CRポーカー物語~最弱と言われたドクズが負けん気だけで世界の頂点に~

河島アドミ

文字の大きさ
4 / 271
プロローグ:ショウダウン(Showdown)

第四話『その名はイッツーのジャン』1/2

しおりを挟む
◆【雀荘・夜】
女の低い声が、卓の空気を凍らせた。
怒号にも堪えず、女性は淡々と点数を口にする。

女性「ロン。3,900」
正明「ざけんな詐欺野郎!!!」
女性「……」

充満するタバコの煙も対戦相手からの怒号も冷ややかに見つめる長身の女性。
虫を眺めるような冷ややかな目つきに、ついに正明は折れた。

正明「チッ……ボケぇ!」
女性「……ッ」

点数を投げつけるが、そんな悪態にも何も言わずに長身の女性は床に落ちた点数を拾い上げる。

女性「詐欺野郎、と言いますが詐欺じゃない。それにボクは女なので野郎という言葉は相応しくないと思う」
正明「ごちゃごちゃうるせえなクソ女!」
女性「……ここまでにしますか?」
正明「――あ?」

露骨に空気が変わる。

竹原正明の口と態度の悪さはある意味でのデフォルトだったが、これは完全にその一線を超える空気を纏う。

正明「てめえ女のくせに調子乗るなよ――ッ」
同席1「ま、正明君……」
正明「ッハ。バーカ。別にこの女ボコったり暴れたりしねーよ」

前かがみになった椅子にドサリと深々と腰を降ろす。
正明「ただ、な。もう一回勝負するぐらいはいいだろ」
女性「はい。負けてるアナタがそれでよろしければ」
正明「レート倍でもいいんだろ?」
女性「はい。負けてるアナタがそれでよろしければ」
正明「てめえ……!」

今にも飛びかかろうとする正明に対し、同席者は首を横に振る。
同席1「お、オレはもうお金ないから……!」
同席2「オレもそろそろ……」
正明「おい! 頼むよ! もう一回! もう一回だけでいいから!」
女性「どうしますか?」
正明「やる! いいな!」

その迫力に、同席者は再び座るしかなかった。
正明「勝つ……勝つ……ッ!」

呪詛のように、対面する女性を睨みつけた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

おじさん、女子高生になる

一宮 沙耶
大衆娯楽
だれからも振り向いてもらえないおじさん。 それが女子高生に向けて若返っていく。 そして政治闘争に巻き込まれていく。 その結末は?

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

処理中です...