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馬ですって、女優さん?!
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当座の宿は確保したものの宿のロイヤルスイートは、あまり埋まらなかった。マリラは、できれば南の港町の方へ行きたいと考え始めていた。
南の方では女性につける職業が多いのだという。この街では針子ぐらいしか堅気の職はないし、それもなかなか実入が悪そうだった。
老婦人がたった週には旅の劇団が泊まった。年に一度やってくる旅の一座だという。
「あの劇団は、サマンサ・フィールズっていう花形女優がいてね。そりゃあ上手いんだよ」
女将さんは相当楽しみにしていたが、初日はなぜだか上演が突如キャンセルされた。
「……どうしたんだろうね……がっかりだよ」
マリラは、そんな女将さんを尻目に街に出た。今日は古着を買うというミッションがある。今のところメイド服しか服がないのである。一週間同じ服を着っぱなしというのは……制服であることを考えるとおかしくはないのだろうが、やはり嫌だった。
「服を作るにはどこのお針子を呼ぶのが良いのかしら?」
と尋ねたところ、老婦人はため息をついて平民は自分で服を縫うか、古着を買うのだと教えてくれた。
なるほど、日々勉強である。
刺繍や細々とした縫い物はずいぶんさせられたが、服を縫ったことはない。
マリラは素直に古着屋に行くことにしたのだった。
古着屋にはキンキンと甲高い声で喚いている中年の女がいた。
「こんな服しかないの?!」
「しかしお客様、おっしゃるような鮮やかな色の服など、古着屋にはめったに出ません」
「ああ、どうすればいいってんだい……!」
マリラは、さほど気にもとめずに自分の服を探した。確かに地味な色合いのものが多い。形も野暮ったいが、品質がてんで違うものに同じ値段がついていたりして面白かった。
(……これは地味だけれど、マクマーン麻じゃないかしら……ああ、ここに穴が空いているのね……)
1枚、簡素だけれど品の良いワンピースが、二束三文でおいてあるのを見つけて購入を決めた時、女の声が耳に入った。
「早くドレスが見つからないと今夜も公演をキャンセルすることになっちまう……」
「あら……!」
思わず声が出た。
「劇団の方でしたか……!」
「そうだけど、なんだい?」
マリラは、女を見た。ぱっとしない顔立ちの女だが、嫌な感じはしない。キンキン声で怒鳴ってはいたが、店員に無理を言っている感じはなかった。むしろ、焦っていて声が大きくなったのだろう。
(女将さん、楽しみにしていらっしゃいましたしね……)
「あの……鮮やかな色のドレスなら何でも良いんですの?」
「なんだい、あんた、ドレスなんて持っているってのかい?」
「あの……サイズが合うかわかりませんけど、ブルーのドレスがあるんです。ご覧になります?」
「本当かい?!」
宿に帰ってブルーのドレスを手渡すと、女の顔は輝いた。
「すごい!この色だよ……!」
舞台の上の衣装は多少色が派手なくらいでないと映えないのだという。ゆったりとしたドレスは、マリラよりも一回り大きい女にもピッタリと似合った。
「これ、譲ってもらえるかな……あたしはサマンサ・フィールズ。劇団の女優なんだけど、昨日衣装が駄目にされちまってね……」
近くの街に年老いた両親が住んでおり、街に寄る前にサマンサだけ一座を抜けてあっていたのだという。
ところが帰り道で馬が動かなくなってしまった。何が原因なのかはわからないが全く動かず、結果昨日の公演には遅れてしまったという。
「しかも、悪いことは重なるもんでね……」
サマンサの衣装が入っていた箱に舞台道具係がペンキをこぼしてしまったのだという。わらにもすがる思いで古着屋に来てマリラに出会ったというわけだ。
「ありがとう。今日のお礼については……」
「お気になさらず。公演前で忙しいのでは? どうぞ、そちらを優先してください」
「ありがとう。あんたの名前は言っておくからぜひ公演を見に来てくれ。終わったら楽屋に来てもらえるかい?」
サマンサはチケットを二枚差し出した。マリラは笑顔で受け取った。
公演は素晴らしかった。
さっきあった時には特にぱっとしない顔立ちだと思ったのに、舞台の上のサマンサは絶世の美少女で、仕草といい、声といいどう見ても十代半ばといったところだった。
(女将さんが夢中になるわけだわ……)
隣りに座っていた女将さんは泣きはらして真っ赤な目をしていた。
思わず微笑んだマリラも夢中だった。
舞台がはけてから、マリラは女将さんと共に楽屋を訪れた。
「本当にありがとうございます。なんとお礼を言っていいか……」
サマンサはまだ役に入り込んでいて、物腰や口調もずいぶん上品だった。
「お礼を……と申し上げたいんですけれど、昨日の公演をキャンセルしたこともあって、今すぐにお支払いできるのはこのくらいで……」
手渡されたお金がどのくらいなのかはマリラには見当もつかなかった。
「それで、思ったのですけれど……良ければ馬をもらっていただけませんか」
「……馬を?」
「はい。可哀想ですけれど、屠殺場に連れていけば、それなりに革や何やらが売れると思いますわ。お恥ずかしながら手元が不如意でして……」
ドレスが、馬になりましたわ!
あまりのことにマリラは、思わず頷いてしまった。
馬は翌日、引き取りに行き、しばらくは宿の厩に置いておくことで話は決まった。
「サマンサ・フィールズ……さすがにきれいで上品だったね……ああ。憧れるよ……」
帰り道女将さんはしきりにそう繰り返した。化粧をおとすと女将さんとさほど変わらないのではないか……とマリラは思ったが、せっかく夢を見ているのだからと口をつぐむことにしたのだった。
南の方では女性につける職業が多いのだという。この街では針子ぐらいしか堅気の職はないし、それもなかなか実入が悪そうだった。
老婦人がたった週には旅の劇団が泊まった。年に一度やってくる旅の一座だという。
「あの劇団は、サマンサ・フィールズっていう花形女優がいてね。そりゃあ上手いんだよ」
女将さんは相当楽しみにしていたが、初日はなぜだか上演が突如キャンセルされた。
「……どうしたんだろうね……がっかりだよ」
マリラは、そんな女将さんを尻目に街に出た。今日は古着を買うというミッションがある。今のところメイド服しか服がないのである。一週間同じ服を着っぱなしというのは……制服であることを考えるとおかしくはないのだろうが、やはり嫌だった。
「服を作るにはどこのお針子を呼ぶのが良いのかしら?」
と尋ねたところ、老婦人はため息をついて平民は自分で服を縫うか、古着を買うのだと教えてくれた。
なるほど、日々勉強である。
刺繍や細々とした縫い物はずいぶんさせられたが、服を縫ったことはない。
マリラは素直に古着屋に行くことにしたのだった。
古着屋にはキンキンと甲高い声で喚いている中年の女がいた。
「こんな服しかないの?!」
「しかしお客様、おっしゃるような鮮やかな色の服など、古着屋にはめったに出ません」
「ああ、どうすればいいってんだい……!」
マリラは、さほど気にもとめずに自分の服を探した。確かに地味な色合いのものが多い。形も野暮ったいが、品質がてんで違うものに同じ値段がついていたりして面白かった。
(……これは地味だけれど、マクマーン麻じゃないかしら……ああ、ここに穴が空いているのね……)
1枚、簡素だけれど品の良いワンピースが、二束三文でおいてあるのを見つけて購入を決めた時、女の声が耳に入った。
「早くドレスが見つからないと今夜も公演をキャンセルすることになっちまう……」
「あら……!」
思わず声が出た。
「劇団の方でしたか……!」
「そうだけど、なんだい?」
マリラは、女を見た。ぱっとしない顔立ちの女だが、嫌な感じはしない。キンキン声で怒鳴ってはいたが、店員に無理を言っている感じはなかった。むしろ、焦っていて声が大きくなったのだろう。
(女将さん、楽しみにしていらっしゃいましたしね……)
「あの……鮮やかな色のドレスなら何でも良いんですの?」
「なんだい、あんた、ドレスなんて持っているってのかい?」
「あの……サイズが合うかわかりませんけど、ブルーのドレスがあるんです。ご覧になります?」
「本当かい?!」
宿に帰ってブルーのドレスを手渡すと、女の顔は輝いた。
「すごい!この色だよ……!」
舞台の上の衣装は多少色が派手なくらいでないと映えないのだという。ゆったりとしたドレスは、マリラよりも一回り大きい女にもピッタリと似合った。
「これ、譲ってもらえるかな……あたしはサマンサ・フィールズ。劇団の女優なんだけど、昨日衣装が駄目にされちまってね……」
近くの街に年老いた両親が住んでおり、街に寄る前にサマンサだけ一座を抜けてあっていたのだという。
ところが帰り道で馬が動かなくなってしまった。何が原因なのかはわからないが全く動かず、結果昨日の公演には遅れてしまったという。
「しかも、悪いことは重なるもんでね……」
サマンサの衣装が入っていた箱に舞台道具係がペンキをこぼしてしまったのだという。わらにもすがる思いで古着屋に来てマリラに出会ったというわけだ。
「ありがとう。今日のお礼については……」
「お気になさらず。公演前で忙しいのでは? どうぞ、そちらを優先してください」
「ありがとう。あんたの名前は言っておくからぜひ公演を見に来てくれ。終わったら楽屋に来てもらえるかい?」
サマンサはチケットを二枚差し出した。マリラは笑顔で受け取った。
公演は素晴らしかった。
さっきあった時には特にぱっとしない顔立ちだと思ったのに、舞台の上のサマンサは絶世の美少女で、仕草といい、声といいどう見ても十代半ばといったところだった。
(女将さんが夢中になるわけだわ……)
隣りに座っていた女将さんは泣きはらして真っ赤な目をしていた。
思わず微笑んだマリラも夢中だった。
舞台がはけてから、マリラは女将さんと共に楽屋を訪れた。
「本当にありがとうございます。なんとお礼を言っていいか……」
サマンサはまだ役に入り込んでいて、物腰や口調もずいぶん上品だった。
「お礼を……と申し上げたいんですけれど、昨日の公演をキャンセルしたこともあって、今すぐにお支払いできるのはこのくらいで……」
手渡されたお金がどのくらいなのかはマリラには見当もつかなかった。
「それで、思ったのですけれど……良ければ馬をもらっていただけませんか」
「……馬を?」
「はい。可哀想ですけれど、屠殺場に連れていけば、それなりに革や何やらが売れると思いますわ。お恥ずかしながら手元が不如意でして……」
ドレスが、馬になりましたわ!
あまりのことにマリラは、思わず頷いてしまった。
馬は翌日、引き取りに行き、しばらくは宿の厩に置いておくことで話は決まった。
「サマンサ・フィールズ……さすがにきれいで上品だったね……ああ。憧れるよ……」
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