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第一章 龍の料理人
第2話
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そして少女の後ろを着いていくと、なにやら豪華な客室のような場所に案内された。
「まぁそこの椅子に腰かけるが良い。」
促されるがまま、部屋の中央にあったテーブルの脇に置かれた椅子に私は腰かける。
そして私が腰かけると……テーブルを挟んだ真向かいに彼女は座った。
「さてさて……まずは簡単な自己紹介から始めるとしよう。妾の名はカミルという。して、お主の名は何という?」
「八意 実……。」
「ほぅ、ヤゴコロ……というのが家名で、ミノルというのがお主の名……という認識で相違ないか?」
カミルの言葉に私はコクリと頷く。
「ではこれからは、ミノルと呼ばせてもらうぞ?妾のことはカミルと呼ぶが良い。」
「あ、あぁ……。」
「簡単な自己紹介も終えたことじゃ。そろそろミノル……お主が先程から気になって仕方がないこの世界について話してやろう。」
パン……と一つ手を叩くとカミルは、私が気になっていたこの世界……についてゆっくりと話し始めた。
「まず第一に、この世界はミノル……お主がいた世界とは全くの別世界じゃ。それを頭に入れよ。」
「別世界……」
「そうじゃ。突然ここに来てしまったが故、未だに夢見心地のまま話しておるかもしれんが……これは紛れもない現実。まずはそれを受け入れるのじゃな。」
薄々気が付いてはいた……この今いる世界が、今私が置かれている現状が夢ではないことは。
しかしそれと同時に、この非現実的なことをどこか受け入れきれずにいる自分もいた。
だが、今はこの非現実を現実として受け入れなければならないようだ。そうしなければ……この世界で生きていくのは難しいだろうから。
そして改めて今、自分が置かれている現状を受け入れると、表情からそれを読み取ったのか、彼女は満足そうに頷いた。
「うむ、それで良い。さて、では次にこの世界の常識……について少し話してやるとしようかの。これを見よ。」
そう言って彼女は自分の指をパチン……と鳴らした。すると突然彼女の指先に火の玉が現れたのだ。
「これは魔法と言ってな。この世界では当たり前に使われているものじゃ。」
「じゃあ、さっきドラゴンからその姿に変わったのも?」
「そう……魔法じゃ。」
なるほど……な。魔法っていう概念があるのならば、この世界に来てから体験した不可思議なこと全てに一言で説明がつく。
「……なるほどな。どうやら私の常識というものがまったく通用しない世界に来てしまったらしい。私が暮らしていた世界に魔法なんてファンタジーなものは存在しなかったからな。」
「ふっ、妾の変身を見た反応からして、薄々感付いてはおったがやはりそうじゃったか。魔法がない世界は不便ではなかったか?」
「案外そうでもないさ。たしかに魔法という概念は無かったが、不自由したことはなかったぞ?」
なにせ魔法の代わりに、高度に発達した科学というものがあったからな。
私の言葉に彼女は興味深そうな表情を浮かべた。
「ほ~ぅ?ということはつまり……この世界で言う魔法の代わりになる何かがあった。と?」
「そういうことだ。」
「くっくっくっ……やはり良い拾い物をした。これで数年は暇をもて余さずに済みそうじゃな。……おっと少し話が逸れたが、まぁこの世界の理について少しは理解できたじゃろ?」
彼女の言葉に私は一つ頷く。だいたいこの世界がどんな世界なのかは理解ができたからな。今はそれが理解できれば十分だ。
「物分かりが良くて助かるのじゃ。さて……次は何について話すか。」
「なら、こっちの世界の人種とかさっき言っていた魔物ってやつについて教えてくれないか?」
ひとまずこの世界についてはわかったので、今度はこの世界にいる人種などについて問いかけることにした。
「そうじゃな。ではまず種族の説明からしよう。この世界には大きく分けると四つの種族がおる。まず一つがミノルと同じ人間じゃな。」
「ふむ、それで他の三つはいったい?」
「他の三つは、獣人族と魔族……そして精霊族じゃ。」
獣人族に魔族に、精霊族か。聞いただけでその種族がおおよそどんな見た目をしているのか想像ができるな。
「ちなみに妾は魔族じゃぞ?良く間違われるのじゃが、魔物と魔族は全くの別物。知性がない獣が魔物で知性があるのが魔族と呼ばれるぞ。」
「なるほどな。」
せっかくこの世界に来たのならすべての種族をお目にかかりたいものだな。魔族は目の前にいるとして……残るは獣人族と精霊族、そして同じ人間か。
そんなことを思っていると、私の目の前に腰掛けている少女から奇妙な音が聞こえた。
ぐぎゅるるるぅぅ~~~……。
「ん?」
彼女の方をチラリとみると、お腹を押さえて困ったような表情を浮かべていた。
「はぅぅ……そういえばお主に気を取られて、飯を狩ってくるのを忘れていたのじゃ。」
「飯?」
「うむ、いつもならば魔物を狩って帰ってくるのじゃが……今日はお主に気を取られて忘れておった。仕方ない、少し狩りに出てくるのじゃ。」
スッと椅子から立ち上がる少女に私はある提案をすることにした。
「もし魔物を狩って帰ってきたら、その魔物とやらを私に料理させてくれないか?」
「料理とな?」
「あぁ、さっきもこの服のことを聞かれたときに言ったと思うが……私は料理人だ。こうしてこの世界のことを手取り足取り教えてくれた礼として、カミルに料理を作りたい。」
そう提案するとカミルはにんまりと口角を上げて、こちらを向いた。
「ほう?それはそれは、くっくく……俄然やる気が出てきた。では……。」
「っと行く前にこの城の厨房だけ見せてくれないか?」
今にもここを飛び出していきそうな勢いだったカミルを呼び止め、私はこの城の中にあるはずの厨房の位置を問いかけた。
「わかった、こっちじゃ着いて参れ。」
そわそわしている様子のカミルは足早に部屋を出て行った。私もその後ろ姿を見失わないように、しっかりと後ろに着いて行く。こんな広く迷路みたいな城内で見失ったら大変だ。
そしてカミルに案内された扉の先には巨大な厨房があった。
「料理人とやらのお主から見てどうじゃ?妾は使わぬ場所じゃが……念のためここも綺麗にはしてある。」
「広い……こんなに広い厨房は初めて見た。」
エデンの厨房もまぁまぁ……というか、かなり広い方だったがこの厨房に比べるともう小さく見えるな。広い厨房の中に入り、中に配置されている器具を見渡していると後ろから声をかけられた。
「ミノルっ!妾はもう獲物を狩りに行ってくるぞ?城の中であれば好きなところに行ってもよいが……外に出てはならんぞ?」
「あっ、あぁ……。」
「ではのっ!」
城の外に出ないように……とそれだけ言い残したカミルは、一瞬で私の目の前から走り去ってしまう。
さて、それじゃあカミルが戻ってくる前にこの世界の調理設備を確認させてもらおうか。調味料とかもどんなものがあるのかしっかりと確かめておこう。
「まぁそこの椅子に腰かけるが良い。」
促されるがまま、部屋の中央にあったテーブルの脇に置かれた椅子に私は腰かける。
そして私が腰かけると……テーブルを挟んだ真向かいに彼女は座った。
「さてさて……まずは簡単な自己紹介から始めるとしよう。妾の名はカミルという。して、お主の名は何という?」
「八意 実……。」
「ほぅ、ヤゴコロ……というのが家名で、ミノルというのがお主の名……という認識で相違ないか?」
カミルの言葉に私はコクリと頷く。
「ではこれからは、ミノルと呼ばせてもらうぞ?妾のことはカミルと呼ぶが良い。」
「あ、あぁ……。」
「簡単な自己紹介も終えたことじゃ。そろそろミノル……お主が先程から気になって仕方がないこの世界について話してやろう。」
パン……と一つ手を叩くとカミルは、私が気になっていたこの世界……についてゆっくりと話し始めた。
「まず第一に、この世界はミノル……お主がいた世界とは全くの別世界じゃ。それを頭に入れよ。」
「別世界……」
「そうじゃ。突然ここに来てしまったが故、未だに夢見心地のまま話しておるかもしれんが……これは紛れもない現実。まずはそれを受け入れるのじゃな。」
薄々気が付いてはいた……この今いる世界が、今私が置かれている現状が夢ではないことは。
しかしそれと同時に、この非現実的なことをどこか受け入れきれずにいる自分もいた。
だが、今はこの非現実を現実として受け入れなければならないようだ。そうしなければ……この世界で生きていくのは難しいだろうから。
そして改めて今、自分が置かれている現状を受け入れると、表情からそれを読み取ったのか、彼女は満足そうに頷いた。
「うむ、それで良い。さて、では次にこの世界の常識……について少し話してやるとしようかの。これを見よ。」
そう言って彼女は自分の指をパチン……と鳴らした。すると突然彼女の指先に火の玉が現れたのだ。
「これは魔法と言ってな。この世界では当たり前に使われているものじゃ。」
「じゃあ、さっきドラゴンからその姿に変わったのも?」
「そう……魔法じゃ。」
なるほど……な。魔法っていう概念があるのならば、この世界に来てから体験した不可思議なこと全てに一言で説明がつく。
「……なるほどな。どうやら私の常識というものがまったく通用しない世界に来てしまったらしい。私が暮らしていた世界に魔法なんてファンタジーなものは存在しなかったからな。」
「ふっ、妾の変身を見た反応からして、薄々感付いてはおったがやはりそうじゃったか。魔法がない世界は不便ではなかったか?」
「案外そうでもないさ。たしかに魔法という概念は無かったが、不自由したことはなかったぞ?」
なにせ魔法の代わりに、高度に発達した科学というものがあったからな。
私の言葉に彼女は興味深そうな表情を浮かべた。
「ほ~ぅ?ということはつまり……この世界で言う魔法の代わりになる何かがあった。と?」
「そういうことだ。」
「くっくっくっ……やはり良い拾い物をした。これで数年は暇をもて余さずに済みそうじゃな。……おっと少し話が逸れたが、まぁこの世界の理について少しは理解できたじゃろ?」
彼女の言葉に私は一つ頷く。だいたいこの世界がどんな世界なのかは理解ができたからな。今はそれが理解できれば十分だ。
「物分かりが良くて助かるのじゃ。さて……次は何について話すか。」
「なら、こっちの世界の人種とかさっき言っていた魔物ってやつについて教えてくれないか?」
ひとまずこの世界についてはわかったので、今度はこの世界にいる人種などについて問いかけることにした。
「そうじゃな。ではまず種族の説明からしよう。この世界には大きく分けると四つの種族がおる。まず一つがミノルと同じ人間じゃな。」
「ふむ、それで他の三つはいったい?」
「他の三つは、獣人族と魔族……そして精霊族じゃ。」
獣人族に魔族に、精霊族か。聞いただけでその種族がおおよそどんな見た目をしているのか想像ができるな。
「ちなみに妾は魔族じゃぞ?良く間違われるのじゃが、魔物と魔族は全くの別物。知性がない獣が魔物で知性があるのが魔族と呼ばれるぞ。」
「なるほどな。」
せっかくこの世界に来たのならすべての種族をお目にかかりたいものだな。魔族は目の前にいるとして……残るは獣人族と精霊族、そして同じ人間か。
そんなことを思っていると、私の目の前に腰掛けている少女から奇妙な音が聞こえた。
ぐぎゅるるるぅぅ~~~……。
「ん?」
彼女の方をチラリとみると、お腹を押さえて困ったような表情を浮かべていた。
「はぅぅ……そういえばお主に気を取られて、飯を狩ってくるのを忘れていたのじゃ。」
「飯?」
「うむ、いつもならば魔物を狩って帰ってくるのじゃが……今日はお主に気を取られて忘れておった。仕方ない、少し狩りに出てくるのじゃ。」
スッと椅子から立ち上がる少女に私はある提案をすることにした。
「もし魔物を狩って帰ってきたら、その魔物とやらを私に料理させてくれないか?」
「料理とな?」
「あぁ、さっきもこの服のことを聞かれたときに言ったと思うが……私は料理人だ。こうしてこの世界のことを手取り足取り教えてくれた礼として、カミルに料理を作りたい。」
そう提案するとカミルはにんまりと口角を上げて、こちらを向いた。
「ほう?それはそれは、くっくく……俄然やる気が出てきた。では……。」
「っと行く前にこの城の厨房だけ見せてくれないか?」
今にもここを飛び出していきそうな勢いだったカミルを呼び止め、私はこの城の中にあるはずの厨房の位置を問いかけた。
「わかった、こっちじゃ着いて参れ。」
そわそわしている様子のカミルは足早に部屋を出て行った。私もその後ろ姿を見失わないように、しっかりと後ろに着いて行く。こんな広く迷路みたいな城内で見失ったら大変だ。
そしてカミルに案内された扉の先には巨大な厨房があった。
「料理人とやらのお主から見てどうじゃ?妾は使わぬ場所じゃが……念のためここも綺麗にはしてある。」
「広い……こんなに広い厨房は初めて見た。」
エデンの厨房もまぁまぁ……というか、かなり広い方だったがこの厨房に比べるともう小さく見えるな。広い厨房の中に入り、中に配置されている器具を見渡していると後ろから声をかけられた。
「ミノルっ!妾はもう獲物を狩りに行ってくるぞ?城の中であれば好きなところに行ってもよいが……外に出てはならんぞ?」
「あっ、あぁ……。」
「ではのっ!」
城の外に出ないように……とそれだけ言い残したカミルは、一瞬で私の目の前から走り去ってしまう。
さて、それじゃあカミルが戻ってくる前にこの世界の調理設備を確認させてもらおうか。調味料とかもどんなものがあるのかしっかりと確かめておこう。
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2025/12/7
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