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「お義兄さん、眞奈姉はね……とっくに知ってたの。
お義兄さんがスマホを家に置き忘れて会社へ出社した日に、
ハートマークのLINE着信に気付いて、眞奈姉はお義兄さんの女性関係を
知ってしまったの。
その後眞奈姉は、休みをわざわざ取ってお義兄さんのスマホを詳細に
調べたみたい。
私ならもうこの時点でキィーってなって問い詰めるところだけど、
眞奈姉はそうじゃなかった。
今まで以上にお義兄さんに心から尽くしつつ1年間様子見しながら、
お義兄さんが彼女たちと手を切ってくれれば、頑張ってやり直そうって
思ってたみたいだけど……。
お義兄さんの女友だちとの仲は益々お盛んになっていくばかりなのに、
一方では眞奈姉にやさしくしてくれるお義兄さんの側に、何も知らない振りで
これ以上居るのは辛過ぎるから別れることにしたって言ってたわ。
眞奈姉からは口止めされてたけれど、もうあれから2年になるしいいなかぁと
思って真実をお話しました」
俺の今の間抜けな顔、元義従妹の目には一体どんなふうに映って
るんだろうか!
側に穴があったら入りたかった……ぜぃ。
-
「じゃあ、じゃあ……離婚する時の言い訳に好きな男ができたからって
言ってたのは嘘だったのか?」
「たぶん、離婚した時の理由としてはね」
と、これまた元義従妹から意味深な発言が……。
「……というと?」
「フフン……嘘から出たまことってことかな。
今は本当に好きな男性ができたみたいだから……」
「……」
「ね、お義兄さん、ひとつ聞いてもいい?
姉のこと愛してなかったんですよね?
言うほど好きじゃなかったんですよね?
私たちの前じゃ大切にしてくれてやさしくしてくれていたから、
てっきり姉は大切に思われて愛されてるのだとばかり思ってたのに、
全部見せかけだったんですよね?」
「全てバレたあとじゃ何を言っても信じてもらえないと思うけど、
眞奈のことは大切に思ってたし愛してたよ」
「駄目ですよ、お義兄さん。
それはやっぱり説得力に欠けますって!
妻を愛し家族を大切に思う人は据え膳が出ても断るものなんですよ。
それをです──
お義兄さんはこともあろうに、あっちこっちに卑猥な言葉でLINEして
楽しんだりできる女が3人もいたのでしょ!
ないわあ~それはないですよ。
お義兄さんには散々よくしていただいてたので言いにくいですけれど、
やっぱりないわぁ~っていうのが正直な気持ちです」
-
「うん、そうだよね……。
加奈ちゃんの言う通りだよ、俺が悪いね。
眞奈に捨てられて当然だわ」
気が付くと俺は泣いていた。
「お義兄さん、眞奈姉はね……とっくに知ってたの。
お義兄さんがスマホを家に置き忘れて会社へ出社した日に、
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その後眞奈姉は、休みをわざわざ取ってお義兄さんのスマホを詳細に
調べたみたい。
私ならもうこの時点でキィーってなって問い詰めるところだけど、
眞奈姉はそうじゃなかった。
今まで以上にお義兄さんに心から尽くしつつ1年間様子見しながら、
お義兄さんが彼女たちと手を切ってくれれば、頑張ってやり直そうって
思ってたみたいだけど……。
お義兄さんの女友だちとの仲は益々お盛んになっていくばかりなのに、
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「……」
「ね、お義兄さん、ひとつ聞いてもいい?
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言うほど好きじゃなかったんですよね?
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気が付くと俺は泣いていた。
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