11 / 98
召喚と旅立ち
10.盗賊団との遭遇
しおりを挟む
ボクの目の前には、大森林の西端が見え始めている。
斜めに射し込む陽光が、森の境界線を明暗くっきりと分け隔てていた。
とうとうここまで辿り着いた――朝からずっと歩き詰めで、やっとこの森を抜ける所まで来たんだ!
思い起こせば想像以上に長く険しい道のりだった。道はすぐに獣道に変わり、纏わりつく下草を薙ぎ払いつつ、時には岩山をよじ登り、時には崖を飛び降りて、やっと森を抜ける寸前まで来た。
やっと平坦な道を歩けるんだ。
これからはもっとペースを上げていかないと、日が沈むまでに町まで辿り着けそうにない。
昨晩、アユナパパから手書きの地図を貰って作戦会議をした。
その時、アユナちゃんが床の上に座り込んで脚をバタバタさせながら、一緒に旅に連れて行ってと駄々をこねていたけど、両親の大反対を受けた結果、拗ね泣きして寝てしまった。
でもそこはやっぱり11歳の子ども。朝起きたらケロッとしていた。
魔物の恐ろしさはジモッティが最もよく知ってるでしょ。超危険なクマも出るし、小学生には到底無理だよ――。
それはさておき、エリ村も隣町との交流はあったようで、手書きながらも方位や距離感がしっかり示された地図が貰えたのはラッキーだった。
道なりに30km――体力的には人類の平均値以上あるとは言え、山道が10km、平原に下りてからさらに20km――大人の足でも合計10時間は掛かるということなので、朝6時発の強行軍となった。昨日の今日で、中々に辛いものがあるんだけど。
体力と言えば、歩くだけじゃなくて魔物も出るんだよね。面倒臭そうな魔物は避けながら進んで来たけど、途中で変な魔物に遭ったよ。容赦なく狩らせていただき、レベルアップ! 現在、レベル4です!
トレント――要するに、樹のオバケ。
いや、妖精? 精霊?
枝のウネウネが道を塞いできて厄介だった。だから倒すしかなかったんだけど、意外とタフでなかなか倒れない。斧でバッサリ伐採できれば楽だったのに。へいへいほ~って感じでね。
よく見ると、目とか鼻や口もあって凄く不気味。
でも! 途中からはカモでした。大量に狩らせていただきましたので、レベルアップで体力も大幅に上がりました!
どうやって倒したかと言うと、手頃な崖がありまして――。
トレントの鼻をへし折る → 怒って追いかけてくる → 崖へ誘導 → GO!GO!バンジー、という流れです。崖は高さが10mくらいもあるけど、人がギリギリ降りられるルートがあって、上手い具合に作戦がハマったんだ。
本当にもう、森のクマさんのようにしつこく追っかけてきたよ。
ボク、何か落とし物したっけ?
あぁ、トレントさん落としたか――。
あと、棚からぼた餅!
初級だけど魔結晶12個と、[トレントの枝]を7つゲット! これは杖の素材になりそうだね。
12匹目でレベルアップ!!
効率はなかなか良いんだけど、崖の登り降りが疲れるし、時間も掛かるからもういいや。
いつもながらのステ振りを行う。
レベル4
攻撃:2.00(+2.00)
魔力:2.35
体力:2.00
防御:2.00(+1.50)
敏捷:2.00
器用:2.00
才能:3.00(ステータスポイント0)
よし、安定感ある良いステータスだ!
シンプル イズ ベスト!
手抜き万歳!
目標のオール2をクリアできたから、ここからは様子を見ながら魔力中心に上げていこう。
ふと木々の隙間から燦々と輝く太陽を見上げる。南中高度から見て、時間はまだ朝の10時くらいだと思う。
10kmを約4時間で走破してきたと考えると、残り20kmを6時間で歩ければ、午後4時には念願の隣町に到着する。タイムスケジュールは完璧、ここまではほぼ理想通りと言っても過言じゃない。
そう、ここまでは――。
森が切れた先をやや見下ろすように眺めると、道幅5mほどの街道が森の縁を迂回するようなルートを辿って伸びている。
ここから数百m先のその街道上で、豪華な馬車を囲んで、物騒な怒鳴り声と金属音が鳴り響いていた――。
直感が囁く。
これは盗賊だ、と。
現代日本に住んでいて“盗賊に襲われた!”なんて言っても、誰も信じないだろう。泥棒やスリ、万引きですらボクは生で見たことがない。まして、海賊や山賊なんてまるっきりアニメの世界でしか知らない。
どうする?
どうすべきだ!?
ボクは曲がりなりにも勇者(他称)らしい。勇者の自覚もまだないけど、盗賊とは言え、人を傷つけるのは精神的にも不可能だと思う。
だから、採るべき行動は一に観察、二に観察だ――冷静に、冷静に、冷静に状況を見極めるしかない。最終的には、正義の鉄槌を下す必要がある。鉄棒だけどね。
馬車は2台。
馭者と見られる人は既に地に伏している。
他にも10名を超える死傷者がいるようだ。
護衛と見られる5名くらいを、粗雑な皮鎧を着込んだ20名くらいが取り囲んでいるのが見える。さっきの怒鳴り声の主は馬車の護衛らしき男だった。非難とも罵倒とも取れる言葉が飛び交う。
シチュエーション的に――よくあるパターン?
護送中のお姫様を襲う下品な盗賊達。もう駄目か!という絶妙なタイミングで現れて、あっという間に盗賊を蹴散らす勇者、またはチート主人公――。
あまりにもタイミング良すぎて、助けるならもっと早く出てこいよ!と、突っ込みたくなるのは視聴者共通の認識だろう。
けどね!
出れない気持ち、今なら全力で分かるよ!!
まず、今のステータスと装備だと返り討ちにされるんじゃないかという不安。なるべく敵が減るまでは隠れていよう感。あるある。
さらに、実は馬車の方が悪者(誘拐犯とか)で、それを追ってきた冒険者達――という裏王道的なオチがあって、ギリギリまで情報収集しないといけないとか。あるある。
もっと言えば、実は映画か何かの撮影で、調子に乗って乱入した主人公が演技を台無しにしてしまい、損害賠償を請求されるという恐怖のオチとか。それはないか。
そうだ、こんな時こそ鑑定だ!
とりあえず、護衛っぽい人は――。
[鑑定眼!]
名前:ディーダ
レベル:21
職業:剣士
攻撃:3.50(+3.25)
魔力:0.15
体力:2.45
防御:1.75(+3.30)
敏捷:1.40
器用:1.80
才能:0.80
名前:フリード
レベル:19
職業:戦士
攻撃:2.40(+2.85)
魔力:0.20
体力:2.10
防御:1.65(+3.00)
敏捷:1.80
器用:1.75
才能:0.85
近くの2人だけ何とか観れた!!
でも、スキルは観れないのか。
もう片方の集団は?
[鑑定眼!]
名前:ゴレグレッソ
レベル:18
職業:盗賊
攻撃:2.55(+2.70)
魔力:0.15
体力:2.20
防御:1.45(+2.50)
敏捷:1.45
器用:1.65
才能:0.70
名前:ギベリン
レベル:27
職業:盗賊首領
攻撃:3.20(+4.55)
魔力:0.85
体力:2.90
防御:1.80(+3.80)
敏捷:1.20
器用:1.65
才能:1.05
名前:ラルゴー
レベル:20
職業:盗賊
攻撃:1.65(+2.25)
魔力:0.10
体力:1.80
防御:1.35(+2.10)
敏捷:1.40
器用:1.80
才能:0.75
もう3人見れば十分に分かる。
こいつら、盗賊だ!
鑑定って本当に便利だ!
鑑定は嘘をつかない!
鑑定眼の前には怪人21面相も無力だ!!
おっと、鑑定遊びをしている暇なんてない、馬車の方を助けなきゃ!!
でも、この人数――絶対に勝てないよね!? それに、レベル27とか――レベル4の女の子にどうしろと?
あぁ、そうだった!
何かで見たことがある。こういう場合は敵の大将を討つんだった。首領はボクから一番近くにいる。奇襲からの1対1に持ち込めば、ワンチャンあるかな?
「後ろ!! 」
え!?
背後からの突然の声――ボクは振り返りながらも、咄嗟に鉄の棒を一閃する!
『ぐおっ! 』
確かな手応え――人を殴った感触が手に残っている。
ボクの足元には地に伏す男が一人。うつ伏せに倒れているので顔は見えないけど、服装的にあいつらの仲間の可能性が高い。そうだ――。
[鑑定眼!]
名前:ホラサン
レベル:15
職業:盗賊
攻撃:1.85(+2.00)
魔力:0.15
体力:1.60
防御:1.35(+2.25)
敏捷:1.90
器用:1.85
才能:0.80
うわっ、盗賊の見張りだったのか!
「今の動き、凄かったわ! そんな可愛いのにお強いのですね! 」
聞き覚えのある女性の声が、テンション高めにボクを賛美する。
「あ、急にボールがきたので――」
一度は言ってみたかった台詞が、反射的に口から零れ出てしまった。まさにそういう用例なので仕方がない。いつか『これはメ○ゾーマではない、メ○だ』なんてクールに言える賢者になりたいな――。
「ボール?」
背後から女性が坂を下ってくる。
多分あの人だ。
やっぱり一緒に旅をしてくれるんだね。
「ひゃっ! 」
「うあっ!? 」
突然顔を襲った衝撃!!
そして――ボクの世界は、白と水色に変わる。
斜めに射し込む陽光が、森の境界線を明暗くっきりと分け隔てていた。
とうとうここまで辿り着いた――朝からずっと歩き詰めで、やっとこの森を抜ける所まで来たんだ!
思い起こせば想像以上に長く険しい道のりだった。道はすぐに獣道に変わり、纏わりつく下草を薙ぎ払いつつ、時には岩山をよじ登り、時には崖を飛び降りて、やっと森を抜ける寸前まで来た。
やっと平坦な道を歩けるんだ。
これからはもっとペースを上げていかないと、日が沈むまでに町まで辿り着けそうにない。
昨晩、アユナパパから手書きの地図を貰って作戦会議をした。
その時、アユナちゃんが床の上に座り込んで脚をバタバタさせながら、一緒に旅に連れて行ってと駄々をこねていたけど、両親の大反対を受けた結果、拗ね泣きして寝てしまった。
でもそこはやっぱり11歳の子ども。朝起きたらケロッとしていた。
魔物の恐ろしさはジモッティが最もよく知ってるでしょ。超危険なクマも出るし、小学生には到底無理だよ――。
それはさておき、エリ村も隣町との交流はあったようで、手書きながらも方位や距離感がしっかり示された地図が貰えたのはラッキーだった。
道なりに30km――体力的には人類の平均値以上あるとは言え、山道が10km、平原に下りてからさらに20km――大人の足でも合計10時間は掛かるということなので、朝6時発の強行軍となった。昨日の今日で、中々に辛いものがあるんだけど。
体力と言えば、歩くだけじゃなくて魔物も出るんだよね。面倒臭そうな魔物は避けながら進んで来たけど、途中で変な魔物に遭ったよ。容赦なく狩らせていただき、レベルアップ! 現在、レベル4です!
トレント――要するに、樹のオバケ。
いや、妖精? 精霊?
枝のウネウネが道を塞いできて厄介だった。だから倒すしかなかったんだけど、意外とタフでなかなか倒れない。斧でバッサリ伐採できれば楽だったのに。へいへいほ~って感じでね。
よく見ると、目とか鼻や口もあって凄く不気味。
でも! 途中からはカモでした。大量に狩らせていただきましたので、レベルアップで体力も大幅に上がりました!
どうやって倒したかと言うと、手頃な崖がありまして――。
トレントの鼻をへし折る → 怒って追いかけてくる → 崖へ誘導 → GO!GO!バンジー、という流れです。崖は高さが10mくらいもあるけど、人がギリギリ降りられるルートがあって、上手い具合に作戦がハマったんだ。
本当にもう、森のクマさんのようにしつこく追っかけてきたよ。
ボク、何か落とし物したっけ?
あぁ、トレントさん落としたか――。
あと、棚からぼた餅!
初級だけど魔結晶12個と、[トレントの枝]を7つゲット! これは杖の素材になりそうだね。
12匹目でレベルアップ!!
効率はなかなか良いんだけど、崖の登り降りが疲れるし、時間も掛かるからもういいや。
いつもながらのステ振りを行う。
レベル4
攻撃:2.00(+2.00)
魔力:2.35
体力:2.00
防御:2.00(+1.50)
敏捷:2.00
器用:2.00
才能:3.00(ステータスポイント0)
よし、安定感ある良いステータスだ!
シンプル イズ ベスト!
手抜き万歳!
目標のオール2をクリアできたから、ここからは様子を見ながら魔力中心に上げていこう。
ふと木々の隙間から燦々と輝く太陽を見上げる。南中高度から見て、時間はまだ朝の10時くらいだと思う。
10kmを約4時間で走破してきたと考えると、残り20kmを6時間で歩ければ、午後4時には念願の隣町に到着する。タイムスケジュールは完璧、ここまではほぼ理想通りと言っても過言じゃない。
そう、ここまでは――。
森が切れた先をやや見下ろすように眺めると、道幅5mほどの街道が森の縁を迂回するようなルートを辿って伸びている。
ここから数百m先のその街道上で、豪華な馬車を囲んで、物騒な怒鳴り声と金属音が鳴り響いていた――。
直感が囁く。
これは盗賊だ、と。
現代日本に住んでいて“盗賊に襲われた!”なんて言っても、誰も信じないだろう。泥棒やスリ、万引きですらボクは生で見たことがない。まして、海賊や山賊なんてまるっきりアニメの世界でしか知らない。
どうする?
どうすべきだ!?
ボクは曲がりなりにも勇者(他称)らしい。勇者の自覚もまだないけど、盗賊とは言え、人を傷つけるのは精神的にも不可能だと思う。
だから、採るべき行動は一に観察、二に観察だ――冷静に、冷静に、冷静に状況を見極めるしかない。最終的には、正義の鉄槌を下す必要がある。鉄棒だけどね。
馬車は2台。
馭者と見られる人は既に地に伏している。
他にも10名を超える死傷者がいるようだ。
護衛と見られる5名くらいを、粗雑な皮鎧を着込んだ20名くらいが取り囲んでいるのが見える。さっきの怒鳴り声の主は馬車の護衛らしき男だった。非難とも罵倒とも取れる言葉が飛び交う。
シチュエーション的に――よくあるパターン?
護送中のお姫様を襲う下品な盗賊達。もう駄目か!という絶妙なタイミングで現れて、あっという間に盗賊を蹴散らす勇者、またはチート主人公――。
あまりにもタイミング良すぎて、助けるならもっと早く出てこいよ!と、突っ込みたくなるのは視聴者共通の認識だろう。
けどね!
出れない気持ち、今なら全力で分かるよ!!
まず、今のステータスと装備だと返り討ちにされるんじゃないかという不安。なるべく敵が減るまでは隠れていよう感。あるある。
さらに、実は馬車の方が悪者(誘拐犯とか)で、それを追ってきた冒険者達――という裏王道的なオチがあって、ギリギリまで情報収集しないといけないとか。あるある。
もっと言えば、実は映画か何かの撮影で、調子に乗って乱入した主人公が演技を台無しにしてしまい、損害賠償を請求されるという恐怖のオチとか。それはないか。
そうだ、こんな時こそ鑑定だ!
とりあえず、護衛っぽい人は――。
[鑑定眼!]
名前:ディーダ
レベル:21
職業:剣士
攻撃:3.50(+3.25)
魔力:0.15
体力:2.45
防御:1.75(+3.30)
敏捷:1.40
器用:1.80
才能:0.80
名前:フリード
レベル:19
職業:戦士
攻撃:2.40(+2.85)
魔力:0.20
体力:2.10
防御:1.65(+3.00)
敏捷:1.80
器用:1.75
才能:0.85
近くの2人だけ何とか観れた!!
でも、スキルは観れないのか。
もう片方の集団は?
[鑑定眼!]
名前:ゴレグレッソ
レベル:18
職業:盗賊
攻撃:2.55(+2.70)
魔力:0.15
体力:2.20
防御:1.45(+2.50)
敏捷:1.45
器用:1.65
才能:0.70
名前:ギベリン
レベル:27
職業:盗賊首領
攻撃:3.20(+4.55)
魔力:0.85
体力:2.90
防御:1.80(+3.80)
敏捷:1.20
器用:1.65
才能:1.05
名前:ラルゴー
レベル:20
職業:盗賊
攻撃:1.65(+2.25)
魔力:0.10
体力:1.80
防御:1.35(+2.10)
敏捷:1.40
器用:1.80
才能:0.75
もう3人見れば十分に分かる。
こいつら、盗賊だ!
鑑定って本当に便利だ!
鑑定は嘘をつかない!
鑑定眼の前には怪人21面相も無力だ!!
おっと、鑑定遊びをしている暇なんてない、馬車の方を助けなきゃ!!
でも、この人数――絶対に勝てないよね!? それに、レベル27とか――レベル4の女の子にどうしろと?
あぁ、そうだった!
何かで見たことがある。こういう場合は敵の大将を討つんだった。首領はボクから一番近くにいる。奇襲からの1対1に持ち込めば、ワンチャンあるかな?
「後ろ!! 」
え!?
背後からの突然の声――ボクは振り返りながらも、咄嗟に鉄の棒を一閃する!
『ぐおっ! 』
確かな手応え――人を殴った感触が手に残っている。
ボクの足元には地に伏す男が一人。うつ伏せに倒れているので顔は見えないけど、服装的にあいつらの仲間の可能性が高い。そうだ――。
[鑑定眼!]
名前:ホラサン
レベル:15
職業:盗賊
攻撃:1.85(+2.00)
魔力:0.15
体力:1.60
防御:1.35(+2.25)
敏捷:1.90
器用:1.85
才能:0.80
うわっ、盗賊の見張りだったのか!
「今の動き、凄かったわ! そんな可愛いのにお強いのですね! 」
聞き覚えのある女性の声が、テンション高めにボクを賛美する。
「あ、急にボールがきたので――」
一度は言ってみたかった台詞が、反射的に口から零れ出てしまった。まさにそういう用例なので仕方がない。いつか『これはメ○ゾーマではない、メ○だ』なんてクールに言える賢者になりたいな――。
「ボール?」
背後から女性が坂を下ってくる。
多分あの人だ。
やっぱり一緒に旅をしてくれるんだね。
「ひゃっ! 」
「うあっ!? 」
突然顔を襲った衝撃!!
そして――ボクの世界は、白と水色に変わる。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
台風のよる、君ひそやかに、魔女高らかに
にしのくみすた
ファンタジー
【空を飛ぶ魔女たちの、もちもち百合ファンタジー・コメディ!】
台風の夜、魔女はホウキで空を翔け――嵐と戦う!
この街で台風と戦うのは、ホウキで飛ぶ魔女の仕事だ。
空を飛ぶ魔女に憧れながらも、魔法が使えない体質のため夢を諦めたモチコ。
台風の夜、嵐に襲われて絶体絶命のピンチに陥ったモチコを救ったのは、
誰よりも速く夜空を飛ぶ“疾風迅雷の魔女”ミライアだった。
ひょんな事からミライアの相方として飛ぶことになったモチコは、
先輩のミライアとともに何度も台風へ挑み、だんだんと成長していく。
ふたりの距離が少しずつ近づいていくなか、
ミライアがあやしい『実験』をしようと言い出して……?
史上最速で空を飛ぶことにこだわる変な先輩と、全く飛べない地味メガネの後輩。
ふたりは夜空に浮かんだホウキの上で、今夜も秘密の『実験』を続けていく――。
空を飛ぶ魔女たちの、もちもち百合ファンタジー・コメディ!
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる