46 / 73
加筆修正版 46 ☑
しおりを挟む
46 " Madnessご乱心 2"
「私にはずっとやさしい夫でした。
だけど私たちずっと夫婦の営みがありませんでした。
私は瑛士さんの誘いを断ったことなど一度もありませんでしたが、
いつしか瑛士さんからの誘いがなくなってしまい、私は瑛士さんがそういうの
淡白なら仕方がないのだと自分に言い聞かせて、そのことで彼を責めることも
なかったです。
そんなふうでも私たちは仲良く暮らしていました。
だからこそです……瑛士さんがいろんな女性たちとデートしたり、LINEで
下ネタトーク炸裂させていたことを知って、私は絶望したのです」
「瑛士、今までのことは本当なの?」
真っ先にそう口火を切ったのは元義母だった。
「否定しないのね。
情けないわ。
いくらやさしくたってそれは奥さんを……
眞奈さんを大事にしてたとは言えないわね。
眞奈さんを心身共に寂しがらせていたなんて。
眞奈さん、知らなかったとはいえ、私が育て方を間違えていたのね。
本当にごめんなさい……」
私は小さく義母に向けて力なく首を振った。
「母さん、言い訳にしかならないのは分かってるけど、だけど俺、眞奈のことは
大切にしてたし、大事に思ってたし、本気で愛してる」
「ほんとに母さんは恥ずかしいわ。
母さんだって相手があなただったら夫にはごめんですよ。
まだ若い奥さんに夫婦生活も求めないなんて、しかも他の女性とは
やってたのなら、もう言い訳無用だわね。
よくそんなので眞奈さんにやり直してほしいなんて言えたものだわ。
私あなたの母親を止めたい気分になってきちゃった。
ほんとに何て酷いことを……」
「母さん……」
「瑛士、聞いてたら本気で愛する女性とはできなくて、
どうでもいい遊び相手とならSEXできるっていうのは、あぁあれか、
何か病気なのか?
身体とオツムが病気なんだろ? お前」
「ややややっ、違いますよ、父さん。
他の女性と下ネタで盛り上がったりデートしたのは事実ですが、
身体の関係は誰とも持ってませんから。
母さんの早とちりですよ。
実際眞奈だってそんなことひと言も言ってませんよ」
「ええいっ、じゃかましいわ。
自分の妻ひとり満足させられんとはそんな奴男じゃないっ。
〇〇〇だ、お前は!」
元義父は、正気では言えないようなそしてどこまでが本心か
分からないような、その場にいる皆をまるで煙(けむ)に巻くような下劣な
言い草で夫を懲らしめてくれた。
思わずクスクス笑いがちらほら聞こえたし、私なんか仰け反って笑って
やったわ。ガハガハ~ふんっ。
元義父は達観しているのだろう。
今更すでに40代近くの息子に叱責もないものだということを
よくご存じのようだ。
激しい言い回しの割にあまり怒りが感じられなく、ただただお疲れの
ように見えた。
「私にはずっとやさしい夫でした。
だけど私たちずっと夫婦の営みがありませんでした。
私は瑛士さんの誘いを断ったことなど一度もありませんでしたが、
いつしか瑛士さんからの誘いがなくなってしまい、私は瑛士さんがそういうの
淡白なら仕方がないのだと自分に言い聞かせて、そのことで彼を責めることも
なかったです。
そんなふうでも私たちは仲良く暮らしていました。
だからこそです……瑛士さんがいろんな女性たちとデートしたり、LINEで
下ネタトーク炸裂させていたことを知って、私は絶望したのです」
「瑛士、今までのことは本当なの?」
真っ先にそう口火を切ったのは元義母だった。
「否定しないのね。
情けないわ。
いくらやさしくたってそれは奥さんを……
眞奈さんを大事にしてたとは言えないわね。
眞奈さんを心身共に寂しがらせていたなんて。
眞奈さん、知らなかったとはいえ、私が育て方を間違えていたのね。
本当にごめんなさい……」
私は小さく義母に向けて力なく首を振った。
「母さん、言い訳にしかならないのは分かってるけど、だけど俺、眞奈のことは
大切にしてたし、大事に思ってたし、本気で愛してる」
「ほんとに母さんは恥ずかしいわ。
母さんだって相手があなただったら夫にはごめんですよ。
まだ若い奥さんに夫婦生活も求めないなんて、しかも他の女性とは
やってたのなら、もう言い訳無用だわね。
よくそんなので眞奈さんにやり直してほしいなんて言えたものだわ。
私あなたの母親を止めたい気分になってきちゃった。
ほんとに何て酷いことを……」
「母さん……」
「瑛士、聞いてたら本気で愛する女性とはできなくて、
どうでもいい遊び相手とならSEXできるっていうのは、あぁあれか、
何か病気なのか?
身体とオツムが病気なんだろ? お前」
「ややややっ、違いますよ、父さん。
他の女性と下ネタで盛り上がったりデートしたのは事実ですが、
身体の関係は誰とも持ってませんから。
母さんの早とちりですよ。
実際眞奈だってそんなことひと言も言ってませんよ」
「ええいっ、じゃかましいわ。
自分の妻ひとり満足させられんとはそんな奴男じゃないっ。
〇〇〇だ、お前は!」
元義父は、正気では言えないようなそしてどこまでが本心か
分からないような、その場にいる皆をまるで煙(けむ)に巻くような下劣な
言い草で夫を懲らしめてくれた。
思わずクスクス笑いがちらほら聞こえたし、私なんか仰け反って笑って
やったわ。ガハガハ~ふんっ。
元義父は達観しているのだろう。
今更すでに40代近くの息子に叱責もないものだということを
よくご存じのようだ。
激しい言い回しの割にあまり怒りが感じられなく、ただただお疲れの
ように見えた。
89
あなたにおすすめの小説
愛する夫にもう一つの家庭があったことを知ったのは、結婚して10年目のことでした
ましゅぺちーの
恋愛
王国の伯爵令嬢だったエミリアは長年の想い人である公爵令息オリバーと結婚した。
しかし、夫となったオリバーとの仲は冷え切っていた。
オリバーはエミリアを愛していない。
それでもエミリアは一途に夫を想い続けた。
子供も出来ないまま十年の年月が過ぎ、エミリアはオリバーにもう一つの家庭が存在していることを知ってしまう。
それをきっかけとして、エミリアはついにオリバーとの離婚を決意する。
オリバーと離婚したエミリアは第二の人生を歩み始める。
一方、最愛の愛人とその子供を公爵家に迎え入れたオリバーは後悔に苛まれていた……。
✿ 私は夫のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい
設楽理沙
ライト文芸
累計ポイント110万ポイント超えました。皆さま、ありがとうございます。❀
結婚後、2か月足らずで夫の心変わりを知ることに。
結婚前から他の女性と付き合っていたんだって。
それならそうと、ちゃんと話してくれていれば、結婚なんて
しなかった。
呆れた私はすぐに家を出て自立の道を探すことにした。
それなのに、私と別れたくないなんて信じられない
世迷言を言ってくる夫。
だめだめ、信用できないからね~。
さようなら。
*******.✿..✿.*******
◇|日比野滉星《ひびのこうせい》32才 会社員
◇ 日比野ひまり 32才
◇ 石田唯 29才 滉星の同僚
◇新堂冬也 25才 ひまりの転職先の先輩(鉄道会社)
2025.4.11 完結 25649字
『☘ 好きだったのよ、あなた……』
設楽理沙
ライト文芸
2025.5.18 改稿しました。
嫌いで別れたわけではなかったふたり……。
数年後、夫だった宏は元妻をクライアントとの仕事を終えたあとで
見つけ、声をかける。
そして数年の時を越えて、その後を互いに語り合うふたり。
お互い幸せにやってるってことは『WinWin』でよかったわよね。
そう元妻の真帆は言うと、店から出て行った。
「真帆、それが……WinWinじゃないんだ」
真帆には届かない呟きを残して宏も店をあとにするのだった。
『 ゆりかご 』
設楽理沙
ライト文芸
- - - - - 非公開予定でしたがもうしばらく公開します。- - - -
◉2025.7.2~……本文を少し見直ししています。
" 揺り篭 " 不倫の後で 2016.02.26 連載開始
の加筆修正有版になります。
2022.7.30 再掲載
・・・・・・・・・・・
夫の不倫で、信頼もプライドも根こそぎ奪われてしまった・・
その後で私に残されたものは・・。
――――
「静かな夜のあとに」― 大人の再生を描く愛の物語
『静寂の夜を越えて、彼女はもう一度、愛を信じた――』
過去の痛み(不倫・別離)を“夜”として象徴し、
そのあとに芽吹く新しい愛を暗示。
[大人の再生と静かな愛]
“嵐のような過去を静かに受け入れて、その先にある光を見つめる”
読後に“しっとりとした再生”を感じていただければ――――。
――――
・・・・・・・・・・
芹 あさみ 36歳 専業主婦 娘: ゆみ 中学2年生 13才
芹 裕輔 39歳 会社経営 息子: 拓哉 小学2年生 8才
早乙女京平 28歳 会社員
(家庭の事情があり、ホストクラブでアルバイト)
浅野エリカ 35歳 看護師
浅野マイケル 40歳 会社員
❧イラストはAI生成画像自作
裏切りの代償
中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。
尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。
取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。
自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。
☘ 注意する都度何もない考え過ぎだと言い張る夫、なのに結局薬局疚しさ満杯だったじゃんか~ Bakayarou-
設楽理沙
ライト文芸
☘ 2025.12.18 文字数 70,089 累計ポイント 677,945 pt
夫が同じ社内の女性と度々仕事絡みで一緒に外回りや
出張に行くようになって……あまりいい気はしないから
やめてほしいってお願いしたのに、何度も……。❀
気にし過ぎだと一笑に伏された。
それなのに蓋を開けてみれば、何のことはない
言わんこっちゃないという結果になっていて
私は逃走したよ……。
あぁ~あたし、どうなっちゃうのかしらン?
ぜんぜん明るい未来が見えないよ。。・゜・(ノε`)・゜・。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
初回公開日時 2019.01.25 22:29
初回完結日時 2019.08.16 21:21
再連載 2024.6.26~2024.7.31 完結
❦イラストは有償画像になります。
2024.7 加筆修正(eb)したものを再掲載
【完結】記念日当日、婚約者に可愛くて病弱な義妹の方が大切だと告げられましたので
Rohdea
恋愛
昔から目つきが悪いことをコンプレックスにしている
伯爵令嬢のレティーシャ。
十回目のお見合いの失敗後、
ついに自分を受け入れてくれる相手、侯爵令息のジェロームと出逢って婚約。
これで幸せになれる───
……はずだった。
ジェロームとの出逢って三回目の記念日となる目前、“義妹”のステイシーが現れるまでは。
義妹が現れてからの彼の変貌振りにショックを受けて耐えられなくなったレティーシャは、
周囲の反対を押し切って婚約の解消を申し出るが、
ジェロームには拒否され挙句の果てにはバカにされてしまう。
周囲とジェロームを納得させるには、彼より上の男性を捕まえるしかない!
そう結論づけたレティーシャは、
公爵家の令息、エドゥアルトに目をつける。
……が、彼はなかなかの曲者で────……
※『結婚式当日、婚約者と姉に裏切られて惨めに捨てられた花嫁ですが』
こちらの話に出て来るヒーローの友人? 親友? エドゥアルトにも春を……
というお声を受けて彼の恋物語(?)となります。
★関連作品★
『誕生日当日、親友に裏切られて婚約破棄された勢いでヤケ酒をしましたら』
エドゥアルトはこちらの話にも登場してます!
逃走スマイルベビー・ジョシュアくんの登場もこっちです!(※4/5追記)
『愛が揺れるお嬢さん妻』- かわいいひと -
設楽理沙
ライト文芸
♡~好きになった人はクールビューティーなお医者様~♡
やさしくなくて、そっけなくて。なのに時々やさしくて♡
――――― まただ、胸が締め付けられるような・・
そうか、この気持ちは恋しいってことなんだ ―――――
ヤブ医者で不愛想なアイッは年下のクールビューティー。
絶対仲良くなんてなれないって思っていたのに、
遠く遠く、限りなく遠い人だったのに、
わたしにだけ意地悪で・・なのに、
気がつけば、一番近くにいたYO。
幸せあふれる瞬間・・いつもそばで感じていたい
◇ ◇ ◇ ◇
💛画像はAI生成画像 自作
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる