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11巻
11-1
「まったく、身のほどを知らぬとは愚かなものだな!」
トリストヴィー公国の大将軍オルテンと、アンサラー王国の将軍ミハイル率いる軍勢がコンティネッリへ出発してから数日後。
公国の公太子ベルナルディは、公都ミリアーナにある私邸の一室で機嫌よく笑った。
「公国が獣人の血を引く蛮人に屈することは決してない!」
ベルナルディは対バルド戦略の先頭に立って、拙いながらもその存在感を示しつつあった。先日、アンサラー王国の援軍を自ら出迎えたのはその一例と言える。
そればかりでなく、昨今のベルナルディは公国の後継者として大公ジャックよりも精力的に活動しており、彼の今後に期待する若手貴族は多かった。
――だが同時に、その行動は国民の怨嗟の矢面に立つことを意味した。
コンティネッリでの住民の反乱に、誰より敏感に反応したのもベルナルディだった。
トリストヴィー公国の根幹である身分制度がまたも危機に瀕している。
父ジャックは、マルベリーを支配する商人のような、平民の増長を許さぬためにこそかつての王国を滅ぼして、この国の新たな舵取り役を担ったはずであった。
公国の後継者である自分は大公よりも厳しい、というイメージを植えつけなければならない。政治の世界は嘗められたら終わり、というのは確かにひとつの真実なのだ。
ベルナルディは嬉々として平民狩りに血道を上げた。
訓練された正規の軍隊に平民は決して敵わない。この原則が覆るのは、軍隊内部の平民が指揮から離脱して敵に回る場合だけだ。
これまで見せしめとして処刑した平民は数千に上り、没収した資産も相当な額になっている。
苛烈な制裁によって、バルド率いる王国軍に気脈を通じようとする動きは鎮静化した。
もうじきオルテンの勝利とともに、バルドに期待する者たちの希望も打ち砕かれるだろう。そうなってこそ、公国はこの先も歴史を刻むことを許されるのだ。
残った問題は、今回借りを作ってしまったアンサラー王国との交渉くらいか。
「――まことお見事な手腕でございます」
如才なくベルナルディを褒め称えたのは、オスト伯ヴァレリーの息子、バティスタだった。
本来とうの昔に伯爵家を継いでいなければならないこの男を、ベルナルディは将来の腹心として考えている。
新しい世代の象徴、かつベルナルディの権力掌握を誰より望む者として信頼していた。
ベルナルディにしても、ジャックに自主的な行動を許されたのは、バルドとの戦いが始まる直前でしかなく、それまでは体の良い飾りに過ぎなかった。
自分が大公の座に就いた暁には、必ずやバティスタに爵位を譲らせる。
二人の間でそんな契約がなされたのは数年以上も前に遡る。
「この戦争が終わったら――」
大公の引退もあるのではないか?
ベルナルディがそんな都合の良い妄想を抱いてしまうほど、このところのジャックの屈託は著しかった。
「もはや公太子殿下の功績を誰も否定できますまい」
バティスタもまた、父ヴァレリーを排除する絶好の機会に頬を緩ませている。
さすがのヴァレリーも、主君である大公家の命令には逆らえないだろう。
影響力が父に劣るとはっきりしている以上、バティスタの望みを叶えてくれるのは、もうベルナルディ以外にいなかった。
「うむ、バティスタよ。そのほうの働き、無下には扱わぬぞ」
「……ありがたき幸せ」
オルテンに任せた兵力は公国史上に例を見ない破格の大軍、さらにリスクを冒してまでアンサラー王国から援軍を引き入れたのだ。
まして、対面してミハイルの圧倒的な暴力の気配を直接感じ取った二人は、公国が敗れるなど考えてもいなかった。
「はっはっはっはっ!」
ベルナルディの哄笑が室内に響き渡る。
確かに公国の民衆は、ベルナルディの苛烈な政策によって反抗する牙を失っていた。
徹底した連座制によって、反抗すれば家族どころか村ごと粛清の対象となる。
今は大人しくバルドによる解放を待つしかない。そうでなければ、解放より先に自分たちが全滅してしまうだろう。
隔絶した武力を前に、決して勝てないという烙印を押されたような絶望。
とはいえ、わずかでも希望があるなら耐えることは難しくない。彼らはこれまでも、ずっと艱難辛苦を乗り越えてきたのだから。
だが残念なことに、どこにでも例外というものは存在するのだった。
――あるところに一人の騎士がいた。
騎士としての力量はなかなか高い。
幼いころ子供のいない騎士の目に留まり養子となった変わり種で、成長して騎士になったものの、もともと平凡な農民だったこともあり騎士の生活に馴染めずにいた。
幸か不幸か、養親となってくれた父母は昨年に病死している。
そうなると男の脳裏をよぎるのは、懐かしい故郷の光景であった。
食事や衣装は、確かに田舎での生活より贅沢になったかもしれない。
しかし騎士にできる贅沢など、上流貴族に比べればたかが知れている。
たとえ貧しくとも身を寄せ合い、家族や隣人と助け合って逞しく生きていた村での生活は、今よりも魅力的に感じられた。
そんなある日、男は美しく成長した幼なじみと再会する。
二人が男女として惹かれ合うまで、それほど時間はかからなかった。
男は幼なじみを娶るために、幼なじみを幼女として縁組するよう上司に懇願する。
戦で手柄を挙げれば考えよう、と言われた男は、発奮してマルベリーの戦いで活躍した。
戦い自体は敗北したが、撤退戦において、男は重傷を負いながらも複数の敵の首を取る。
「――それなのに!」
期待に胸を膨らませて病院のベッドから解放された男を待ち受けていたのは、あまりに絶望的な現実だった。
村長の煽動によって王国側に寝返ろうとした故郷の村が、ベルナルディ率いる近衛騎士団によって蹂躙されたという。
村人は誰一人として生存を許されず、男の実の父母や、大切な幼なじみもなぶり殺しにされた。
信じられなかった。信じたくなかった。
もしかして、幼なじみだけは生きているのではないか?
ほんのわずかな望みにすがりつこうとした男にとどめを刺したのは、同僚の何気ない一言だった。
「広場で平民どもの首が晒されるらしいぜ?」
もちろん男は知らなかった。
公国を裏で支配する老人の手により、男を含め家族を失った平民出身の騎士の故郷から、優先的に公都へ首が送られていることを。
「――あんな無茶がひずみを生まぬはずがなかろう」
惨劇の陰で、自ら破滅への道を突き進むベルナルディとバティスタを見守っていたヴァレリーは、妻イズンの傍らで、ワインを片手に愉快そうに嗤った。
「相変わらず、いやらしい人」
そう言いながら、イズンも諦めた表情でワインを呷る。
あえて若手に手柄を譲ろうと、大公やベルナルディを誘導したのはヴァレリーその人であった。
そのベルナルディに真っ先に追随したのが息子なのは誤算だったが、想定外というほどではない。
ヴァレリーの計画では、オスト伯爵家もまた、塵ひとつ残さずこの世から消え去るのだ。むしろここでバティスタが消えてくれたほうが余計な手間が省ける。
心の底からそう考える自分はなんと救われぬ存在だろうか、とヴァレリーは自嘲した。
自分は目的のためなら、息子どころか最愛のイズンを犠牲にすることすら躊躇うまい。
これまで積み重ねてきた屍の数を考えれば、今さら人らしい感情を抱くなど僭越に過ぎるというものか。
「……そんな不器用なあなただからこそ愛したのです」
「なっ?」
不覚にも声を上げてしまったヴァレリーが不機嫌そうに顔を逸らすと、イズンは勝ち誇ったようにカラカラと笑った。
「あなたの非道の根源を知るからこそ、私はあの世まで添い遂げると決めたのですよ」
「ふん、不器用なのはどちらだ。馬鹿め」
破滅に向かう心を止めるつもりはさらさらないが、イズンのおかげで心が軽くなった気がした。そのことがヴァレリーにはひどく恥ずかしかった。
見えない力が陰で働いていたことなど、一介の騎士が知る由もない。
確かめたい。確かめたくない。
相反する衝動に突き動かされて、結局男はミリアーナの広場へとやってきた。
「おお…………おおおおおおっ!」
虚ろな表情をした首が、無造作に数百は並べられている。
見覚えのある首がいくつもあったことに、男は身体を揺らして低く呻いた。
(神よ! どうか俺に彼女の首を見せないでくれ!)
男の魂からの願いは、あまりに容易く踏みにじられる。
顔見知りたちの首の向こうに、慟哭の表情のまま凍りついた、愛する幼なじみの首があった。
もしかしたら両親の首もそのあたりにあったかもしれない。
だが男にとっては、幼なじみの死を受け入れることすら困難に過ぎた。
「――殺してやる」
泣いてすがることも、怒りに叫ぶことも、なんの慰めにもならない。
男にとって為すべきことはただひとつ、愛する幼なじみの敵討ちだけであり、それ以外の行動も感情も必要とはしていなかった。
それから帰宅するまでの記憶が男にはない。
しかし、頭はいつにもまして澄みわたっているようだった。
公太子ベルナルディを殺す。
その決意だけは、意識を取り戻した後もいささかも変わらなかった。
男は近衛ではないが、幸い騎士団のなかでそれなりの地位にある。負傷したせいでコンティネッリへの遠征に加われなかったとはいえ、次に戦場に出るときは中隊長を任される程度だ。
現場に復帰した男は、公都の警備を命じられたことを奇貨として情報を集め始めた。
不思議とベルナルディの警護はザルのようなものだった。
公務となれば百人以上の近衛騎士が護衛に就くが、私邸の警備はわずかに二十人程度。
一国の太子としては非常に手薄と言わざるを得ない。
平民には何もできないと思っているのか?
男の腸が煮えくり返った。
ただ、わずか二十人とはいえ男一人で敵う相手ではない。
いかにして護衛たちを出し抜くか。
男が懊悩する間もなく、予想より早く好機は訪れた。
その日命じられたのはオスト伯爵の嫡子バティスタの護衛で、向かう先がベルナルディの屋敷だったのだ。
一緒に護衛を担当するのは気心の知れた同期で、言いくるめるのも難しくない。
これが天祐というものか。
ベルナルディの私邸に到着し、控えの間に通されると、同僚が腹痛を起こし席を外してしまう。
もはや失うものがない男にとって、これほどの機会がこの先も巡ってくるとは到底思えなかった。
(やはり神が公太子を殺せと言っている。それ以外に説明がつかない!)
侍女を捕らえてベルナルディの居場所を聞き出した男は、そう確信した。
なんと護衛の大半は、用意された美女たちとベルナルディとの戯れのため、遠ざけられているらしい。
憎き敵がすぐそこにいる――。
「死ね。殺される必要のなかった愛しい人のために」
乱暴に開かれた扉の向こうに、無表情の騎士が立っている。
その姿にバティスタは見覚えがあった。というより、この男は今日ここまで自分を護衛してくれた公国騎士団の俊英のはずだった。
「無礼であろう! いったい何があった?」
「うるさい」
袈裟懸けの一刀のもとに、男がバティスタを斬り捨てる。
何が起こったのか自覚する間もなく、人形のように力なく崩れ去ったバティスタを見て、ベルナルディは惑乱した。
味方の騎士に裏切られるなど思ってもみなかった。護衛の近衛騎士は出自や人格を厳選しているはずなのだ。
「貴様! 自分が何をしているかわかっているのか!? この大逆、その身ひとつで負えるものではないぞ!」
「婚約者も、家族も、親族も、みんな貴様が殺しただろうが! いったい誰に責めを負わせるつもりだ?」
「ま、まさか……謀反人どもの係累か?」
今度こそベルナルディは全身を恐怖に粟立たせた。
男を説得する材料が何もない。
公太子が持つ絶対的な権力も役に立たず、周りを固める武力も今はなかった。
バティスタと淫らな名花を愛でるために護衛を遠ざけたことを、ベルナルディは悔やんだ。
「だ、誰か助けろ! 恩賞は思いのままぞ!」
「貴様はやりすぎた。だから神が天罰を下したのだ」
「や、やめろっ! 貴様は公国の未来を消そうとしているのだぞ!」
「公国の未来など知ったことか」
「こんなところで私は死ねん! 死ぬわけにはいかないのだ!」
「あの世で貴様が殺した人々に同じことを言って、許されるかどうか試してみたらどうだ?」
残念ながら、神は人間を罰したりしない。いつだって人間を罰するのは人間なのだ。
献上された美女たちや、腹痛で姿を消した騎士が誰の命令によって動いていたのか知る由もなく、ベルナルディは肩口に食い込む白刃を感じたのだった。
息子を殺された大公ジャックは怒り狂った。
ベルナルディはジャックにとってただ一人の息子。
娘は三人ほどいるが、みな臣下に嫁に出しているため通常は後継者になりえない。
ベルナルディの死に伴い、誰かに再び継承権を与えるとしても、求心力の低下は避けられないだろう。
それでなくとも、ジャックはベルナルディに期待していた。ほかの誰がどう言おうと、ベルナルディは自慢の息子であった。
バルドの存在に無意識に怯えていたジャックは、公太子としてやる気を出したベルナルディに任せる形で第一線から身を引いていたが、こうして息子に死なれてみれば、それが間違いだったと身にしみて思い知らされた。
(もし自分が前面に出て内政を取り仕切っていれば、ベルナルディは死なずに済んだろうか?)
今となってはそんな問いも虚しい。
「犯人の一族、いや、三族まで皆殺しにせよ!」
「そ、それが、犯人の家族も親族もすでに処刑されているらしく……」
「ならば村の者を一人残らず殺すのだ!」
「御意!」
ジャックのかつてない怒りに、官吏の男は這いつくばるように低頭した。村も全滅しているとは、とても言い出せる雰囲気ではなかった。
迂闊な否定は自身の死を意味する。
「ベルナルディの死を無駄にしてはならぬ! 公国に歯向かう気が二度と起こらぬよう、全土の平民に思い知らせねばならぬ!」
これがあのジャック大公だろうか。
主君の狂乱ぶりに宮廷の臣下たちは背筋に冷たいものを覚えた。
もともとジャックの性格は、それが兄をクーデターで弑逆した負い目から来たものだったとしても、君主としては温厚だった。
これから公国はどうなってしまうのか、という言い知れぬ不安を抱えた彼らに、最悪のとどめが訪れる。
「――殿下のご心痛、いかばかりかとお察しいたします」
幽鬼のように危うい空気を漂わせたこの老人の正体が、建国の功臣であり、この国の陰の黒幕だと知る人は知っている。
「おおっ! オスト伯爵ではないか!」
ジャックは感激も露わに、現れたヴァレリーの肩を抱いた。
「余の心をわかってくれるのはそなただけだ。バティスタには気の毒なことをした。次代の公国を担う有為の人材であったというのに……」
「いいえ殿下。息子はベルナルディ公太子をお守りできなかった不覚者。せめてともに死ねたことだけが救いでございます」
「いや、卿の息子に罪はない。悪いのは分をわきまえぬ平民どもだ」
油断していたところを襲われたバティスタの傷は深く、肩口から心臓までを斬り下げられての即死だった。
ベルナルディの護衛である近衛騎士が誰一人死んでいないという事実が、バティスタの横死を価値あるものにしていた。
少なくとも彼一人だけは、身を挺して公太子を守ろうと試みたのだ。たとえ武運拙く死んだとしても、その挺身が称えられないはずがなかった。
ましてバティスタはヴァレリーの後継者。望めば公国の宰相ともなれただろう。
将来を約束されていた貴人があえてその命を捨てた――。
ジャックがヴァレリーに対し、息子を失った者同士として共感するのも当然だった。
「殿下。息子の不始末は、父たるこの私が必ずや償いましょうぞ!」
ヴァレリーの迫力にジャックは思わずたじろぐ。まるで王国に反旗を翻した昔のような覇気だ。
表向き引退していたヴァレリーが、公国のために再び檜舞台に上がろうとしている。
これほど頼もしい味方がほかにいようか。
「――心強いぞオスト伯爵。いや、オスト侯爵よ。我が傍らにあって、公国のために働くがよい」
気がつけばジャックはヴァレリーの手を取っていた。
「誓って、この命尽きるまで」
誰にも気づかれぬようヴァレリーは嘲笑する。
誰のために働くかはともかく、命尽きるまで自らの目的を果たすべく邁進することだけは間違いないのだ。
翌日、公国政府はオスト侯爵に陞爵したヴァレリーを宰相に任じ、コンティネッリの戦場から急ぎ呼び戻したオルテンを大将軍兼元帥として、挙国一致体制を取ると宣言した。
ヴァレリーに胡散臭いものを感じていたオルテンも、さすがにヴァレリーが息子の死まで謀略に組み込んでいるとは思いもしなかった。
建国の英雄二人が国政の中心に立ったことで、ベルナルディの死と、公国軍の相次ぐ敗北に動揺していた国内はひとまず落ち着きを取り戻した。
その一方で、平民に対する抑圧はますます強まっていく――。
時を少し遡る。
ミハイルとの一騎討ちに勝利した直後、棒火矢による爆撃を受けたバルドの姿が爆煙のなかに消えた。それを見たギッツェが震える声で叫ぶ。
「このギッツェ・マンネルハイム、生涯の不覚!」
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