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番外編1

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俺はミモルザと婚約解消してから、父上に「謹慎していろ!」と部屋に閉じ込められた。

なぜ俺が謹慎なのだ?

確かにミモルザと婚約していながら他の女と遊んだ。

それが、何だと言うのだ!?

そんなに悪い事なのか!?

しょうがないだろう?俺は侯爵家の跡取りで、イケメンとくれば、女が黙ってない。

来るもの拒まず!

それの何がいけないのだ!?

ミモルザもミモルザだ!

あんな平凡な女、侯爵令嬢じゃなければ見向きもされない様な女が、俺様と婚約が出来たのだ。

黙って俺様と結婚すれば良かったものを…馬鹿な女だ。


週末が過ぎれば、学園もあるし、謹慎も解けると思っていた俺は、安心していた。

だが、月曜日になっても、部屋の鍵を開けられたのは食事を運んで来る時だけ…。

「おい、月曜日だろ?学園に行く準備を…「旦那様から、学園には行かなくて良いとの言付けで御座います」

はっ?どういう事だ!?


閉じ込められて1週間が過ぎた…。

「退屈だ…窓から抜け出して遊びにでも行くかっ!」


なぜ抜け出してしまったのだろう!?
大人しくしていれば…。

久しぶりに女を抱き、気が緩んでしまった俺は、事後の後に寝てしまい、起きた時には、夕食の時間を過ぎていた。

慌てて屋敷に戻り、窓から部屋に入ると父上と母上が居た。

「遅い帰宅だなぁレイライン!遊びは楽しかったか?」

「あっ…父上、あのー…」

そこにロベルトが入ってきた。

「あー馬鹿が、やっと帰ってきたんだ!お前のせいで、俺の人生計画が…ふざけるなぁー!!」

そう叫ぶと、胸ぐらを掴み殴り掛かってきた。

「うぎゃぁー!」

「レイライン、お前には心底、愛想が尽きた。廃嫡も考えたが、それだけは…とアマンダに頼まれ、私とて馬鹿でクズでも息子……そこでお前を領地に戻す事にした。根性を叩き直す為に、領地で護衛団で過ごせ。無論、屋敷住まいではなく、護衛団の寮での生活だ」

「はっ?俺に平民になれと!?」

「はぁー何を聞いていたのだ、廃嫡はしないと言っただろう。お前が、まともな生活を送れる様になれば、ロベルトを支え、領地当主補佐としてやっていけ」

「俺が、侯爵当主になるんだろう?ロベルトは、次男じゃないか!?」

「お前がミモルザ嬢と婚約解消しなければ…まぁもう過ぎた事だ。話は以上だ。領地へは早朝発て。挨拶は要らん」

話を終えると3人は部屋を出ていってしまった。

俺は、呆然として動けず、3人が出ていくのを黙って見送ってしまった。

我に返り、慌てて、追い掛け様と扉に行けば、外から鍵が掛けられている。

ならば窓から…と外を見れば、護衛が見張っていた。

何故なんだ…俺の人生どこで間違えた?

ミモルザと結婚すれば侯爵当主になれるのか!?

ならばミモルザに会って考え直させよう。

抜け出す事は、不可能だから、領地に戻ってから行動すれば良い。

少しの我慢だ。

俺は、次の日に、家族に見送られる事もなく、領地へ向けて出発した。
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