水球部顧問の体育教師

熊次郎

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宿直

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谷口健太は公明学園高等部の3年目の体育教師だ。
公明学園は偏差値の低い学校で、親の金で内申点が買えると噂だが、スポーツに関しては真面目に取り組み、数々の有名選手も輩出している。

健太は学生時代に水球の有名選手であり、この学校に3年前に赴任し、水球部の顧問をずっとしている。176/83の均等がとれた肉体は今も健在だ。
男らしいハンサムな顔、小麦色の筋肉質な体、爽やかな性格で生徒からは健太先生と慕われていた。

水球部のキャプテンである荒川は170/67と大人びた顔つきだが小柄ながらも負けん気の強さで水泳部を引っ張っていた。
いつも笑顔で素直な荒川の性格に健太は好感以上の感情を持っていた。

健太が宿直の夜に日に荒川が訪ねてきた。
『健太先生、お疲れっす!もうあと寝るだけでしょ。飲んで体を癒してください。』
荒川が屈託のない笑顔で酒を差し出す。

『おい、おい。宿直業務は終わったけど、学校で酒は飲めない。気持ちだけ受け取っておく。しかし、よく酒が買えたな。』
笑いながら健太は言った。
『俺、コンビニであんま年齢聞かれたことないす。』
荒川は笑顔で答える。確かに大人びて落ち着いたその見た目は健太と同い年くらいに見える。

『俺は飲まないけど、まっ、ちょっとだけやっちゃって下さい。』
荒川がビールの缶を開けながら差し出した。

『内緒だぞ。』
健太は少しだけのつもりでビールに口をつけた。
水球の試合への取り組み、部員の事情等を熱く語り合った。熱がこもる健太に荒川は酒を差し出していった。

健太は体の割に酒が強くない。すぐに顔を赤らめ、同じ話を繰り返していた。既に酔っている。
荒川はどんどん強めの酒を差し出していく。

『ヤバい。酔ってきた。お前はもう帰れ。先生は寝る。』
健太はそう言いながら布団の上に寝転がった。白のタンクトップと赤の上下のジャージ姿で大の字になった。

『健太先生って、すごいマッチョだよね?どれくらい筋トレしてるの?』
『週4は2時間してる。男は筋肉だからな。』
『健太先生って、今彼女いるの?』
『いねぇ。』
『でもイケメンだからモテモテでしょ?』
『今はモテねぇー。出会いがねぇー。』
『最近いつSEXした?』
『ご無沙汰だよぉー。してぇー。(笑)』

健太は寝ながら笑い、腰を振り荒川からの素直に答える。ただの体育会系の酔っ払いだ。

『健太先生の感じるとこはどこ?』
『ははは。乳首と金玉ーっ。谷口はそこを攻められると悶えまーす。』

しばらく沈黙が続く。
健太は寝息を立て始めた。

『うん。うぅ。うぁん。』
健太は喘ぎながら目を擦った。
気付けば、タンクトップがめくり上げられ、荒川が乳首を舐めている。
下の赤のジャージは膝まで下ろされ、黒のボクサーパンツの上から股間が触られている。

荒川の愛撫は絶妙でしばらく健太は寝ぼけながら身を任せていたが、荒川の手がパンツの中に滑り込んだ時に我に返った。

『タイム、タイム。ふざけるのもいい加減にしろ。大人をからかうな。気持ちいいだろ。(笑)』
パンツの中に入った荒川の手を押さえながら健太は笑いながら言った。
とっさに変な雰囲気を冗談なムードに変えようとした。

『健太先生、ふざけてません。俺、マジで健太先生が好きなんです。』
そう言いながら荒川は健太にキスをした。
高校生とは思えない巧みなキスに荒川は思わず舌を絡み返した。
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