上 下
76 / 85

『♡ Kyoko Love ♡』39

しおりを挟む
番外編 康之編:


39.

 
「石川さんが参加してました。多分美佐子ちゃんが誘ったんだと
思います。あっ、石川さんといえば、一時期亀卦川さんたちって
親しくしてませんでした? 亀卦川さん離婚したのに、進展なし
だったんですね?」

「今日は白鳥さんの話を聞くんだったろ? 俺の話はいいよ」

「そんなぁ~、ちょっとお二人の事、興味津々です」

「人の恋バナに気を取られてると、自分の縁を逃しちまうぞ!」

「そうですよっ、ほんと。
 だ・か・ら、亀卦川さん、誰かいい男性《ひと》紹介してください」

「いいよ、気に留めておく」

「ありがとうございま~す。頼りにしてます」

「ンで、原田さんのほうの話は上手くいったの?」

「駄目でした。だって相手の人、石川さんのほうに興味示してた
みたいだし」

「へぇ~」

「気になりますぅ?」

「うん、なるね。正直・・」

「いいなぁ、石川さんって。あっちでもこっちでもモテモテなんだもん。
 えっとね、男性陣はひとり、異業種の人がいてですね、取り敢えず
石川さんは美佐子
ちゃんの意中の人から距離を置いてその新聞記者の人と
話すようにしてたような? 
 ああいうところが石川さんの人気の秘密かも。
 女の人たちからも好かれてますもん」

「なるほどぉ」

しおりを挟む

処理中です...