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第2章 助けて! 求愛が止まりません!
第2章 助けて! 求愛が止まりません! ②
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窓の向こうに目をやると、木々が寒そうに揺れている。この前実家に帰ったばかりだけど、冬季休暇がすぐそこまで迫っていた。
「ティナさん、お見合いに向けて作戦会議しましょう!」
マリリンも協力的で、談話室にファッション雑誌をどっさり持ってきて、男性受けがいいファッションやトレンドの髪型を色々教えてくれた。
「やはり、清楚に見えるようにハーフアップなんてどうでしょうか?」
「このパステルグリーンのワンピースもいいわね」
「そうですね、柔らかい色でティナさんにお似合いです!」
「……なるほど」
流行りのファッションなんてあまり知らなかった私は、マリリンから雑誌を何冊か借りて勉強をすることにした。
「ふーん、最新のトレンドはシースルー……? 冬なのに!?」
借りたばかりのそれを熟読しながら、誰も歩いていない廊下を進む。歩いていると、一際長い影が伸びているのが目に飛び込んできた。人にぶつかるかもしれない、慌てて読んでいた雑誌から目を離した。
「……なんだ、殿下ですか」
「何だとはなんだ」
そこにいたのはアルフレッドだった。どうやら、私の事を待ち伏せしていたみたいだ。
「……やはり、見合いをするつもりらしいな」
「殿下には関係のないことですので」
「関係大ありじゃないか。この前も行っただろう、俺の妻になれと」
「冗談でも変な事を言うのはおやめください。殿下らしくないではありませんか」
私がそう言いながらアルフレッドの前を通り過ぎようとしたとき、手首を掴まれた。カサカサの大きな手は私の腕ごと振り上げて、壁に強く押しつける。私がびっくりして目を大きく見開きながら彼を見ると、少し痛々しいような表情をしたアルフレッドが、目の前にいた。
「そうだ、俺らしくはない。でも、もう四の五の言っている場合じゃないんだ。だから、どんな手だって使ってやる」
そう言って、彼は私から手を離す。触れられていたところが、じんじんと熱くなっていく。
「見合いなんて、全部潰してやるからな。覚悟しておけ」
「……はい?」
今、何て言いました? 聞き返そうとするが、彼はすぐに私に背を向けて歩き出してしまう。追いかける気力もなく、ただ言葉の意味を考える。見合いを潰すって、一体どうやって……? そもそも、私だってまだどなたとお会いするのか知らないのに、彼はそんな事が出来るのかしら? それに、いつまで私の事をからかうつもりなの?
「……もう!」
考えても結論は出てこない。私の叫びは廊下中に響き渡った。
***
冬季休暇、学園にいる生徒たちは年末年始を実家で過ごすために皆帰っていく。私もいつも通り帰路についたけれど、今年はゆっくりとしている暇はなさそう。実家に着いて、私室で本を読んでいた母に挨拶をする。お母様はまだお兄様が駆け落ちしたショックが抜けておらず、寝込む日もあるらしい。けれど、今日は顔色が良く見えた。
「ティナ、おかえりなさい」
「ただいま帰りました、お母様。お父様は?」
「まだお仕事よ。年末ですからね、色々と挨拶をしなければいけないお人がいるみたい」
お母様はメイドにお茶を用意するように指示を出す。私は母の近くに座った。
「……ティナ、本当にいいの?」
「ん? なにがですか?」
「お見合いの事に決まっているじゃない。たとえ家のためとは言え……」
「自分で決めたことだから、大丈夫よ」
「でも、あなたはまだ若いのに……恋愛をすることなく身を固めてしまうなんて、そんな人生でいいの?」
お母様はもともとロマンチストな一面がある。私が恋愛小説ばかり読むようになったのもお母様の影響だし、そもそも、私の今の両親は恋愛結婚。パーティーで知り合い、お母様がお父様に一目ぼれしたことから関係が始まったと、私は幼いころから耳にタコができるくらい聞かされていた。
私は首元のネックレスに触れる。サファイアは私の体温で温かくなっている。このネックレスをくれた時、お母様は「ティナが素敵な恋をできますように」と願いを込めてくれた。恋をすることはとてもいい事なのだと信じ込んでいる母の冷たい手を握り、その瞳をじっと見つめる。
「私は、シモンズ家に生まれた者として、この家の役に立てることが嬉しいの」
「でも、ティナ……」
「お見合いだって、恋愛結婚と同じくらいいいものだと思うわ! 元々どんな家の方なのか分かっているんだし。大丈夫、ティナはちゃんと幸せになりますから」
母の手は氷みたいに冷たいままだった。温かいお茶を飲んで、体もポカポカになってくれたらいいのだけど……。ティータイムが済んだ頃、屋敷に来客があった。
「奥様、百貨店の外商の者が見えております」
「あぁ、もうそんな時間なのね。客間に通してください、私たちも向かいますから」
「外商?」
私が首を傾げると、お母様はこう返す。
「お父様が呼んだのよ。お見合いに着ていくための服を選びなさいって。こういうことは男性よりも女性が見た方がいいだろうって……」
「素敵! さあ、早く行きましょう!」
私たちは客間に向かうと、外相と執事が客間中に洋服やアクセサリー、靴を広げていた。その光景は圧巻で、まるで百貨店のフロアがそのまま我が家に来たみたいだった。メイドたちもドアのあたりで感嘆の声をあげている。お母様は少し気分が良くなったのか、ワンピースを一着ずつ吟味し始めた。
「ティナには柔らかい色が似合うわね」
「ベロニカさんも似たようなことを言っていたわ」
「ハワード家のご令嬢様? さすが、見る目があるわねぇ。……あら、これなんてどうかしら?」
そう言って、お母様は何着も私の体に当てていく。淡いピンク色のワンピース、パステルグリーンのシックなツーピース、オフホワイトのドレス。当てるたびに「これ、いいわねぇ」と外商と話しては「買うわ」と私に聞くこともなく告げていく。執事が用意した購入した品を乗せるテーブルには、どんどん服が積み上がっていった。靴やアクセサリーも同様に、私が「こんなにたくさんあっても、着られません!」と止めなかったら、四つ目のテーブルが出てきてしまうところだった。
「おぉ、たくさん買ったなぁ」
お父様が秘書の方と一緒に帰ってきた。買い過ぎと怒ることもなく、ニコニコと笑っている。
「準備万端だな。ティナ、さっそく明日見合いだぞ」
「え、もうですか!?」
「こういうのは早めに初めていった方ががいいだろう? ほら、明日はどれを着ていくんだ?」
さくさく購入する服を決めていたお母様だったけれど、明日着ていく服を決めるとなった途端急に悩み始めた。服が決まっても、どんなアクセサリーが合うのか、靴はどうするのか……すべてが決まったのは日付が変わった頃だった。すっかりくたびれてしまった私は夕食を取ることもせず、そのまま自分の部屋のベッドに沈み込んでいった。何だか疲れが溜まって、体が重たい……そんな事を感じている内にいつの間にか眠ってしまった。
疲れが残っていたのか、翌朝、目を覚ました時は少しだけ眠たかった。お母様が選んでくれた淡いピンク色のワンピースを着て、屋敷にやって来た美容師の手によってヘアメイクが進んでいく。鏡に映るのは、メイクをして少しだけ大人びたようにも見える【ティナ】の姿。お母様も美容師も、マリリンがおすすめしていたハーフアップが良いと言っていたのでその意見に沿った。キラキラの宝石がたっぷりついたコームを取り付け、パールのイヤリングを付けて、同じようにパールのネックレスを首にかける。お母様から貰ってからずっと身に着けていたサファイアのネックレスは、残念だけど今日は屋敷でお留守番。何だか首のあたりが寂しいような気がした。身支度を整えた私は、広間で待つお父様の元へ向かう。お父様は落ち着かないのか、ずっと歩き回っていた。
「おぉ、綺麗じゃないか! これなら先方もすぐに気にいってくれるに違いない!」
「えぇ、とても綺麗よ、ティナ」
「ありがとう、お父様、お母様」
執事が手配してくれた馬車に乗って、私とお父様はお見合いの会場へ向かった。今日はホテルのレストランの個室でお見合い相手と会うらしい。馬車がガタガタと揺れるたびに、緊張と緊張が押し寄せてくる。どんな方なのか、顔すら私は知らない。もし相手から気に入られなかったらどうしよう。わが社の理念を理解してくれていない人だったら、どうしよう。利益ではなく人道を重んじる社風だから、人柄も大事になってくる。シモンズ・ファーマシーの製薬事業のおかげでたくさん助かった人がいる、それだけは失くしたくないという気持ちを理解してくれる人だと良い。
そして、これからの人生を添い遂げてもいいと思えるほど相性がぴったりかどうか。私にとってはそこも重要になってくる。心臓はドキドキと痛くなるくらい脈打っていて、何だか落ち着かない。不安なのはお父様も同じようで、私の正面でカチコチに固まりながら座っていた。
ホテルに着き、私たちはぎこちなく馬車を降りていく。レストランの個室に案内され、私たちはじっと相手方がやってくるのを待つ。
待つ……。
待つ……。
待つ……。
一体どれほど待っただろう? お父様が身に着けている時計を見ると、既に見合いの時間はとっくに過ぎている。
「お父様、相手の方はどうしたのかしら?」
「……」
「私たちが日付を一日間違えてしまったとか」
「……」
「ティナさん、お見合いに向けて作戦会議しましょう!」
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「やはり、清楚に見えるようにハーフアップなんてどうでしょうか?」
「このパステルグリーンのワンピースもいいわね」
「そうですね、柔らかい色でティナさんにお似合いです!」
「……なるほど」
流行りのファッションなんてあまり知らなかった私は、マリリンから雑誌を何冊か借りて勉強をすることにした。
「ふーん、最新のトレンドはシースルー……? 冬なのに!?」
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「……なんだ、殿下ですか」
「何だとはなんだ」
そこにいたのはアルフレッドだった。どうやら、私の事を待ち伏せしていたみたいだ。
「……やはり、見合いをするつもりらしいな」
「殿下には関係のないことですので」
「関係大ありじゃないか。この前も行っただろう、俺の妻になれと」
「冗談でも変な事を言うのはおやめください。殿下らしくないではありませんか」
私がそう言いながらアルフレッドの前を通り過ぎようとしたとき、手首を掴まれた。カサカサの大きな手は私の腕ごと振り上げて、壁に強く押しつける。私がびっくりして目を大きく見開きながら彼を見ると、少し痛々しいような表情をしたアルフレッドが、目の前にいた。
「そうだ、俺らしくはない。でも、もう四の五の言っている場合じゃないんだ。だから、どんな手だって使ってやる」
そう言って、彼は私から手を離す。触れられていたところが、じんじんと熱くなっていく。
「見合いなんて、全部潰してやるからな。覚悟しておけ」
「……はい?」
今、何て言いました? 聞き返そうとするが、彼はすぐに私に背を向けて歩き出してしまう。追いかける気力もなく、ただ言葉の意味を考える。見合いを潰すって、一体どうやって……? そもそも、私だってまだどなたとお会いするのか知らないのに、彼はそんな事が出来るのかしら? それに、いつまで私の事をからかうつもりなの?
「……もう!」
考えても結論は出てこない。私の叫びは廊下中に響き渡った。
***
冬季休暇、学園にいる生徒たちは年末年始を実家で過ごすために皆帰っていく。私もいつも通り帰路についたけれど、今年はゆっくりとしている暇はなさそう。実家に着いて、私室で本を読んでいた母に挨拶をする。お母様はまだお兄様が駆け落ちしたショックが抜けておらず、寝込む日もあるらしい。けれど、今日は顔色が良く見えた。
「ティナ、おかえりなさい」
「ただいま帰りました、お母様。お父様は?」
「まだお仕事よ。年末ですからね、色々と挨拶をしなければいけないお人がいるみたい」
お母様はメイドにお茶を用意するように指示を出す。私は母の近くに座った。
「……ティナ、本当にいいの?」
「ん? なにがですか?」
「お見合いの事に決まっているじゃない。たとえ家のためとは言え……」
「自分で決めたことだから、大丈夫よ」
「でも、あなたはまだ若いのに……恋愛をすることなく身を固めてしまうなんて、そんな人生でいいの?」
お母様はもともとロマンチストな一面がある。私が恋愛小説ばかり読むようになったのもお母様の影響だし、そもそも、私の今の両親は恋愛結婚。パーティーで知り合い、お母様がお父様に一目ぼれしたことから関係が始まったと、私は幼いころから耳にタコができるくらい聞かされていた。
私は首元のネックレスに触れる。サファイアは私の体温で温かくなっている。このネックレスをくれた時、お母様は「ティナが素敵な恋をできますように」と願いを込めてくれた。恋をすることはとてもいい事なのだと信じ込んでいる母の冷たい手を握り、その瞳をじっと見つめる。
「私は、シモンズ家に生まれた者として、この家の役に立てることが嬉しいの」
「でも、ティナ……」
「お見合いだって、恋愛結婚と同じくらいいいものだと思うわ! 元々どんな家の方なのか分かっているんだし。大丈夫、ティナはちゃんと幸せになりますから」
母の手は氷みたいに冷たいままだった。温かいお茶を飲んで、体もポカポカになってくれたらいいのだけど……。ティータイムが済んだ頃、屋敷に来客があった。
「奥様、百貨店の外商の者が見えております」
「あぁ、もうそんな時間なのね。客間に通してください、私たちも向かいますから」
「外商?」
私が首を傾げると、お母様はこう返す。
「お父様が呼んだのよ。お見合いに着ていくための服を選びなさいって。こういうことは男性よりも女性が見た方がいいだろうって……」
「素敵! さあ、早く行きましょう!」
私たちは客間に向かうと、外相と執事が客間中に洋服やアクセサリー、靴を広げていた。その光景は圧巻で、まるで百貨店のフロアがそのまま我が家に来たみたいだった。メイドたちもドアのあたりで感嘆の声をあげている。お母様は少し気分が良くなったのか、ワンピースを一着ずつ吟味し始めた。
「ティナには柔らかい色が似合うわね」
「ベロニカさんも似たようなことを言っていたわ」
「ハワード家のご令嬢様? さすが、見る目があるわねぇ。……あら、これなんてどうかしら?」
そう言って、お母様は何着も私の体に当てていく。淡いピンク色のワンピース、パステルグリーンのシックなツーピース、オフホワイトのドレス。当てるたびに「これ、いいわねぇ」と外商と話しては「買うわ」と私に聞くこともなく告げていく。執事が用意した購入した品を乗せるテーブルには、どんどん服が積み上がっていった。靴やアクセサリーも同様に、私が「こんなにたくさんあっても、着られません!」と止めなかったら、四つ目のテーブルが出てきてしまうところだった。
「おぉ、たくさん買ったなぁ」
お父様が秘書の方と一緒に帰ってきた。買い過ぎと怒ることもなく、ニコニコと笑っている。
「準備万端だな。ティナ、さっそく明日見合いだぞ」
「え、もうですか!?」
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さくさく購入する服を決めていたお母様だったけれど、明日着ていく服を決めるとなった途端急に悩み始めた。服が決まっても、どんなアクセサリーが合うのか、靴はどうするのか……すべてが決まったのは日付が変わった頃だった。すっかりくたびれてしまった私は夕食を取ることもせず、そのまま自分の部屋のベッドに沈み込んでいった。何だか疲れが溜まって、体が重たい……そんな事を感じている内にいつの間にか眠ってしまった。
疲れが残っていたのか、翌朝、目を覚ました時は少しだけ眠たかった。お母様が選んでくれた淡いピンク色のワンピースを着て、屋敷にやって来た美容師の手によってヘアメイクが進んでいく。鏡に映るのは、メイクをして少しだけ大人びたようにも見える【ティナ】の姿。お母様も美容師も、マリリンがおすすめしていたハーフアップが良いと言っていたのでその意見に沿った。キラキラの宝石がたっぷりついたコームを取り付け、パールのイヤリングを付けて、同じようにパールのネックレスを首にかける。お母様から貰ってからずっと身に着けていたサファイアのネックレスは、残念だけど今日は屋敷でお留守番。何だか首のあたりが寂しいような気がした。身支度を整えた私は、広間で待つお父様の元へ向かう。お父様は落ち着かないのか、ずっと歩き回っていた。
「おぉ、綺麗じゃないか! これなら先方もすぐに気にいってくれるに違いない!」
「えぇ、とても綺麗よ、ティナ」
「ありがとう、お父様、お母様」
執事が手配してくれた馬車に乗って、私とお父様はお見合いの会場へ向かった。今日はホテルのレストランの個室でお見合い相手と会うらしい。馬車がガタガタと揺れるたびに、緊張と緊張が押し寄せてくる。どんな方なのか、顔すら私は知らない。もし相手から気に入られなかったらどうしよう。わが社の理念を理解してくれていない人だったら、どうしよう。利益ではなく人道を重んじる社風だから、人柄も大事になってくる。シモンズ・ファーマシーの製薬事業のおかげでたくさん助かった人がいる、それだけは失くしたくないという気持ちを理解してくれる人だと良い。
そして、これからの人生を添い遂げてもいいと思えるほど相性がぴったりかどうか。私にとってはそこも重要になってくる。心臓はドキドキと痛くなるくらい脈打っていて、何だか落ち着かない。不安なのはお父様も同じようで、私の正面でカチコチに固まりながら座っていた。
ホテルに着き、私たちはぎこちなく馬車を降りていく。レストランの個室に案内され、私たちはじっと相手方がやってくるのを待つ。
待つ……。
待つ……。
待つ……。
一体どれほど待っただろう? お父様が身に着けている時計を見ると、既に見合いの時間はとっくに過ぎている。
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