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第三章 魔族と人間と
第156話
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そして翌日……私はカミルとノノを連れてエルフの国にやって来ていた。
同盟を組んでからというものの、自由に行き来ができるようになったからとても楽だ。
エルフの森の前に立つと、いつも私達を案内してくれるエルフの女性が現れた。
「ようこそいらっしゃいました。本日はどのようなご用件ですか?」
「ちょっとイフリートの力を貸りたいんだが……案内してもらえないか?」
「わかりました……ですが、あの子達は気まぐれ屋さんなので……必ずしも力を貸してくれるとは……。」
申し訳なさそうに彼女はそう言った。
「大丈夫だ。問題ない。そうだと思ってこっちも対策をしてきたからな。」
チラリとノノ手に持っている籠に目を向ける。あの中にはノノが作ったお菓子が何種類か入っている。
「わかりました……それではこちらへどうぞ?」
納得した様子の彼女の後ろに着いていき、森の中を進む。そしてしばらく歩いていると、不意に頭に重量感を感じた。
「ヨゥ人間っ!!今日は何しに来たんダ~?」
「その声……シルフか?」
「オゥ!!オイラだゼ。やっぱりお前の頭の上は居心地がいいナ~。」
シルフは私の頭の上でごろごろと器用に寝っ転がっている。
ノノが羨ましそうにそれを見ているが……まさかノノもこういう風なことをしたいのだろうか?
さすがに……物理的に無理だな。いつも一緒に寝ているだけで勘弁してもらいたい。
「それで、この先にはオイラ達の家があるんだケド……ホントに何しに来たんダ?」
「ちょっとイフリートってやつの力を借りたくてな。」
「イフリーに会いに来たのカ~、あいつ口煩いゾ~?」
「そうなのか?……まぁそれでも必要だからな。」
そしてシルフとともに歩いていると、目の前にさまざまな果実を実らせた大木が見えてきた。
「あそこが彼らの家ですよ。」
「んじゃあオイラがイフリーのこと呼んでくるゾ~。」
そう言ってシルフは私の頭の上から飛び去っていった。それから少しすると、シルフは同じぐらいの背丈の赤い精霊……イフリートを連れてこちらへと戻ってきた。
「こっちこっち~早くしろヨ~イフリー。」
「ちょっと何よ!!急に連れ出して……ってあんた達はあの時食事会にいた……。」
「こうして話をするのは初めてだな。私の名前はミノル……今日は君に用事があって来たんだ。」
「ふぅん?何よ……聞くだけ聞いてあげるわ。」
高圧的な態度をとるイフリートに、私の隣にいたカミルが腹立たしそうに言う。
「なんじゃこの態度のデカいチビ助は、生意気にも程があるのじゃ。」
「はぁっ!?なによあんた!!あんたこそ何様のつもり!?」
バチバチと二人の間で火花が散る。ひとまずこの場を収めないと話にならないな。
「二人ともちょっと落ち着いてくれ。……それで話って言うのはな。」
私はイフリートに事の経緯を軽く説明した。不機嫌そうな顔でそれを聞き終えた彼女は、首を横に振った。
「イヤよ、何でこの老龍なんかと一緒にやんないといけないのよ。」
「なっ!?老龍じゃと!?」
イフリートに散々悪態をつかれ、怒りにうち震えるカミルをなんとか沈めると、イフリートはこっちに手を差し出してきた。
「その欠片寄越しなさいよ。そんなのあたしが一人で融かしてやるわ。」
「まぁ……やれるならやってみてくれ。」
「ふん!!まぁそこで見てなさい!!」
私はイフリートに欠片を手渡した。欠片に向かって彼女はなにやらぶつぶつと呪文のようなものを唱える。
すると、欠片がみるみるうちに熱くなっていく。
しかし……。
「んぐぐぐぐっ……!!」
めいいっぱい力を込めている様子だが……カミルの時同様にこの欠片は熱くなるだけで融けない。
その様子を見てカミルがニタニタと笑いながらイフリートに囁いた。
「お~や~?なんじゃなんじゃ?まったく融けておらんではないか?一人でやるのではなかったのかの~?」
「う、うるさいわね!!ま、まだまだ全力じゃないんだから……黙って見てなさいよ!!」
「むっふっふ~、まぁせいぜい頑張るがよいぞ。妾はここでじ~っくりと見物させてもらうからのぉ~。」
カミルはイフリート一人では到底無理だと分かっていながら、間近でニヤニヤと笑みを浮かべ、イフリートが頑張る姿を見ていた。
「オイラ暇だからセイちゃん達も呼んでくるゾ~。」
シルフはシルフで他の仲間を呼びにどこかへと飛び去っていく。
さて、いつになったらイフリートは音を上げるだろうか?それまで私たちはちょっとした休憩を挟むとしよう。
同盟を組んでからというものの、自由に行き来ができるようになったからとても楽だ。
エルフの森の前に立つと、いつも私達を案内してくれるエルフの女性が現れた。
「ようこそいらっしゃいました。本日はどのようなご用件ですか?」
「ちょっとイフリートの力を貸りたいんだが……案内してもらえないか?」
「わかりました……ですが、あの子達は気まぐれ屋さんなので……必ずしも力を貸してくれるとは……。」
申し訳なさそうに彼女はそう言った。
「大丈夫だ。問題ない。そうだと思ってこっちも対策をしてきたからな。」
チラリとノノ手に持っている籠に目を向ける。あの中にはノノが作ったお菓子が何種類か入っている。
「わかりました……それではこちらへどうぞ?」
納得した様子の彼女の後ろに着いていき、森の中を進む。そしてしばらく歩いていると、不意に頭に重量感を感じた。
「ヨゥ人間っ!!今日は何しに来たんダ~?」
「その声……シルフか?」
「オゥ!!オイラだゼ。やっぱりお前の頭の上は居心地がいいナ~。」
シルフは私の頭の上でごろごろと器用に寝っ転がっている。
ノノが羨ましそうにそれを見ているが……まさかノノもこういう風なことをしたいのだろうか?
さすがに……物理的に無理だな。いつも一緒に寝ているだけで勘弁してもらいたい。
「それで、この先にはオイラ達の家があるんだケド……ホントに何しに来たんダ?」
「ちょっとイフリートってやつの力を借りたくてな。」
「イフリーに会いに来たのカ~、あいつ口煩いゾ~?」
「そうなのか?……まぁそれでも必要だからな。」
そしてシルフとともに歩いていると、目の前にさまざまな果実を実らせた大木が見えてきた。
「あそこが彼らの家ですよ。」
「んじゃあオイラがイフリーのこと呼んでくるゾ~。」
そう言ってシルフは私の頭の上から飛び去っていった。それから少しすると、シルフは同じぐらいの背丈の赤い精霊……イフリートを連れてこちらへと戻ってきた。
「こっちこっち~早くしろヨ~イフリー。」
「ちょっと何よ!!急に連れ出して……ってあんた達はあの時食事会にいた……。」
「こうして話をするのは初めてだな。私の名前はミノル……今日は君に用事があって来たんだ。」
「ふぅん?何よ……聞くだけ聞いてあげるわ。」
高圧的な態度をとるイフリートに、私の隣にいたカミルが腹立たしそうに言う。
「なんじゃこの態度のデカいチビ助は、生意気にも程があるのじゃ。」
「はぁっ!?なによあんた!!あんたこそ何様のつもり!?」
バチバチと二人の間で火花が散る。ひとまずこの場を収めないと話にならないな。
「二人ともちょっと落ち着いてくれ。……それで話って言うのはな。」
私はイフリートに事の経緯を軽く説明した。不機嫌そうな顔でそれを聞き終えた彼女は、首を横に振った。
「イヤよ、何でこの老龍なんかと一緒にやんないといけないのよ。」
「なっ!?老龍じゃと!?」
イフリートに散々悪態をつかれ、怒りにうち震えるカミルをなんとか沈めると、イフリートはこっちに手を差し出してきた。
「その欠片寄越しなさいよ。そんなのあたしが一人で融かしてやるわ。」
「まぁ……やれるならやってみてくれ。」
「ふん!!まぁそこで見てなさい!!」
私はイフリートに欠片を手渡した。欠片に向かって彼女はなにやらぶつぶつと呪文のようなものを唱える。
すると、欠片がみるみるうちに熱くなっていく。
しかし……。
「んぐぐぐぐっ……!!」
めいいっぱい力を込めている様子だが……カミルの時同様にこの欠片は熱くなるだけで融けない。
その様子を見てカミルがニタニタと笑いながらイフリートに囁いた。
「お~や~?なんじゃなんじゃ?まったく融けておらんではないか?一人でやるのではなかったのかの~?」
「う、うるさいわね!!ま、まだまだ全力じゃないんだから……黙って見てなさいよ!!」
「むっふっふ~、まぁせいぜい頑張るがよいぞ。妾はここでじ~っくりと見物させてもらうからのぉ~。」
カミルはイフリート一人では到底無理だと分かっていながら、間近でニヤニヤと笑みを浮かべ、イフリートが頑張る姿を見ていた。
「オイラ暇だからセイちゃん達も呼んでくるゾ~。」
シルフはシルフで他の仲間を呼びにどこかへと飛び去っていく。
さて、いつになったらイフリートは音を上げるだろうか?それまで私たちはちょっとした休憩を挟むとしよう。
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