【完結】他の人が好きな人を好きになる姉に愛する夫を奪われてしまいました。

山葵

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エドワードが屋敷に帰ると使用人達が暗い顔をしている。

「どうしたんだ?」

執事に尋ねると

「奥様が玄関で転ばれまして怪我を…「っ!!何で早く連絡しないんだ!」

狼狽えるエドワード。

「シンシアは無事なのか?!」

叫びながらシンシアの部屋へと急ごうとすると

「奥様は、マクゴナル先生の病院にいらっしゃいます。頭も打っているとの事でしたので、大事を取って入院されました」

「入院!?病院へすぐに行く!!」

「暫くは面会禁止との事です」

「なぜ?俺はシンシアと夫だぞっ!!」

「頭を打っていらっしゃるので…面会が出来るようになりましたら連絡が入るかと。それに今の時間ですと、どちらにせよ面会時間は過ぎております」

執事は、冷たくそう告げる。

執事は、マリーから全てを聞いた。
愕然とした!旦那様が奥様を裏切り、そのせいで流産してしまわれるなんて…。

あんなに御子様を望んでいらしたのに…。

執事は、1人なった時に涙を流した。
それはほんの少しの間。
他の使用人に、この事を知られてはいけない。
涙を拭くと、気合いを入れて、元の姿に戻った。

***

どれだけ寝ていたのだろう…気が付けばベッドの中に居た。

ここは病院?

「シンシアお嬢様!気が付かれましたか?」

「マリー?…ふふ、お嬢様になってるわよ」

「すみません奥様。…今…マクゴナル先生を呼びますね…」

そう告げると病室から出ていく。

マリー…あんなに泣き腫らした目をして、心配を掛けてしまったわね…。
あっ!赤ちゃん、私の赤ちゃんは?

「お目覚めになられましたか?」

「先生っ!赤ちゃんは、私の赤ちゃんは???」

「……奥様は、まだ若い。また、きっと…「嫌ぁー!
ごめんなさい…私のせいで…私の…「シンシアお嬢様のせいではありませんっ!」

泣き崩れるシンシアにマリーが抱き付き
「シンシアお嬢様のせいではありません…どうか、どうか自分を責めないで下さい!」

「マリー!マリー!!」

「少し興奮しているので薬を打って休ませましょう。今の奥様の身体には興奮する事は良くない」

「先生お願いします」

マリーは頷きながら、泣き暴れるシンシアの背中を抱き優しく擦っていた。
暫くすると薬が効いてきたのか、シンシアは眠りに就いた。

ノックをする音がして、ドアを開けると執事が立って居た。

「奥様のご様子は?」

ベッドで眠る奥様を見つめ、執事は尋ねる。

「とても興奮されて、今は薬で眠っています」

「そうですか…旦那様が奥様に会いたがっています。
明日にも乗り込んで来るかもしれません」

「今の状態で旦那様に会うのは無理です!」

「そうですね…マクゴナル先生と私で何とかしてみましょう…」

こんなに可愛らしい奥様を裏切りなんて…。
旦那様の目は節穴ですかっ!!

執事は、怒りで身体が震えていた。

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