来世か、来々世で逢いましょう。

らりささ

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3.文化祭

9.誕生日

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 私が、リュシーン王子のところに、勝手に来てから3日が経った。

「ヒサナ。俺は、まだ少しやらないといけないことがあって、ラスカニアに帰るのがもう少し遅くなるけど、いいか?」
夜になって、リュシーン王子にそう言われた。

「そっか…忙しいのにごめんね。お父様も怒ってると思うし、私、先にラスカニアに帰るね」
もちろん、転移魔法でだ。
魔力もそこそこ回復したし、もういけるだろう。

「え、お前…マジでそれ言ってる?俺が、お前を独りで帰すわけないだろ。それに、イラーナ家には、リュウ王国から使いを出しているし、気になるなら、また使いをやってもいい」
リュシーン王子は、少し間を置いた。

「…しかし、お前は、大胆な割に、平気なんだな…俺と離れても…」
リュシーン王子が珍しく、シュンっとした。

かわいい…
こういうリュシーン王子の表情を見ると、たまらない気持ちになる。

「それに、ヒサナの家族にも、俺からちゃんと説明したいし」
リュシーン王子は照れながら言った。

おそらく、こっちの方が本音だ。

大切にされてるって感じて、すごく嬉しかった。

私は、ベッドに座っているリュシーン王子の頭を抱えるように、抱きしめた。

「お、お前。ちょっ…当たってる…」
気づくと、リュシーン王子の顔が真っ赤だった。
「?」
「む、胸、当たってる…」

私は、恥ずかしくて、リュシーン王子から飛んで離れた。
「わ、わざとじゃないよ!ごめんね!」
「いや、謝らなくていい。どちらかと言えば、いや、どちらかと言わなくても、ラッキーな…」
はっ!
「違う!ちゃんと我慢出来てるから!」
リュシーン王子とは、あれからキスしかしていない。

そっか…我慢してたのか…

私は、少し複雑な気持ちになっていた。
大切にされている、という気持ちと、女性として魅力がないのかも、という気持ちが混在していたのだ。

「そっか…」
私は、ホッとした顔をしていたらしい。

「お前、あんまり分かってないな?お前の家族は、銀狼族の獣人だろ?獣人にとって、番がどういう存在か知ってるだろ?」
「まぁ…」
それはそう

「俺だって、お前がすぐにでもラスカニアに帰りたいと言えば、連れて帰るし、飛んで来いと言われたら、すぐ飛んでいくよ?俺にとっては、お前が全てだし、何しく、嫌われたくないんだよ…」
リュシーン王子は、さらに照れながら言った。

「だから、我慢してるだけなんだよ…」
リュシーン王子は、赤くなった顔を腕で隠してしまった。

「我慢なんて、しなくても…」
「だ、ダメだ!お前、それ以上言ったらダメだからな!?俺は、その言葉に絶対甘えてしまう。せめて、せめて、ヒサナが、18歳になるまで…」
リュシーン王子のこんな必死な姿は、なかなかお目にかかれない。
「18歳までって…リュシーン王子だって同じ年じゃない?」
私は可笑しくなった。

「…」
「え…違うの…?」
「俺、今、ハタチ…」
「え!?まさかの、年上??!!な、なんで!?」
「うーん…色々あってだな。そのへんは、また追々な…て、言うか、竜神族の20歳って、まだまだ子供扱いされるからな??」

それでも、私が、18歳までって…
「来月、誕生日だから、あと2年ちょいか…長いな…」
リュシーン王子は、ちょっと不服そうだった。

「なんで?なんで、私の誕生日知ってるの?!教えたことあった?」
「うーん?そりゃね。大事な大事な俺の“番”のことだからね…」
リュシーン王子は、ニコッと笑った。

少し、彼のことが怖ろしく感じた。

「もう、寝よ?今日も疲れただろ?」
リュシーン王子は優しく言ってくれた。

今日は1日、リュウ王国の偉い方やら、リュシーン王子の側近の方たちと顔合わせをしたのだ。

みなさん、快く受け入れてくれた。
すごく嬉しかった。

なんだかんだで、疲れていたのか、私はすぐに寝入ってしまった。


「本当に、寝たよ…あの流れで…マジか~…生殺しだな…」
リュシーン王子が呟いているとも知らず…

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