も1年後となりましたものね!楽しみですわ!」
「…そうだな…」
シンシアを見つめるレオンの顔は、どこか寂しげに見えた…
「レオンお兄様?」
「…シンシア…君は今、幸せかい?」
シンシアは、満面の笑みを浮かべ
「はい!とても幸せです!エドワードには、とても良くして貰えています。幸せ過ぎて時々怖くなりますわ!」
「そうかっ…なら良い!もしエドワードの事で困った事が有ったら相談するんだよ」
「ふふふ、ありがとうございます」
シンシアとエドワードが結婚し、程なくしてレオンは、カインズ侯爵家のルミナリエ嬢との婚約を了承した。
弟の嫁に、いつまでも想いを巡らせても叶う事が無いと諦める為だ。ルミナリエ嬢に決めたのは、彼女もまた幼馴染みに恋をしていたが、その彼は、もう1人の幼馴染みと婚約してしまったと聞いたから。
お互い、心の傷を癒して行こうと2人で決めた。
はぁーあんな笑顔で、幸せだと言われたのに…まだ諦めきれないなんて、どれだけ拗らせているんだ…。
いい加減、女々し過ぎるだろっ!
自分に喝!を入れレオンはルミナリエ嬢の元へと行こうと玄関に向かう。
「兄さん、まだ拗らせているの?だから、エドワード兄さんが、シンシアに告白した時に言ったのに。
僕は、今でもシンシアはレオン兄さんと一緒になった方が良かったのにと思っているよ」
「サイモン、過ぎた事だ」
「今でもシンシアが好きなレオン兄さんが、それを言う?
ルミナリエ嬢とは、お互いに納得して婚約した様だけれど…そんなんで幸せになれるのかなぁ?」
「ルミナリエ嬢は、可愛らしい方だ。好意も抱いている。大丈夫だ。」
「ふぅ~ん!まぁもう何を言っても遅いんだけれどね…僕はレオン兄さんにも幸せになって欲しいんだよ」
「分かっている。ありがとう、サイモン」
ルミナリエの事は嫌いではない。寧ろ好意を抱いている。彼女だったら、結婚しても上手く遣っていけるだろう。いつかシンシアへの気持ちも忘れて、彼女を愛するだろう!
「あっ、それとアリシアの事で変な噂を聞いたんだ。何でも、前に親しくしていた令息達に会って、自分を助けて欲しいと言ってるみたい。
皆、面倒事には係わりたくないから断わっているようだけれどね」
「アリシアは謹慎中じゃなかったのか?」
「脱け出しているみたいだねぇ。まあ家には来ないと思うけれど…」
アリシアは、反省はなしか…相変わらずだな…。
昔の男?まさかエドワードに…?
いや、まさかなっ。
レオンは、そう思いながら、馬車に乗り込みカインズ侯爵家へと向かった。
「レオン兄様、はい!今日は、お茶会に呼んでいただきました。」
「母上は、シンシアがお気に入りだからと頻繁に呼びすぎた!シンシアも、断わって良いんだぞ」
「リリアお義母様には、色々と教えて頂けて感謝しか有りません。
それより、レオンお兄様は、今日はどうされたのですか?」
「ああ これからルミナリエの所に行く事になっている」
「レオンお兄様とルミナリエ様の結婚式も1年後となりましたものね!楽しみですわ!」
「…そうだな…」
シンシアを見つめるレオンの顔は、どこか寂しげに見えた…
「レオンお兄様?」
「…シンシア…君は今、幸せかい?」
シンシアは、満面の笑みを浮かべ
「はい!とても幸せです!エドワードには、とても良くして貰えています。幸せ過ぎて時々怖くなりますわ!」
「そうかっ…なら良い!もしエドワードの事で困った事が有ったら相談するんだよ」
「ふふふ、ありがとうございます」
シンシアとエドワードが結婚し、程なくしてレオンは、カインズ侯爵家のルミナリエ嬢との婚約を了承した。
弟の嫁に、いつまでも想いを巡らせても叶う事が無いと諦める為だ。ルミナリエ嬢に決めたのは、彼女もまた幼馴染みに恋をしていたが、その彼は、もう1人の幼馴染みと婚約してしまったと聞いたから。
お互い、心の傷を癒して行こうと2人で決めた。
はぁーあんな笑顔で、幸せだと言われたのに…まだ諦めきれないなんて、どれだけ拗らせているんだ…。
いい加減、女々し過ぎるだろっ!
自分に喝!を入れレオンはルミナリエ嬢の元へと行こうと玄関に向かう。
「兄さん、まだ拗らせているの?だから、エドワード兄さんが、シンシアに告白した時に言ったのに。
僕は、今でもシンシアはレオン兄さんと一緒になった方が良かったのにと思っているよ」
「サイモン、過ぎた事だ」
「今でもシンシアが好きなレオン兄さんが、それを言う?
ルミナリエ嬢とは、お互いに納得して婚約した様だけれど…そんなんで幸せになれるのかなぁ?」
「ルミナリエ嬢は、可愛らしい方だ。好意も抱いている。大丈夫だ。」
「ふぅ~ん!まぁもう何を言っても遅いんだけれどね…僕はレオン兄さんにも幸せになって欲しいんだよ」
「分かっている。ありがとう、サイモン」
ルミナリエの事は嫌いではない。寧ろ好意を抱いている。彼女だったら、結婚しても上手く遣っていけるだろう。いつかシンシアへの気持ちも忘れて、彼女を愛するだろう!
「あっ、それとアリシアの事で変な噂を聞いたんだ。何でも、前に親しくしていた令息達に会って、自分を助けて欲しいと言ってるみたい。
皆、面倒事には係わりたくないから断わっているようだけれどね」
「アリシアは謹慎中じゃなかったのか?」
「脱け出しているみたいだねぇ。まあ家には来ないと思うけれど…」
アリシアは、反省はなしか…相変わらずだな…。
昔の男?まさかエドワードに…?
いや、まさかなっ。
レオンは、そう思いながら、馬車に乗り込みカインズ侯爵家へと向かった。
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