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第6章 モブ令嬢はその恋を貫く
第6章 モブ令嬢はその恋を貫く ④
「随分と人の出入りのない場所だな、ここは」
「授業でも使っていないもの、仕方ないわ」
少し前までは恋人同士の逢引の定番スポットだったらしいけど、窓を開けながら私がそう付け加えようとしたとき、アルフレッドが私の背後に立った。
「ティナを抱きしめたい、いいか?」
とっさのことで声を出すことも出来ず、私は頷くことしかできなかった。彼は私の胸のあたりに腕を回し、背後から強く抱きしめる。耳には彼の熱い吐息が触れ、私の鼓動はどんどん早くなっていく。私は彼の手に自分の手を重ね、体温を感じ取る。温かくて、優しい。これに触れたくて仕方なかったのだと実感する。
「ティナ、見えるか」
窓の向こうには、王宮とその下に広がる城下町が見える。
「俺はいずれ、この城下町だけではなく、ここから見えない町も治める皇帝となる。それは抗うことのできない俺の運命であるし、俺自身それを受け入れ、決意を固めている。しかし……どうしてもその前に誰かに聞いて欲しい話があるんだ。――俺がよく見る、夢の話だ」
「夢?」
アルフレッドの攻略を何度もしてきたけれど、そんな話聞いたことなかった。私は固唾を飲み、彼の言葉に耳を傾ける。
「幼いころから、妙な夢ばかり見る。夢の中で俺は皇太子ではなく、一般の兵卒として書類仕事ばかりしているんだ」
私は目を閉じて、その姿を想像する。けれど、上手くイメージが出来ない。しかし、その話は次第に私の中で現実味を帯びていくものになっていった。
「その中で、いつも俺に仕事を教えてくれる優しい女性がいる。彼女はいつも上官に叱られ、優しすぎるせいで仕事を押し付けられ、いつも遅くまで残って仕事をしていた」
それは、私の前世の姿に重なっていく、なんとも不思議な夢だった。
「俺はその女性ともっと話をしたいと思って、仕事を手伝い、よく一緒に帰っていた。しかしある日……彼女と俺は事故に遭ってしまい、俺はそこで目を覚ます。その夢を見る時は、いつも同じだった」
私の胸は、先ほどとは全く違うざわめきを感じていた。私の【前世】と重なる部分が多い。私の頭によぎるのは、あの後輩だった彼の姿。
「ねえ、それって……っ!」
前世なんじゃない? 私たち、この世界で生まれる前から繋がっていたんじゃない? そう聞こうと思ったけれど、彼が先に口を開いてしまう。振り返ると、アルフレッドは遠くを見つめていた。ここからは見ることのできない町よりももっと遠くを。
「きっとこれは、その兵卒の無念だ」
「……え?」
「その兵卒の無念が俺に乗り移って、そのような変な夢を見せているに違いない。好いた女性を助けることができなかった、そんな後悔だ」
アルフレッドは腕を離し、私の肩に触れて正面に向かせた。私の困惑した表情が彼の瞳いっぱいに映りこむ。
「突然こんな話をして、ティナも困るだろう。でも、どうしても話をしておきたかった。彼は女性を助けることはできなかったが、俺はティナを救い出すことができた。きっと彼の無念もこれで晴れてくれるに違いない」
表情を明るくするアルフレッドを見ていると、余計な事は言わないでおこうという気持ちになっていく。アルフレッドの頭の中ではそうなっているのだから、横やりをいれる必要はない。私は大きく頷く。
「きっとそうね」
私は彼の手を握った。緊張していたのか少し堅苦しく見えた彼の表情が和らいでいくように見える。
「ティナなら理解してくれると思っていた」
アルフレッドも私の手を握った。手をつないだまま、私たちは見つめ合う。天文台の中は静まり返り、まるで世界に二人しかいないような気持ちになってくる。アルフレッドに見つめられた私は目を閉じた。心の準備はいつでもできている。
「……いや、まだだ」
「もう! 今じゃなかったらいつなのよ!」
ベストタイミングなのに! 私はぷりぷりと憤慨する。
「もっと別の時が望ましいだろう、大事な事なのだから」
「キスが?」
「女性が軽々しくそのような言葉を使うな」
「こんなの日常会話で出てくるわよ。私だって、それよりももっとすごい恋愛小説読んだことあるんだから」
アルフレッドの頬が赤く染まっていく。あんなにガンガン求愛してきたくせに、こういう事には初心らしい。私は、肩を落としながらも仕方ないなと息を吐いた。
「そ、そんなことよりっ! 今のうちに自由な学生生活を謳歌しておくといい」
「え?」
「卒業したら、嫁入りの準備で忙しくなるだろう? なにせ、王家に嫁ぐのだから」
「そ、そうね。心の準備をしておくわ」
「祝賀パーティー、楽しみにしているからな」
アルフレッドは私から手を離してしまう。まだ彼の耳は赤くて、そんなに照れている姿を見ていると、こっちまで恥ずかしくなってしまう。アルフレッドは「もう戻ろう」と言って、天文台の窓を閉め始めた。
「こんなに立派な天文台があるのに使われないままなのはもったいないな。俺も、ここに来たのはたったの二回だ」
「……えっ!?」
「どうした、急に大きな声を出して」
「だ、だって……い、イヴとここに来たことあるんじゃないの?」
私が問いただすと、とても嫌そうな顔をした。イヴの事は彼の中じゃ最早同級生ではなく仇になっているらしい。アルフレッドは首を横に振る。
「どうしてアイツとこんな所に……」
「だ、だって……」
あの時、私は確かに天文台に向かうイヴの姿を見た。でも、彼がここでイヴには会っていないという事は、考えられるのは一つしかない。
(……攻略失敗してたんだ、あの子)
イヴはここに来たけれど、イベントを起こすことができなかったんだ。あのイベントが起きなかったらアルフレッドとのエンディングを迎えるフラグは立たない。だから、あんな強硬手段に出たに違いない。何だかようやっと、肩の荷が下りたような気がした。
ううん。きっと、ここでのイベントを発生することができていたとしても、あのイヴがアルフレッドとのエンディングを迎えることはないはずだ。私たちは、前世から続いていた運命に導かれるまま結ばれる。そうに違いない。私が階段を降りようとするアルフレッドの腕を引っ張って止めた。
「何だ?」
私は背伸びをして、彼に近づいた。柔らかな唇同士が、掠めるように触れ合う。私が離れると、アルフレッドはまるで火を噴いたように真っ赤になっていた。
「な、な、な、何をする!?」
「うふふ! 顔、真っ赤よ」
「笑うな!」
アルフレッドから逃げるように、私は階段を駆け足で降り始める。けれどすぐ彼に捕まってしまった。アルフレッドは「仕返しだ」と言わんばかりに、少し強引なキスを私にしてくれた。
「授業でも使っていないもの、仕方ないわ」
少し前までは恋人同士の逢引の定番スポットだったらしいけど、窓を開けながら私がそう付け加えようとしたとき、アルフレッドが私の背後に立った。
「ティナを抱きしめたい、いいか?」
とっさのことで声を出すことも出来ず、私は頷くことしかできなかった。彼は私の胸のあたりに腕を回し、背後から強く抱きしめる。耳には彼の熱い吐息が触れ、私の鼓動はどんどん早くなっていく。私は彼の手に自分の手を重ね、体温を感じ取る。温かくて、優しい。これに触れたくて仕方なかったのだと実感する。
「ティナ、見えるか」
窓の向こうには、王宮とその下に広がる城下町が見える。
「俺はいずれ、この城下町だけではなく、ここから見えない町も治める皇帝となる。それは抗うことのできない俺の運命であるし、俺自身それを受け入れ、決意を固めている。しかし……どうしてもその前に誰かに聞いて欲しい話があるんだ。――俺がよく見る、夢の話だ」
「夢?」
アルフレッドの攻略を何度もしてきたけれど、そんな話聞いたことなかった。私は固唾を飲み、彼の言葉に耳を傾ける。
「幼いころから、妙な夢ばかり見る。夢の中で俺は皇太子ではなく、一般の兵卒として書類仕事ばかりしているんだ」
私は目を閉じて、その姿を想像する。けれど、上手くイメージが出来ない。しかし、その話は次第に私の中で現実味を帯びていくものになっていった。
「その中で、いつも俺に仕事を教えてくれる優しい女性がいる。彼女はいつも上官に叱られ、優しすぎるせいで仕事を押し付けられ、いつも遅くまで残って仕事をしていた」
それは、私の前世の姿に重なっていく、なんとも不思議な夢だった。
「俺はその女性ともっと話をしたいと思って、仕事を手伝い、よく一緒に帰っていた。しかしある日……彼女と俺は事故に遭ってしまい、俺はそこで目を覚ます。その夢を見る時は、いつも同じだった」
私の胸は、先ほどとは全く違うざわめきを感じていた。私の【前世】と重なる部分が多い。私の頭によぎるのは、あの後輩だった彼の姿。
「ねえ、それって……っ!」
前世なんじゃない? 私たち、この世界で生まれる前から繋がっていたんじゃない? そう聞こうと思ったけれど、彼が先に口を開いてしまう。振り返ると、アルフレッドは遠くを見つめていた。ここからは見ることのできない町よりももっと遠くを。
「きっとこれは、その兵卒の無念だ」
「……え?」
「その兵卒の無念が俺に乗り移って、そのような変な夢を見せているに違いない。好いた女性を助けることができなかった、そんな後悔だ」
アルフレッドは腕を離し、私の肩に触れて正面に向かせた。私の困惑した表情が彼の瞳いっぱいに映りこむ。
「突然こんな話をして、ティナも困るだろう。でも、どうしても話をしておきたかった。彼は女性を助けることはできなかったが、俺はティナを救い出すことができた。きっと彼の無念もこれで晴れてくれるに違いない」
表情を明るくするアルフレッドを見ていると、余計な事は言わないでおこうという気持ちになっていく。アルフレッドの頭の中ではそうなっているのだから、横やりをいれる必要はない。私は大きく頷く。
「きっとそうね」
私は彼の手を握った。緊張していたのか少し堅苦しく見えた彼の表情が和らいでいくように見える。
「ティナなら理解してくれると思っていた」
アルフレッドも私の手を握った。手をつないだまま、私たちは見つめ合う。天文台の中は静まり返り、まるで世界に二人しかいないような気持ちになってくる。アルフレッドに見つめられた私は目を閉じた。心の準備はいつでもできている。
「……いや、まだだ」
「もう! 今じゃなかったらいつなのよ!」
ベストタイミングなのに! 私はぷりぷりと憤慨する。
「もっと別の時が望ましいだろう、大事な事なのだから」
「キスが?」
「女性が軽々しくそのような言葉を使うな」
「こんなの日常会話で出てくるわよ。私だって、それよりももっとすごい恋愛小説読んだことあるんだから」
アルフレッドの頬が赤く染まっていく。あんなにガンガン求愛してきたくせに、こういう事には初心らしい。私は、肩を落としながらも仕方ないなと息を吐いた。
「そ、そんなことよりっ! 今のうちに自由な学生生活を謳歌しておくといい」
「え?」
「卒業したら、嫁入りの準備で忙しくなるだろう? なにせ、王家に嫁ぐのだから」
「そ、そうね。心の準備をしておくわ」
「祝賀パーティー、楽しみにしているからな」
アルフレッドは私から手を離してしまう。まだ彼の耳は赤くて、そんなに照れている姿を見ていると、こっちまで恥ずかしくなってしまう。アルフレッドは「もう戻ろう」と言って、天文台の窓を閉め始めた。
「こんなに立派な天文台があるのに使われないままなのはもったいないな。俺も、ここに来たのはたったの二回だ」
「……えっ!?」
「どうした、急に大きな声を出して」
「だ、だって……い、イヴとここに来たことあるんじゃないの?」
私が問いただすと、とても嫌そうな顔をした。イヴの事は彼の中じゃ最早同級生ではなく仇になっているらしい。アルフレッドは首を横に振る。
「どうしてアイツとこんな所に……」
「だ、だって……」
あの時、私は確かに天文台に向かうイヴの姿を見た。でも、彼がここでイヴには会っていないという事は、考えられるのは一つしかない。
(……攻略失敗してたんだ、あの子)
イヴはここに来たけれど、イベントを起こすことができなかったんだ。あのイベントが起きなかったらアルフレッドとのエンディングを迎えるフラグは立たない。だから、あんな強硬手段に出たに違いない。何だかようやっと、肩の荷が下りたような気がした。
ううん。きっと、ここでのイベントを発生することができていたとしても、あのイヴがアルフレッドとのエンディングを迎えることはないはずだ。私たちは、前世から続いていた運命に導かれるまま結ばれる。そうに違いない。私が階段を降りようとするアルフレッドの腕を引っ張って止めた。
「何だ?」
私は背伸びをして、彼に近づいた。柔らかな唇同士が、掠めるように触れ合う。私が離れると、アルフレッドはまるで火を噴いたように真っ赤になっていた。
「な、な、な、何をする!?」
「うふふ! 顔、真っ赤よ」
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