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終わりは突然に ⑥
さっきまで私のことを散々弄んだのが、おしおきだったのではないの? と私が肩で呼吸を繰り返しながら頭をかしげると、ご主人様は薄ら笑いを浮かべた。
「まだだよ、はる……ちゃんと言うことを聞くまで、体に分からせないとね?」
ご主人様は、着ている服をゆっくりと脱ぎ捨てていく。下着だけの姿になったご主人様は、私に覆いかぶさり無理やり口づける。まるで呼吸や……私の意志まですべて奪うような、荒々しいキスに、私は否応なしに翻弄される。ご主人様の舌は、私の腔内をすべて舐めつくし、舌に絡みついてくる。私が首を振って振りほどこうとしても、その力の強さにかなうことはなかった。
「……はぁっ……」
「それで、はる……どうしてあんなことを?」
「え……」
「もう、私に抱かれたくないなんて……そんなこと、出来ると思った?」
ご主人様は頬、首、鎖骨、胸、と指先でなぞる。その指は、だらしなく口を開けた秘部にたどり着き、ナカからずちゅ……と水音を立てながらローターを取り除く。
「あ、んぅ……」
「あの写真を持っている限り、はるはもう私から逃れることはできない……それに」
そして、ご主人様の指が二本、秘裂をくすぐりゆっくりとナカに埋まっていく。強い刺激に溺れていた私は、その優しい快感に甘ったるい息を漏らす。
「もう、俺以外の男になんか満足できないんじゃないか? はるは。もうこんなに濡らして、きつく締め付けて……それに、ココだって」
ご主人様は、親指でぎゅっと花芯を押しつぶした。
「あぁああっ!」
「好きでしょう、ココ。はるのナカも、俺の指おいしそうにしゃぶってますよ?」
「ち、ちがう…の、や、あぁあ!」
「嘘つき、こんなに濡らして、説得力ないですよ」
ご主人様は、大げさに指を動かす。蜜口で愛液が混ざる音が、私の喘ぎ声にも負けないくらい大きく部屋の中に響く。そのいやらしい音が、私の劣情を煽り始める。
「ん、ふ、あぁあ……!いや、やぁん!」
ご主人様の中指と人差し指が、肉の秘裂から顔をのぞかせて主張する花芯の真裏をくすぐるように撫で続ける。親指に愛液を纏わせ、花芯を弾き、押しつぶし……そのまま、根元ごとぐりぐりと回す。私が脚を閉じようとすると、空いた片手で強く太ももを押さえつけられる……逃げ場のない快楽に襲われた私は、そのまま何度も何度も、ご主人様が見つめる中体を震わせて、快楽に溺れていた。
「あ…あぁ……、も、やめてくだ、さい……」
「……少し、お仕置きが過ぎたかな?」
ずるっと秘部から指が引き抜かれる、愛液がべっとりついたその指を、ご主人様は私のだらしなく開いた口に押し込む……そして、「舐めろ」と冷たく言い放った。
口の中に、愛液のいやらしい香りが広がる。それが麻酔のように私の意識を麻痺させ、言われるまま私はその指をしゃぶり続けていた。ご主人様の指は少し乾燥していて、骨ばっていて、男の人の指であるということが舌の敏感な神経が感じ取っていた。
そう、ご主人様は男の人だ。
今までは、ただの『職場の上司』。こっそり始めたアルバイトがバレてしまってから、えっちのときだけの『ご主人様』。でも、私は彼のことを……異性として、一人の男性として好意を抱いてしまった。
だけど、彼は決して私に振り向いてくれないだろう……そう考えると、目じりからじんわりと涙が伝う。彼はそれを生理的な涙だと勘違いしたのか、舌で舐めとった。
「どうして欲しい?」
「え……」
口の中から、指が抜き取られる。私の愛液と唾液にまみれた指先で、そっと首筋からおへそまで撫でられる。寒気のような快楽が、ぞわぞわと私を追い立てる。
私の目は、ご主人様の下腹部を見ていた。スラックスの上からでも、その中で彼自身が大きく存在を主張しているのが分かる。そんな私の様子に気づいていたご主人様は、私の喉に溜まる言葉を引き出すように……もう一度赤く熟れた割れ目に指を押し込んだ。
「ん……あぁ……」
「はる、このままでいいの?」
絶えず襲い掛かる快楽に、私はもう逆らうことが出来なくなっていた。私は首を横に振る……ただ、楽になりたいその一心で。限界の淵に立つ私の様子に気づいたのか、ご主人様は枕元に置いてある避妊具を手に取った。シャツを脱ぎ捨て、ベルトを緩める。下着ごとスラックスを降ろすと……弾むように彼の赤黒い屹立がその姿を現した。ソレにゴムをかぶせ、私の腰に触れる。
「はる、挿れて欲しい?」
小さく頷くと、仕方がないとでも言いたげに彼は小さく笑った。そんな仕草でも、彼の笑顔が見れただけで私の胸が弾んでしまう。思わず目をそらし、振り払うように目を瞑った。私の脚の間に入り込んだご主人様は、ぬれぼそった蜜口に屹立を宛がい、そのまま腰を押し込むように肉壁を割るように……ゆっくり埋めていく。見上げると、ご主人様は眉をしかめ、何かに耐える様な苦々しい表情をしている。
「はる……」
小さく私の名前を呼び、ご主人様は私に顔を近づける。唇同士が触れあうと同時に、ナカに埋まったご主人様自身が、最奥の……私の感じやすいスポットに触れる。小さく声を漏らすと、ご主人様は首を傾けてさらに深く口づけた。ご主人様の舌が、逃げようとする私に絡みつく。観念して少し力を抜くと、まるで混ぜ合わせるようにご主人様の舌が這いまわる。下腹部では、ずちゅ、ずちゅといやらしい音をたてながら、ご主人様は彼自身を肉壁にこすり付けるように抽送を繰り返す。絶えず漏れる私の喘ぎ声は、ご主人様の咥内でくぐもり、上手く聞き取ることが出来なかった。私は目を瞑る……目じりから、また涙がこぼれる。
私は口を塞がれたまま、喉から振り絞るように「すき」と囁く。声にならないような甘い叫びは、そのままご主人様の舌に絡めたられた。私は何度も何度も、彼に気付かれない様に嬌声の中に行き場のない言葉を混ぜた。
ご主人様は、唇を離す。唾液にまみれた私の唇を親指で拭い……秘部に埋まっていた屹立を、重たい粘液の音を響かせながらゆっくり引き抜いた。
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