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佐々木小次郎は暗殺された?
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テレビ東京で放映された「新説みのもんたの歴史ミステリーSP」という番組を御存じだろうか。
わりと荒唐無稽な、徳川家康や武田信玄の息子だった!?とか関ヶ原の戦いにエリザベス女王の影!?とかやっていたのであまり注目してみてはいなかったのだが
この佐々木小次郎は隠れキリシタンであったために決闘にみせかけて暗殺された、という説は興味をそそられた。
もともと宮本武蔵の「五輪書」に巌流島の決闘の記載がないのは大きな謎とされていたからである。
武芸者が自分の功績と奥義を記すにあたって、もっとも有名で世間に誇るべき巌流島の決闘を語らない理由はないはずだ。
何より五輪書は大名細川氏の庇護のもとで書かれたものである。
むしろその関係のきっかけとなった巌流島の決闘は詳細に記載するべきではないのか?
そもそも自家の武芸指南役を殺した武蔵をなぞ保護などする必要があったのか?
そう考えると巌流島の決闘には数多くの疑問が生じてくるのである。
「豊前蔵書」によれば巌流島には祟りがあったと記載されている。
ある漁師の男が祟りで死ぬと島の人々はこの祟りを恐れ、いつしか巌流島は無人島となってしまったらしい。
果たしていったい誰が祟るというのか?その人物こそ決闘に倒れた佐々木小次郎その人であったのである。ではいったい何のために?
そもそも巌流島は決闘以前その名を船島と呼んだ。
決闘の後、その名を巌流島と改めたわけだがその名の由来は明らかである。
すなわち、佐々木小次郎の剣の流派、厳流がその名となったわけだ。小次郎が負けた側であるにもかかわらずである。
古来より怨霊信仰の盛んな日本では、怨霊の名を名づけることによって怨霊の鎮魂とする伝統が存在した。
ならば巌流島もまた小次郎の鎮魂のために名付けられたのではないのか?
しかも巌流島の決闘の後、小次郎という家臣を殺されたはずの細川藩が門司城に宮本武蔵をかくまったという記録が残っている。
当時の細川藩家老であった沼田家記である。
さらに細川藩は武蔵に鉄砲隊の護衛をつけて領外まで送り届けたという。
もっともこの沼田家記は、小次郎は武蔵に負けたのちも生きていたが、武蔵の弟子たちによって嬲り殺しにされたと記述している奇書でも名高い。
不思議なのはこのような沼田家記のような私的な文書には登場する小次郎が、細川家の公式文書には一切登場しないという事実である。
まるで細川家が佐々木小次郎という人物が細川家にいたことを抹殺したのではないかと疑わせるほどなのだ。
通常に考えて藩の武芸指南役が公式記録に一切登場しないということはありえないのである。
いったい佐々木小次郎とはどのような人物だったのだろうか。
その出自のヒントが山口県文書館に残されていた。
「防長風土注進案」である。
そこには佐々木厳流、すなわち佐々木小次郎の妻の墓が阿武郡福田村に残されていると言う記述があった。
ところが取材の結果、現在の阿武郡福田下の太用寺に残されていた墓は、妻のものではなく佐々木小次郎本人の墓であり、その傍らには隠れキリシタンが好んで使う六角形の塚が建てられていたのである。
この六面にあキリスト教のミサと正確に同じポーズが彫りこまれていた。
要するに細川藩は当時幕府に弾圧されていたキリシタンである佐々木小次郎を決闘を名目に暗殺した。
後年武蔵を保護したのはそのお礼というわけである。
ここでなぜたかだか武芸指南役1人を暗殺するためにここまで手の込んだ芝居を打たなくてはならなかったのか、という疑問が生じる。
近年では佐々木小次郎は豊前の添田地方を根拠地とする豪族、佐々木氏の一族であったという説が有力とされている。
ではこの佐々木一族とはどのような一族であったのか。
添田町史にはこの地方の佐々木氏が秀吉の九州征伐において名軍帥黒田官兵衛を敵に回して奮戦したことが書かれている。
江戸幕府が鵜の目鷹の目で外様大名のあらさがしをしていた時代である。
万が一にもそんな戦闘的な豪族が一揆をおこすような事態は避けなくてはならなかった。
巌流島の決闘から25年後、九州全土のキリシタンを巻き込んだ空前の大乱、島原の乱が発生。
隠れキリシタンたちは天草四郎を旗頭に島原城に籠城して幕府軍と戦った。
その幕府軍のなかには、武芸者として名をあげながらも士官と出世という意味では夢破れた年老いた宮本武蔵の姿があった。
往年の体力を失った武蔵はそこで百姓を中心とした一揆軍と戦い、転落して腰を痛めるという恥をさらした。
佐々木小次郎というキリシタンを殺して名をなした武蔵はいったいその時何を思っただろうかと考えると、歴史好きのロマンが疼くのを管理人は抑えることができない。
とりあえず刃牙の武蔵編は許さない。絶対にだ。
わりと荒唐無稽な、徳川家康や武田信玄の息子だった!?とか関ヶ原の戦いにエリザベス女王の影!?とかやっていたのであまり注目してみてはいなかったのだが
この佐々木小次郎は隠れキリシタンであったために決闘にみせかけて暗殺された、という説は興味をそそられた。
もともと宮本武蔵の「五輪書」に巌流島の決闘の記載がないのは大きな謎とされていたからである。
武芸者が自分の功績と奥義を記すにあたって、もっとも有名で世間に誇るべき巌流島の決闘を語らない理由はないはずだ。
何より五輪書は大名細川氏の庇護のもとで書かれたものである。
むしろその関係のきっかけとなった巌流島の決闘は詳細に記載するべきではないのか?
そもそも自家の武芸指南役を殺した武蔵をなぞ保護などする必要があったのか?
そう考えると巌流島の決闘には数多くの疑問が生じてくるのである。
「豊前蔵書」によれば巌流島には祟りがあったと記載されている。
ある漁師の男が祟りで死ぬと島の人々はこの祟りを恐れ、いつしか巌流島は無人島となってしまったらしい。
果たしていったい誰が祟るというのか?その人物こそ決闘に倒れた佐々木小次郎その人であったのである。ではいったい何のために?
そもそも巌流島は決闘以前その名を船島と呼んだ。
決闘の後、その名を巌流島と改めたわけだがその名の由来は明らかである。
すなわち、佐々木小次郎の剣の流派、厳流がその名となったわけだ。小次郎が負けた側であるにもかかわらずである。
古来より怨霊信仰の盛んな日本では、怨霊の名を名づけることによって怨霊の鎮魂とする伝統が存在した。
ならば巌流島もまた小次郎の鎮魂のために名付けられたのではないのか?
しかも巌流島の決闘の後、小次郎という家臣を殺されたはずの細川藩が門司城に宮本武蔵をかくまったという記録が残っている。
当時の細川藩家老であった沼田家記である。
さらに細川藩は武蔵に鉄砲隊の護衛をつけて領外まで送り届けたという。
もっともこの沼田家記は、小次郎は武蔵に負けたのちも生きていたが、武蔵の弟子たちによって嬲り殺しにされたと記述している奇書でも名高い。
不思議なのはこのような沼田家記のような私的な文書には登場する小次郎が、細川家の公式文書には一切登場しないという事実である。
まるで細川家が佐々木小次郎という人物が細川家にいたことを抹殺したのではないかと疑わせるほどなのだ。
通常に考えて藩の武芸指南役が公式記録に一切登場しないということはありえないのである。
いったい佐々木小次郎とはどのような人物だったのだろうか。
その出自のヒントが山口県文書館に残されていた。
「防長風土注進案」である。
そこには佐々木厳流、すなわち佐々木小次郎の妻の墓が阿武郡福田村に残されていると言う記述があった。
ところが取材の結果、現在の阿武郡福田下の太用寺に残されていた墓は、妻のものではなく佐々木小次郎本人の墓であり、その傍らには隠れキリシタンが好んで使う六角形の塚が建てられていたのである。
この六面にあキリスト教のミサと正確に同じポーズが彫りこまれていた。
要するに細川藩は当時幕府に弾圧されていたキリシタンである佐々木小次郎を決闘を名目に暗殺した。
後年武蔵を保護したのはそのお礼というわけである。
ここでなぜたかだか武芸指南役1人を暗殺するためにここまで手の込んだ芝居を打たなくてはならなかったのか、という疑問が生じる。
近年では佐々木小次郎は豊前の添田地方を根拠地とする豪族、佐々木氏の一族であったという説が有力とされている。
ではこの佐々木一族とはどのような一族であったのか。
添田町史にはこの地方の佐々木氏が秀吉の九州征伐において名軍帥黒田官兵衛を敵に回して奮戦したことが書かれている。
江戸幕府が鵜の目鷹の目で外様大名のあらさがしをしていた時代である。
万が一にもそんな戦闘的な豪族が一揆をおこすような事態は避けなくてはならなかった。
巌流島の決闘から25年後、九州全土のキリシタンを巻き込んだ空前の大乱、島原の乱が発生。
隠れキリシタンたちは天草四郎を旗頭に島原城に籠城して幕府軍と戦った。
その幕府軍のなかには、武芸者として名をあげながらも士官と出世という意味では夢破れた年老いた宮本武蔵の姿があった。
往年の体力を失った武蔵はそこで百姓を中心とした一揆軍と戦い、転落して腰を痛めるという恥をさらした。
佐々木小次郎というキリシタンを殺して名をなした武蔵はいったいその時何を思っただろうかと考えると、歴史好きのロマンが疼くのを管理人は抑えることができない。
とりあえず刃牙の武蔵編は許さない。絶対にだ。
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