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『 LOVE YOU!』97
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97.☑
「調子のいいこと? 」
「社長に据えてはやるが、実権は私にある、とか。要は
実際働くのは僕で経営のことは自分に任せろってことでしょ
う。言われなくたって業績に余程のことがない限り、両親
の生活、働けない兄夫婦の生活のこと、僕だってちゃんと
考えるつもりだったけど、あぁあからさまに、お前に全権
は渡さんっていう態度じゃあね、ほんと疲れました」
「それで? 」
「最初ははっきりと継ぐと返事しようと思ってましたが
前向きに検討すると言って保留にしてきましたよ」
「ええーっ、そうなの? 」
「ははっ、まぁ、継ぐと思います」
「そうですよね、びっくりした。
ちょっとした意地悪ですね? 」
「はい。すぐに手なづけられると思うなよ、と」
「ふふ、やりますね」
「はい、やってやりましたよ」
・・・
さてと、これで彼の就職にも目途がついた。
香は早々翌日に話を切り出した。
いつもの午後のティータイム。
開けてる窓からそよそよと心地よい風が入って来る。
就職が決まりそうで、いつになく少しウキウキ感漂う
神谷に・・・。
「調子のいいこと? 」
「社長に据えてはやるが、実権は私にある、とか。要は
実際働くのは僕で経営のことは自分に任せろってことでしょ
う。言われなくたって業績に余程のことがない限り、両親
の生活、働けない兄夫婦の生活のこと、僕だってちゃんと
考えるつもりだったけど、あぁあからさまに、お前に全権
は渡さんっていう態度じゃあね、ほんと疲れました」
「それで? 」
「最初ははっきりと継ぐと返事しようと思ってましたが
前向きに検討すると言って保留にしてきましたよ」
「ええーっ、そうなの? 」
「ははっ、まぁ、継ぐと思います」
「そうですよね、びっくりした。
ちょっとした意地悪ですね? 」
「はい。すぐに手なづけられると思うなよ、と」
「ふふ、やりますね」
「はい、やってやりましたよ」
・・・
さてと、これで彼の就職にも目途がついた。
香は早々翌日に話を切り出した。
いつもの午後のティータイム。
開けてる窓からそよそよと心地よい風が入って来る。
就職が決まりそうで、いつになく少しウキウキ感漂う
神谷に・・・。
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