【R-18】金曜日は、 貴女を私の淫らな ペットにします

indi子/金色魚々子

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心に触れて ⑧

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 私を見上げるご主人様の黒い瞳が、期待感から大きく膨らんだように見えた。私はご主人様の頬に手を伸ばし、指先で撫でる。ご主人様はその手に、顔を寄せる。まるで、彼に甘えるように。


「あ……んっ、ご主人様ぁ、イカせて、くださぃ……」


喉の奥から絞り出したような声は、私の欲望の深淵から飛び出してきたような熱さを孕んでいた。しゃがんでいたご主人様は立ち上がり、私の肩を掴んで再び背を向けさせた。そして、公衆トイレの外壁に手を付かせた。下着のクロッチを強引に押しのけ、私の唾液に塗れたままの屹立を、奥までぐっと一気に押し込む。


「ん、あ、あぁああん!」

「はる、静かに……!」


 ご主人様の大きな手のひらが、私の口を覆った。その指の第二関節にまでまとわりついた愛液の淫らな香りが鼻腔に広がった。


「ん、んふ……ふ、んんぅ……」


 私の甘ったるい嬌声は、ご主人様の手の中に吸い込まれていく。私のくぐもった声と、ご主人様が肉壁を擦るなまめかしい音が響いた。ご主人様の快感に抗おうとする急いた呼吸が、私の耳を刺激する。


「ん、ぐ……んんぅ……」

「ねえ、はる……もう、いいかな?」


 ご主人様の声音はいつものクールで余裕ぶったものではなく、快感に震える一人の男の人だった。私は口を塞がれながら何度も縦に頷くと、ご主人様は私の腰を掴み……一気に奥まで屹立を押し込んだ。


「ん、んんっ~~!」


 強く突かれた最奥は、快感に震えそれが全身に伝わり始める。……そして、ナカに埋まるご主人様自身も、ビクビクと震えていた。ご主人様がソレを引き抜くと……ナカから、どろっとしたものがこぼれ出した。耳元では、ご主人様の荒い呼吸が鼓膜を揺する……首だけ振り返ると、ご主人様も舌を伸ばし、熱い吐息を交換しながらぴちゃぴちゃと音を立てながら舌を絡ませ合った
 程なくして、ご主人様は彼自身を私の体から引き抜き、ティッシュを取り出し、私の秘裂をゆっくりとぬぐう。


「や……」


 その丁寧な仕草でも、敏感になったソコは感じてしまう。それを見たご主人様、小さく笑いながら囁いた。


「すいません、ナカに……はる、すごく締め付けるから」

「そういうつもりじゃ……」


 ご主人様が与える刺激が、私をそう淫らなペットの姿に変えるのだ。私が深く息を吸うと……鼻がむずむずと痒くなり、くしゅん、とくしゃみが出た。ご主人様は小さく笑い、落ちていた私の衣服を拾い、私に差し出す。


「体、冷えたでしょう?」


 そのご主人様の反対とは正反対で……私の体は火が付いたように熱いままだ。でも、そんな風に心配してくれるのがうれしくて、私はちょっとだけ頷いた。そんな私の頭を撫で、ご主人様は思いもよらぬ言葉をつぶやいた。


「うち、来ますか?」

「……え」

「私が汚したようなものですし……、寄っていきますか?」


 おずおずと頷くと、ご主人様はまた優しく笑い、首輪を外して……私に服を着なおすように促した。
 
 元通り服を着た私とご主人様は、並んで拾ったばかりのタクシーに乗っていた。破かれたストッキングの隙間から、スースーと冷たい空気を感じる。もじもじと内股を擦り合わせると、ナカに流れ込んご主人様の精がじわっと溢れる。それが恥ずかしくて、私はずっとうつむいていた。
 私の左隣に座るご主人様は、ずっと私の左手を握っていた。たまに顔色を窺うように見上げると、ご主人様が私にほほ笑みかける。その度に、私の心臓はドキッと跳ねた。
 タクシーは、随分と大きなマンションの前に停まった。ご主人様はお金を払い、手を握ったまま降りていく。私も、否応なしにそこで降りた。


「おうち、ココなんですか?」

「はい」


 オートロックを解除し、手をつないだままエレベーターホールに向かう。ちょうどよくエレベーターのドアが開き、ご主人様は10階のボタンを押した。あっという間に10階に着き、導かれたドアの前で立ち止まる。


「何か、いい所ですね……」


 ご主人様がドアのカギを開けている間、いたたまれなくなった私はそんな庶民的なことを言っていた。


「そうですか?」


 少なくとも、私が暮らしている部屋より家賃は3倍以上高いだろう……ご主人様はドアを開けて、私をリビングに通す。
 リビングは、想像していた通りとてもシンプルな部屋だった。必要最低限な家具と、雑誌や本がテーブルの上に置かれている。


「今、シャワーの準備しますから」

「はい! すみません」

 
 部屋の中をじろじろ見るのも失礼だし、だからと言って、まだ精が残る状態でソファに座ることもできない。私はご主人様の後ろをついて回ると、ご主人様は私の首をくすぐった。
 まるで、飼い主が、ペットを可愛がるような仕草だ。首輪はもう外れているのに、彼の中では「可愛いペット」のままなのかもしれない……そう考えると、胸がこそばゆくなった。


「少し休んだら、タクシー呼びますから。安心して」


 その当たり前な親切が、ずきんと小さな痛みになるくらい……今の私は、ご主人様の一挙一動と密接にリンクしているような気がしていた。


「あの」

「ん?」


 私が見上げると、ご主人様は小さく首をかしげる。


「おうち、泊まったらだめですか?」
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