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第二章
11. トトの調合講義と新しい調合料理の完成
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翌日は朝から食堂の厨房に立っていた。調理場には昨日貰った魔木や魔花が並んでいる。
「そういえば、チャオの実はどうしますか?」
「あぁ、あれね。マイナス効力を持つものを調べるのって大変なのよね。だから魔木研究室に返しちゃおうかと思って。」
「えぇっ、もし大丈夫なら、いただくことはできますか?」
「あげるのは構わないけど、この研究所から持ち出すことはできないわよ。一応ね、ヤバい物だと困るし。」
「わかりました。ちょっと色々調べてみたいので、私用に取っておいてもらえると助かります。」
「わかったわ。あとで保管魔法をかけてあげる。腐ったら困るでしょ。」
「ありがとうございます!」
私は頭を下げた。
「さて、今日は早速料理をしてみるわ。まず、調合の組み合わせね。何と何を合わせてどんな効果が得られるか。そしてその効果を壊さないように味を調える。こんなイメージかしら。」
私とトトさんはただ頷く。
「この中で組み合わせるといい感じの調合薬になりそうなのはどれかしら?トトは調合研究室にいたのよね。ぜひ教えて欲しいわ。」
クロッカさんの微笑みにトトさんがビクッと顔を上げたが、私が分かる範囲でよろしければ、と言った。
「グリンの葉はわりと何にでも使えそうですね。爽快効果があるので、眠り妨害効果のあるクロと組み合わせたら効力がアップしそうです。」
「「たしかに。」」
「あとは、夏の涼しげな料理に使うのも良さそうですね。組み合わせによっては、熱冷まし効果のある調合料理も作れそうです。その場合、体内の水分量のUP効果があるボテンと組み合わせるのも良さそうです。」
「本当だ。こうして考えるとここにある材料だけでも色々な調合料理が出来そうですね。」
「ライファは何かある?」
「うーん、この爪のびる効果のあるカシュ花ですが効力がカシュ花よりも強いものと組み合わせることで、そちらの効力を伸ばすような働きをするのではないかなと思いました。ここでいうと、スキップの実が脚力増強の効力があるので、そちらの力が伸びれば役立つのかなと思います。」
「・・・ライファさんは今まで調合の勉強をしたことはあるのですか?」
トトさんが聞いてくる。
「まぁ、少しですけど。」
「なかなか大胆な発想だと思います。調合は発想力だと言われているのです。何に何をどのようにどの割合で調合するか、どれひとつ違っても同じ薬にはなりません。ライファさんの発想はしっかりと調合を学んだ人のもののようだと思いまして。」
「あら、そうなの?すごいじゃない!これでうちの研究室もしばらくは安泰ね!」
クロッカさんは嬉しそうに目を細めた。
そうか、師匠の元で特に意識もせずに調合していたけれど、いつの間にかちゃんと知識として身についていたのか。師匠は自分がやるのは面倒だから私にやらせているのだとばかり思っていたのに。ん?いや、そこは合っているかも。私はあれこれ考えつつも師匠に感謝した。
「とりあえず、グリンの葉のエキスを抽出してポン花の蜜とクロの花を混ぜて固めたゼリーを作ってみたいですね。それだけじゃ寂しいので、ピンパのゼリーも作って。」
私は研究室から持ってきていた紙にグラスの絵を描いて、そこに四角くカットした二種類のゼリーを入れて果物を添えた絵を描いた。
「こんな感じでゼリーにしてみたらどうでしょうか。ピンパのゼリーには何の効果もないですけど、このゼリーがあることでグリンの葉のゼリーも食べやすくなると思うんですよね。」
「うんうん、綺麗そうね!夏の食欲のない日にはぴったりのゼリーになりそうね。」
「今ある目覚めのぜりーよりも食べやすくて効力が強い物になりそうづすね。研究者たちが喜ぶと思います。」
3人でふむふむ、と頷いた。
「先ほどライファさんが提案したカシュの花とスキップの実を合わせた何かも作ってみたいですね。上手くいけば騎士団に買い取ってもらえるかもしれませんよ。」
トトさんの言葉にクロッカさんの目が光る。
「それだ!!騎士団に認められればこの研究室もより多くの人に認められることになる。これはいいわ!」
「騎士団が使いやすいとなると、どんなのがいいんですか?」
私が聞くとクロッカさんが答える。
「戦いの最中、もしくは直前の接種を考えるのなら液体よりも、口の中にポイッと放り込めるようなものが良いかなぁ。」
「水なしで食べることが出来るということも条件に入れた方が良さそうですね。」
「うーん。」
「でも、カシュの花はともかく、このスキップの実の味は強烈よ。」
「たしかに。酸味と口に広がるもわっとした香りはまるで腐ったものを食べたかのようでした・・・。」
トトさんがうぅっと声を発した。味を思い出したらしい。この強烈な味を消さなくてはいけないのだ。
何か強烈に味を消すことが出来るもの・・・私は夢の中のレシピを漁った。カレーとか?いや、カレーは持ち運びが難しいだろうし、匂いも強烈だ。チョコレートはどうだろう。いや、あれは喉が渇くか。チョコレートだと濃いけれどブラウニーならどうだろうか。果物をいれれば随分と食べやすくもなるだろうし。とりあえず、作ってみてからの判断になるな。
「ひとつ、レシピが思い浮かんだのですがトトルートってターザニアで手に入りますか?何も混ざっていないシンプルな物がいいんですけど。」
「あぁ、ターザニアの中心通りにトトルート専門店があるわよ。そこに頼めば、買うことができるかもしれないわ。」
クロッカさんがそう言って、トトルートを買いにでかけている間にグリンの葉とピンパのゼリーを作り冷蔵庫を開ける。冷蔵庫の中にはコオリーンが3匹いて、食材の影に隠れたりして遊んでいるところだった。
「このゼリーたちをよろしく頼む。」
私はそう言うとコオリーンたちにゼリーを預けた。
それから、ブラウニー用にと林檎によく似た果物のサワをお酒とポン花の蜜を入れて煮込んでおく。
午後にクロッカさんが帰ってきてからは試作の連続だった。
サワンヤの粉を多くすれば口の中の水分が奪われるしトトルートを多くすれば甘くなりすぎる。その上、なぜか出来上がったものはスキップの実の効力が失われ、食べて10分くらいすると爪が伸びた。
次に作り直す過程で、二人には内緒にしてスキルで効果をチェックしながら作る。そうすると、熱いトトルートに擦りおろしたスキップの実を混ぜた時点で効果が消滅することが分かった。
何度か検証を重ね、サワをお酒とポン花で煮る時に擦りおろしたスキップの実を混ぜると、スキップの実の周りにコーティングができるようで熱いトトルートに混ぜても効力は消失しないようだった。
二人にはスキップの実の臭みを消すためにお酒で煮ると説明した。事実、そのお蔭で臭みが半減。出来上がったサワとスキップの実のお酒煮はなかなか食べられる味になっていた。その材料を合わせてブラウニーを完成させる。
スキルを確認すれば、脚力増強効果4になっている。おぉ、効力アップ成功だ。
クロッカさんは研究室に効力測定薬を取りにいくと、せっせと検査をした。
「あ、効力が4になってる。成功よ!」
その後、効力4が保てるブラウニーの大きさを割り出し2×2cmの大きさにカットした。スキルで見ると効力はちゃんと4のままだ。
「よし、食べてみましょう。私とトトで食べてみるわね。ライファは4分の1くらいの大きさならいいんじゃないかしら。」
私はクロッカさんに言われた通りに4分の1の大きさにカットする。スキルで確認すると効力はちゃんと1に減少していた。
「うんうん、これは美味しいわ。ティータイムのおやつみたい。」
「確かに甘いですもんね。でも中にサワを入れて正解でしたね。サワが甘さを抑える役割と口の中で奪われる水分を少和らげてくれている気がします。」
トトさんが口の中をモゴモゴさせて味わいながら言う。
「おいしい、味は結構思いどおりになったのですが、やっぱりお茶があった方が美味しいですね。」
「そうねぇ、でも、この大きさだし大丈夫じゃない?彼ら意外と甘い物も好きよ。」
クロッカさんさんは大ざっぱだ。
「上出来だわ!早速、騎士団に研究室に来るよう連絡しておくわ!」
クロッカさんは急いで研究室に戻ろうとして勢い余って厨房のドアに激突した。
「「クロッカさん!!」」
私とトトさんが駆け寄る。
「大丈夫ですか?」
声をかけると、大丈夫よ、あいたたた。といってクロッカさんが立ち上がった。私たちに話しながら駆けだしたので顔が横を向いていて鼻は無事だったが右の頬骨のあたりが赤くなっていた。
「これ、脚力増強だったのをすっかり忘れていたわ。効力は確かにあるわね。」
クロッカさんが、へへへ、と笑った。
「そういえば、チャオの実はどうしますか?」
「あぁ、あれね。マイナス効力を持つものを調べるのって大変なのよね。だから魔木研究室に返しちゃおうかと思って。」
「えぇっ、もし大丈夫なら、いただくことはできますか?」
「あげるのは構わないけど、この研究所から持ち出すことはできないわよ。一応ね、ヤバい物だと困るし。」
「わかりました。ちょっと色々調べてみたいので、私用に取っておいてもらえると助かります。」
「わかったわ。あとで保管魔法をかけてあげる。腐ったら困るでしょ。」
「ありがとうございます!」
私は頭を下げた。
「さて、今日は早速料理をしてみるわ。まず、調合の組み合わせね。何と何を合わせてどんな効果が得られるか。そしてその効果を壊さないように味を調える。こんなイメージかしら。」
私とトトさんはただ頷く。
「この中で組み合わせるといい感じの調合薬になりそうなのはどれかしら?トトは調合研究室にいたのよね。ぜひ教えて欲しいわ。」
クロッカさんの微笑みにトトさんがビクッと顔を上げたが、私が分かる範囲でよろしければ、と言った。
「グリンの葉はわりと何にでも使えそうですね。爽快効果があるので、眠り妨害効果のあるクロと組み合わせたら効力がアップしそうです。」
「「たしかに。」」
「あとは、夏の涼しげな料理に使うのも良さそうですね。組み合わせによっては、熱冷まし効果のある調合料理も作れそうです。その場合、体内の水分量のUP効果があるボテンと組み合わせるのも良さそうです。」
「本当だ。こうして考えるとここにある材料だけでも色々な調合料理が出来そうですね。」
「ライファは何かある?」
「うーん、この爪のびる効果のあるカシュ花ですが効力がカシュ花よりも強いものと組み合わせることで、そちらの効力を伸ばすような働きをするのではないかなと思いました。ここでいうと、スキップの実が脚力増強の効力があるので、そちらの力が伸びれば役立つのかなと思います。」
「・・・ライファさんは今まで調合の勉強をしたことはあるのですか?」
トトさんが聞いてくる。
「まぁ、少しですけど。」
「なかなか大胆な発想だと思います。調合は発想力だと言われているのです。何に何をどのようにどの割合で調合するか、どれひとつ違っても同じ薬にはなりません。ライファさんの発想はしっかりと調合を学んだ人のもののようだと思いまして。」
「あら、そうなの?すごいじゃない!これでうちの研究室もしばらくは安泰ね!」
クロッカさんは嬉しそうに目を細めた。
そうか、師匠の元で特に意識もせずに調合していたけれど、いつの間にかちゃんと知識として身についていたのか。師匠は自分がやるのは面倒だから私にやらせているのだとばかり思っていたのに。ん?いや、そこは合っているかも。私はあれこれ考えつつも師匠に感謝した。
「とりあえず、グリンの葉のエキスを抽出してポン花の蜜とクロの花を混ぜて固めたゼリーを作ってみたいですね。それだけじゃ寂しいので、ピンパのゼリーも作って。」
私は研究室から持ってきていた紙にグラスの絵を描いて、そこに四角くカットした二種類のゼリーを入れて果物を添えた絵を描いた。
「こんな感じでゼリーにしてみたらどうでしょうか。ピンパのゼリーには何の効果もないですけど、このゼリーがあることでグリンの葉のゼリーも食べやすくなると思うんですよね。」
「うんうん、綺麗そうね!夏の食欲のない日にはぴったりのゼリーになりそうね。」
「今ある目覚めのぜりーよりも食べやすくて効力が強い物になりそうづすね。研究者たちが喜ぶと思います。」
3人でふむふむ、と頷いた。
「先ほどライファさんが提案したカシュの花とスキップの実を合わせた何かも作ってみたいですね。上手くいけば騎士団に買い取ってもらえるかもしれませんよ。」
トトさんの言葉にクロッカさんの目が光る。
「それだ!!騎士団に認められればこの研究室もより多くの人に認められることになる。これはいいわ!」
「騎士団が使いやすいとなると、どんなのがいいんですか?」
私が聞くとクロッカさんが答える。
「戦いの最中、もしくは直前の接種を考えるのなら液体よりも、口の中にポイッと放り込めるようなものが良いかなぁ。」
「水なしで食べることが出来るということも条件に入れた方が良さそうですね。」
「うーん。」
「でも、カシュの花はともかく、このスキップの実の味は強烈よ。」
「たしかに。酸味と口に広がるもわっとした香りはまるで腐ったものを食べたかのようでした・・・。」
トトさんがうぅっと声を発した。味を思い出したらしい。この強烈な味を消さなくてはいけないのだ。
何か強烈に味を消すことが出来るもの・・・私は夢の中のレシピを漁った。カレーとか?いや、カレーは持ち運びが難しいだろうし、匂いも強烈だ。チョコレートはどうだろう。いや、あれは喉が渇くか。チョコレートだと濃いけれどブラウニーならどうだろうか。果物をいれれば随分と食べやすくもなるだろうし。とりあえず、作ってみてからの判断になるな。
「ひとつ、レシピが思い浮かんだのですがトトルートってターザニアで手に入りますか?何も混ざっていないシンプルな物がいいんですけど。」
「あぁ、ターザニアの中心通りにトトルート専門店があるわよ。そこに頼めば、買うことができるかもしれないわ。」
クロッカさんがそう言って、トトルートを買いにでかけている間にグリンの葉とピンパのゼリーを作り冷蔵庫を開ける。冷蔵庫の中にはコオリーンが3匹いて、食材の影に隠れたりして遊んでいるところだった。
「このゼリーたちをよろしく頼む。」
私はそう言うとコオリーンたちにゼリーを預けた。
それから、ブラウニー用にと林檎によく似た果物のサワをお酒とポン花の蜜を入れて煮込んでおく。
午後にクロッカさんが帰ってきてからは試作の連続だった。
サワンヤの粉を多くすれば口の中の水分が奪われるしトトルートを多くすれば甘くなりすぎる。その上、なぜか出来上がったものはスキップの実の効力が失われ、食べて10分くらいすると爪が伸びた。
次に作り直す過程で、二人には内緒にしてスキルで効果をチェックしながら作る。そうすると、熱いトトルートに擦りおろしたスキップの実を混ぜた時点で効果が消滅することが分かった。
何度か検証を重ね、サワをお酒とポン花で煮る時に擦りおろしたスキップの実を混ぜると、スキップの実の周りにコーティングができるようで熱いトトルートに混ぜても効力は消失しないようだった。
二人にはスキップの実の臭みを消すためにお酒で煮ると説明した。事実、そのお蔭で臭みが半減。出来上がったサワとスキップの実のお酒煮はなかなか食べられる味になっていた。その材料を合わせてブラウニーを完成させる。
スキルを確認すれば、脚力増強効果4になっている。おぉ、効力アップ成功だ。
クロッカさんは研究室に効力測定薬を取りにいくと、せっせと検査をした。
「あ、効力が4になってる。成功よ!」
その後、効力4が保てるブラウニーの大きさを割り出し2×2cmの大きさにカットした。スキルで見ると効力はちゃんと4のままだ。
「よし、食べてみましょう。私とトトで食べてみるわね。ライファは4分の1くらいの大きさならいいんじゃないかしら。」
私はクロッカさんに言われた通りに4分の1の大きさにカットする。スキルで確認すると効力はちゃんと1に減少していた。
「うんうん、これは美味しいわ。ティータイムのおやつみたい。」
「確かに甘いですもんね。でも中にサワを入れて正解でしたね。サワが甘さを抑える役割と口の中で奪われる水分を少和らげてくれている気がします。」
トトさんが口の中をモゴモゴさせて味わいながら言う。
「おいしい、味は結構思いどおりになったのですが、やっぱりお茶があった方が美味しいですね。」
「そうねぇ、でも、この大きさだし大丈夫じゃない?彼ら意外と甘い物も好きよ。」
クロッカさんさんは大ざっぱだ。
「上出来だわ!早速、騎士団に研究室に来るよう連絡しておくわ!」
クロッカさんは急いで研究室に戻ろうとして勢い余って厨房のドアに激突した。
「「クロッカさん!!」」
私とトトさんが駆け寄る。
「大丈夫ですか?」
声をかけると、大丈夫よ、あいたたた。といってクロッカさんが立ち上がった。私たちに話しながら駆けだしたので顔が横を向いていて鼻は無事だったが右の頬骨のあたりが赤くなっていた。
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