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四話:X-Yをする
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速さと重さのような、全く違う性質のXとYはそれはソレ、これはコレで考える。
が、"当たりをつけて"無理やり分母合わせて引き算をする。
我ながらわかりにくい説明なので例1だ。
----------------------------------
□例1
人を食べる『妖怪君』が居たとする。
人が苦しむ姿を見て、そこにボクを同席させて悲鳴を一緒に聞いてほしいと。
その上で泣いてる人間を貪りながら食事をしたいと妖怪君が言ったとする。
どうする???
ボクの答えは決まっていて『X-Y』を行う。
X:妖怪君に対してのボクの好意
Y:やってほしくない事
これでプラスの数字が大きいか小さいか。
あるいはマイナスかで解答は変わる。
マイナスが小さい:「我慢して野菜食べなさい」と諭す。
マイナスが大きい:「お前みたいな人類の敵は絶対許さん。消滅させる」となる。
プラスが小さい:「しょうがないなー」って見て見ぬふりをする。
プラスが大きい:「どんどん食べれるようにそういう場所探すね!」と妖怪君がよろこぶ事をする。
ボクが狂ってると思うか?
残念ながら大多数がボクと同じ見解だ。
----------------------------------
□例2
人を虐めて気分を良くしたい妖怪君がいたとする。
被害者は一生傷つくトラウマを植え付けられるかもしれない。
虐められた子は何気ない一言で苦しみ続けるかも。
あるいはそうでなくても嫌悪感がしばらく残るだろう。
正直、見ていて気持ちのいいものではない。
だが、その場合の前提としてプラスが大きいケースだった。
「かまわん。どんどん行け」
それがボクの答えだった。
ボクはこの妖怪君が大好きなんだ。
自分が苦しんでいる時にもきちんと礼節を欠かさず、
こちらの状況を考えてくれて、
言葉の一つ、作法の一つ、所作の一つと
全てにおいて冷静がある妖怪君だ。
ボクに対しての気遣いが大好きであり
評価点である以上、ボクはそれを買う。
妖怪君がもっと笑顔になるように尽くす。
そうすると妖怪君はもっとよろこぶ。
妖怪君はもっともっとボクを好いてくれる。
ボクももっと妖怪君が好きになる。
"プラスのサイクルが回る"
見ず知らずの他人が食われてもどうでもいい。
泣きながら、うめき声をあげながら、あるいはそれを隠して歯を食いしばって堪えて、反論もできなくて。
それでも妖怪君が「あー、昨日は良かったよー」と言ってくれるならボクは全然構わん。むしろ嬉しい。
構わん、というほど人の心が欠落しているわけではない。
ボクは人間なんでやはりどうしても心は痛むが、ボクの些細な苦痛などどうでもいい。
どうでもいい、と思えるほど妖怪君が好きなんだ。
が、"当たりをつけて"無理やり分母合わせて引き算をする。
我ながらわかりにくい説明なので例1だ。
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□例1
人を食べる『妖怪君』が居たとする。
人が苦しむ姿を見て、そこにボクを同席させて悲鳴を一緒に聞いてほしいと。
その上で泣いてる人間を貪りながら食事をしたいと妖怪君が言ったとする。
どうする???
ボクの答えは決まっていて『X-Y』を行う。
X:妖怪君に対してのボクの好意
Y:やってほしくない事
これでプラスの数字が大きいか小さいか。
あるいはマイナスかで解答は変わる。
マイナスが小さい:「我慢して野菜食べなさい」と諭す。
マイナスが大きい:「お前みたいな人類の敵は絶対許さん。消滅させる」となる。
プラスが小さい:「しょうがないなー」って見て見ぬふりをする。
プラスが大きい:「どんどん食べれるようにそういう場所探すね!」と妖怪君がよろこぶ事をする。
ボクが狂ってると思うか?
残念ながら大多数がボクと同じ見解だ。
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□例2
人を虐めて気分を良くしたい妖怪君がいたとする。
被害者は一生傷つくトラウマを植え付けられるかもしれない。
虐められた子は何気ない一言で苦しみ続けるかも。
あるいはそうでなくても嫌悪感がしばらく残るだろう。
正直、見ていて気持ちのいいものではない。
だが、その場合の前提としてプラスが大きいケースだった。
「かまわん。どんどん行け」
それがボクの答えだった。
ボクはこの妖怪君が大好きなんだ。
自分が苦しんでいる時にもきちんと礼節を欠かさず、
こちらの状況を考えてくれて、
言葉の一つ、作法の一つ、所作の一つと
全てにおいて冷静がある妖怪君だ。
ボクに対しての気遣いが大好きであり
評価点である以上、ボクはそれを買う。
妖怪君がもっと笑顔になるように尽くす。
そうすると妖怪君はもっとよろこぶ。
妖怪君はもっともっとボクを好いてくれる。
ボクももっと妖怪君が好きになる。
"プラスのサイクルが回る"
見ず知らずの他人が食われてもどうでもいい。
泣きながら、うめき声をあげながら、あるいはそれを隠して歯を食いしばって堪えて、反論もできなくて。
それでも妖怪君が「あー、昨日は良かったよー」と言ってくれるならボクは全然構わん。むしろ嬉しい。
構わん、というほど人の心が欠落しているわけではない。
ボクは人間なんでやはりどうしても心は痛むが、ボクの些細な苦痛などどうでもいい。
どうでもいい、と思えるほど妖怪君が好きなんだ。
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