言葉一つで人間の底を知る

河島アドミ

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三話:マザー・テレサ理論を採用

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結論:「飲み屋の姉ちゃんには基本奢らない」が100%正しい。


まずはボクの価値観の話からしようか。

「遠くの誰かより、今そばにいる人を愛せ」

前提としてマザー・テレサ理論を採用している。
(※マザーテレサは家族を愛せって言ったんで身近な人を愛せとは言ってないよーとか、そういう揚げ足取りはまあまあまあ)



ある日友人達がボクに言った。

「たまにはキャバクラ行こうぜ」

ボクは友人は好きだが、キャバクラはあまり好きではない。
お金を払い、見ず知らずの女性とお酒を飲むという概念があまり理解できなかった。
(奢ってくれるなら全然構わないが)

しかし、ボクは友人が好きだ。


その解として
「うん。いいよ。付き合って"あげる"よ!」
と稚拙な返事はしてはいけない。


「めっちゃいいね! 久しぶりにテンション上がってきた。ワンちゃんおっぱい揉めるかも!」
と、相手の提案を肯定しつつ、自分も喜ぶ形を作る。


で、入場料は割り勘。
行きたくない。
心の底から行きたくないが、ボクも払うと。


『なんでそこにボクを誘ったのか?』

理由が明確に二つ存在する。
一つ目は、こういったお店は複数人で行くのが作法……というか、習慣というか……まあ、そういうのが一般的らしい。
二つ目は友人が自分で"話をして場を回せない"からだ。


それを汲み取り、ボクがそれを担う。

自分が喋りたいように振る舞う。
心の底から自分勝手に楽しんでいるように振る舞う。


ただしウソをつけば相手に見抜かれる。
自分が楽しく喋るネタを必ず準備しておく。
自分が苛ついたエピソードを必ず仕込んでおく。

楽しいか怒りか、このプラスマイナスはどちらでもいい。
本心からの熱量こそが大事で人はその熱に惹きつけられる。


何故ボクは金払って、こんな事をする?

ボクの好きな友人達がそれで喜ぶからだ。
上でも触れた定義に沿う。

『ボクの好きな友人達がそれで喜ぶからだ』
この話の肝はマザー・テレサ理論だ。


言うまでもないが"つい"口から漏れると想定される
「なんでこの仕事やってんの?」
「親悲しない?」
みたいなワードは絶対に言わない。


『飲み屋の姉ちゃんにリスペクトせなあかん』
という、相手に敬意を持たなければ失礼だから――

――それは主語ではない!!!


人を攻撃して快楽を得る性質はないが、それも主語ではない。

主語はそこでなく、
そういう場を作っても"ボクの友人は喜ばない"からだ。


喜ぶのは例えば、
・全力で楽しんで場を盛り上げる
・自分自身が心の底から楽しむ
・オレが一切財布出さないで、相対的に友人の顔を立てる

とこういう図式だ。

「お前、もっとこういう場の礼節は~~」
みたいな、"オレは知ってるんだけどね"と言わせると尚良し。


そうやって『お前に勉強させてやるためにキャバクラ誘ったんだぞ』と
免罪符を掲げてくれればもう完璧。

ボクの手のひらで遊んでいる子供だ。


言いたい事はマザー・テレサ理論だ。
人生で二度と会わず、こちらの事も覚えていないような相手からの評価などなーーーーんの意味も持たない。

大事なのは自分を中心に近しい人が幸福になること。
以上。
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