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魔法部魔道具課長と元王太子(現ウヒョヒョ〜ン)
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「……てことは、次は魔法部かな……それも魔道具課……」
さすがのレジナルドも、暗い気持ちで足を進めた。魔法部に断られたらどこに行けばよいのかちょっと思いつかない。
「それにお昼ご飯は食べたいしな~」
お昼ご飯の時間は遅くても3時だ。そこで一度食堂が閉まってしまう。
「ま、なるようになるかね~」
魔法部魔道具課に向かう前に食堂によっておばちゃんたちに挨拶してくる。
「おばちゃん、俺、今日昼遅くなりそうなんだよ」
「あら殿下、仕事が忙しいの?」
食堂のおばちゃん達はいまだにレジナルドを「殿下」と呼ぶ。「仕方ないわよ~みんなの王子様が私達だけの王子様になっただけよ~」などとよく意味のわからないことを言っているが、レジナルドとしては彼女たちが楽しそうなので、まあ良いか、という感じではある。
「ん~、そんなとこ」
「そう。じゃあ、ちょっと残しておいてあげるわよ~。今日のデザートはレモンタルトよ」
「うわ、ここのレモンタルト絶品なんだよね。俺、がんばって仕事終わらせるわ」
少し気分が明るくなったレジナルドは果敢に魔道具課のドアを叩いた。
「ウヒョヒョ~」
ドアを開けたときから、魔道具課長の反応は今までのどんな箇所とも違っていた。
「あ~、なんか、すごい魔道具課って感じですねえ~」
さすがのレジナルドも本音がこぼれた。
「なんだ、元王太子じゃないの、何か御用ですかね」
レジナルドが失脚しようが何をしようが全く関係ないという感じの魔道具課長の話しぶりに肩の力が抜けた。
「ん~あのですよ、ちょっとお願いがあるんだけど……」
「なんですかあ~」
質問はしているが、上の空なのが丸わかりだ。
この男の頭の中には魔道具の開発しかないんだよな……とレジナルドは苦笑した。
「そろそろ資材部に頼まれて魔道具に魔力注入するよね?それ、ちょっとやめてもらえないかな」
魔道具は王宮のあちらこちらで使われているが、特に資材部では様々な資材の管理に魔道具を使っている。購入したものの状態を保つために必要なのだ。
「やめるって~?」
「ん~課長、最後に皆さんが有給取ったのいつでしたかね?」
「ゆ~きゅ~?」
……だめだ、これは。この連中は有給どころか、休みそのものを取っていない。
「最後にお休みを取ったのはいつですか?」
「ん~~。いつだったっけ~?」
「ですから、お休みを取りましょうよ。みんなで、1週間くらい」
王宮の魔道具は、魔力が3割を切ったら魔道具課に持って行って魔力注入を頼むことになっている。
レジナルドが知る限り、いつもギリギリまで魔力注入をしない部署は一箇所だけ。
資材部だ。
「3割あれば一週間くらいもちますよね?」
「大概の道具は2週間はもつと思うけど……でも資材部はちょっと大変かも~あそこいつもギリギリで駆け込んでくるから~」
「でも、そうならないように3割って言ってるんですよね? 資材部のためにみんなが休み取れないとか変じゃないですか?」
「まあ、それはそうなんだけど、資材部と何かあったの~?」
「ま、ちょっとしたお願いをしましてね」
「あ~それ、腹が立つよね~元王太子殿下はそんなめちゃくちゃなこと言わないのにね~」
な……なんだか信頼されている?
レジナルドは思わず瞬きをした。
「それじゃあ……」
「でもヤダ」
「え」
「多分持ち込まれたら忘れて魔力注入しちゃうと思う。だから約束できないよ~ん。ウヒョヒョ~ン」
……。レジナルドは絶句してドアを閉めた。
さすがのレジナルドも、暗い気持ちで足を進めた。魔法部に断られたらどこに行けばよいのかちょっと思いつかない。
「それにお昼ご飯は食べたいしな~」
お昼ご飯の時間は遅くても3時だ。そこで一度食堂が閉まってしまう。
「ま、なるようになるかね~」
魔法部魔道具課に向かう前に食堂によっておばちゃんたちに挨拶してくる。
「おばちゃん、俺、今日昼遅くなりそうなんだよ」
「あら殿下、仕事が忙しいの?」
食堂のおばちゃん達はいまだにレジナルドを「殿下」と呼ぶ。「仕方ないわよ~みんなの王子様が私達だけの王子様になっただけよ~」などとよく意味のわからないことを言っているが、レジナルドとしては彼女たちが楽しそうなので、まあ良いか、という感じではある。
「ん~、そんなとこ」
「そう。じゃあ、ちょっと残しておいてあげるわよ~。今日のデザートはレモンタルトよ」
「うわ、ここのレモンタルト絶品なんだよね。俺、がんばって仕事終わらせるわ」
少し気分が明るくなったレジナルドは果敢に魔道具課のドアを叩いた。
「ウヒョヒョ~」
ドアを開けたときから、魔道具課長の反応は今までのどんな箇所とも違っていた。
「あ~、なんか、すごい魔道具課って感じですねえ~」
さすがのレジナルドも本音がこぼれた。
「なんだ、元王太子じゃないの、何か御用ですかね」
レジナルドが失脚しようが何をしようが全く関係ないという感じの魔道具課長の話しぶりに肩の力が抜けた。
「ん~あのですよ、ちょっとお願いがあるんだけど……」
「なんですかあ~」
質問はしているが、上の空なのが丸わかりだ。
この男の頭の中には魔道具の開発しかないんだよな……とレジナルドは苦笑した。
「そろそろ資材部に頼まれて魔道具に魔力注入するよね?それ、ちょっとやめてもらえないかな」
魔道具は王宮のあちらこちらで使われているが、特に資材部では様々な資材の管理に魔道具を使っている。購入したものの状態を保つために必要なのだ。
「やめるって~?」
「ん~課長、最後に皆さんが有給取ったのいつでしたかね?」
「ゆ~きゅ~?」
……だめだ、これは。この連中は有給どころか、休みそのものを取っていない。
「最後にお休みを取ったのはいつですか?」
「ん~~。いつだったっけ~?」
「ですから、お休みを取りましょうよ。みんなで、1週間くらい」
王宮の魔道具は、魔力が3割を切ったら魔道具課に持って行って魔力注入を頼むことになっている。
レジナルドが知る限り、いつもギリギリまで魔力注入をしない部署は一箇所だけ。
資材部だ。
「3割あれば一週間くらいもちますよね?」
「大概の道具は2週間はもつと思うけど……でも資材部はちょっと大変かも~あそこいつもギリギリで駆け込んでくるから~」
「でも、そうならないように3割って言ってるんですよね? 資材部のためにみんなが休み取れないとか変じゃないですか?」
「まあ、それはそうなんだけど、資材部と何かあったの~?」
「ま、ちょっとしたお願いをしましてね」
「あ~それ、腹が立つよね~元王太子殿下はそんなめちゃくちゃなこと言わないのにね~」
な……なんだか信頼されている?
レジナルドは思わず瞬きをした。
「それじゃあ……」
「でもヤダ」
「え」
「多分持ち込まれたら忘れて魔力注入しちゃうと思う。だから約束できないよ~ん。ウヒョヒョ~ン」
……。レジナルドは絶句してドアを閉めた。
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