30 / 39
4.アキラ・イラーナの回想
3.天使襲来
しおりを挟む
3人の天使が、セロ島に降り立った。
「おやおや。客人のようですね」
真ん中の天使が言った。
「ヒミカ、隠れてないで、紹介してくれないか?」
家の壁に隠れていたヒミカとアキラに、その天使は気付いていた。
ヒミカが出ていこうとしたのをアキラは止めた。
「俺が行く」
そう言って、アキラは3人の天使の前に出た。
「初めて見る顔だな。あら、獣人かな?獣人がこんな島になんの用だ?」
真ん中の天使が言った。
「俺は、アキラだ。こちらには諸用できている」
「諸用?こんな島に諸用など存在する訳がない」
今度は、右の天使が嘲笑うように言った。
「まぁ、おそらく、ラスカニアの残党だろうけど」
左の天使が笑いながら言った。
「ヒミカ!これはどういうことかな!?」
真ん中の天使が笑いながら言った。
目は笑ってはいなかった。
「今ならまだ、赦してやる。出て来い!」
有無を言わさない威嚇にも似た声だった。
「ヒミカは出さない。俺が代わりに話をする。もともとは、勝手にこの島に来た俺の問題だ」
アキラは、叫んで言った。
「そうか、これだけ言っても分からないようだな」
真ん中の天使が、戦闘態勢に入ったことだけは分かった。
いま、手元に剣がない、攻撃魔法で凌ぐしかない。
真ん中の天使が、攻撃を繰り出す瞬間を狙った。
ドンっ!!!
大きな音がした。
それでも、天使達はびくともしていなかった。
「やれやれ。反撃してくるとは。身のほどを知ったほうがいいよ。アキラ君」
その時だった
「アキラ!」
そう言って、アキラに剣を投げた人物がいた。
同じ部隊のサンダだった。
サンダは竜族の男で、とても頼れるヤツだった。
「サンダ!助かる!」
アキラは、剣を受け取った。
剣に魔力を込める。
アキラの銀髪が長くなり、ピンと立った耳、長く綺麗な尻尾が出てきた。
「ほお。やるな」
真ん中の天使が呟いた。
そうなった時の、アキラの戦闘力は、先ほどとは段違いだった。
そこに、剣を持ったサンダが加勢に入った。
「今日、めちゃ調子いいな?どうした?」
サンダがアキラに聞いた。
「不思議と凄く力が湧いてくる。なんだろ、これ」
アキラが気になって、ヒミカの方を見ると、ヒミカは魔法陣を展開していた。
「まさか!どういうことだ?!我々に対する攻撃補助魔法など、使えないはず…」
右の天使が驚愕しているのが分かった。
そうか、これはヒミカのおかげ、これが、ヒミカの“力”なのか!
凄い!すごいぞ!
サンダも剣に魔力を込め、竜化し始めた。
「2対3だ。分が悪いぞ」
アキラは言った。
「そんなん、いつものことだろ?」
サンダが応えた。
天使の攻撃を避けながら、猛スピードで懐に入ろうとしたが、中々難しい。
「あと少し何だけどな…」
その時、他の3人のラスカニア兵が加勢してきた。
右の天使を、サンダが、左の天使を3人が抑えに入った。
「これで、1対1だな!俺は、アキラ・イラーナ!ヒミカは、俺の“番”だ!絶対に連れ帰る!」
アキラは、叫んだ。
「そんなこと、させるわけがない!ヒミカが生まれた時から、彼女は私のものだ!」
真ん中の天使が叫んだ。
「もの、ってなんだよ!ヒミカは心のある温かい女性だ!お前!せめて、名を名乗れ!失礼なヤツめ!」
アキラは、頭に血がのぼっていたためか、どんどん魔力が上がる。
「どうせ死んでいくお前に、名など教えてもなんの意味もないが、面白い。教えてやろう。私の名は、エゼキエルだ…いいか?名前を聞いて、生きて帰れると思うなよ…?」
エゼキエルは、笑みを浮かべながら、両方の手のひらを重ねた。
そこから、眩い光が漏れて見える。
「アキラ様!危ない!」
ヒミカが叫んでいる。
アキラは、その光が放たれようとした瞬間に、エゼキエルの懐まで入った。
そして、エゼキエルの両手を叩き切った。
「おやおや。客人のようですね」
真ん中の天使が言った。
「ヒミカ、隠れてないで、紹介してくれないか?」
家の壁に隠れていたヒミカとアキラに、その天使は気付いていた。
ヒミカが出ていこうとしたのをアキラは止めた。
「俺が行く」
そう言って、アキラは3人の天使の前に出た。
「初めて見る顔だな。あら、獣人かな?獣人がこんな島になんの用だ?」
真ん中の天使が言った。
「俺は、アキラだ。こちらには諸用できている」
「諸用?こんな島に諸用など存在する訳がない」
今度は、右の天使が嘲笑うように言った。
「まぁ、おそらく、ラスカニアの残党だろうけど」
左の天使が笑いながら言った。
「ヒミカ!これはどういうことかな!?」
真ん中の天使が笑いながら言った。
目は笑ってはいなかった。
「今ならまだ、赦してやる。出て来い!」
有無を言わさない威嚇にも似た声だった。
「ヒミカは出さない。俺が代わりに話をする。もともとは、勝手にこの島に来た俺の問題だ」
アキラは、叫んで言った。
「そうか、これだけ言っても分からないようだな」
真ん中の天使が、戦闘態勢に入ったことだけは分かった。
いま、手元に剣がない、攻撃魔法で凌ぐしかない。
真ん中の天使が、攻撃を繰り出す瞬間を狙った。
ドンっ!!!
大きな音がした。
それでも、天使達はびくともしていなかった。
「やれやれ。反撃してくるとは。身のほどを知ったほうがいいよ。アキラ君」
その時だった
「アキラ!」
そう言って、アキラに剣を投げた人物がいた。
同じ部隊のサンダだった。
サンダは竜族の男で、とても頼れるヤツだった。
「サンダ!助かる!」
アキラは、剣を受け取った。
剣に魔力を込める。
アキラの銀髪が長くなり、ピンと立った耳、長く綺麗な尻尾が出てきた。
「ほお。やるな」
真ん中の天使が呟いた。
そうなった時の、アキラの戦闘力は、先ほどとは段違いだった。
そこに、剣を持ったサンダが加勢に入った。
「今日、めちゃ調子いいな?どうした?」
サンダがアキラに聞いた。
「不思議と凄く力が湧いてくる。なんだろ、これ」
アキラが気になって、ヒミカの方を見ると、ヒミカは魔法陣を展開していた。
「まさか!どういうことだ?!我々に対する攻撃補助魔法など、使えないはず…」
右の天使が驚愕しているのが分かった。
そうか、これはヒミカのおかげ、これが、ヒミカの“力”なのか!
凄い!すごいぞ!
サンダも剣に魔力を込め、竜化し始めた。
「2対3だ。分が悪いぞ」
アキラは言った。
「そんなん、いつものことだろ?」
サンダが応えた。
天使の攻撃を避けながら、猛スピードで懐に入ろうとしたが、中々難しい。
「あと少し何だけどな…」
その時、他の3人のラスカニア兵が加勢してきた。
右の天使を、サンダが、左の天使を3人が抑えに入った。
「これで、1対1だな!俺は、アキラ・イラーナ!ヒミカは、俺の“番”だ!絶対に連れ帰る!」
アキラは、叫んだ。
「そんなこと、させるわけがない!ヒミカが生まれた時から、彼女は私のものだ!」
真ん中の天使が叫んだ。
「もの、ってなんだよ!ヒミカは心のある温かい女性だ!お前!せめて、名を名乗れ!失礼なヤツめ!」
アキラは、頭に血がのぼっていたためか、どんどん魔力が上がる。
「どうせ死んでいくお前に、名など教えてもなんの意味もないが、面白い。教えてやろう。私の名は、エゼキエルだ…いいか?名前を聞いて、生きて帰れると思うなよ…?」
エゼキエルは、笑みを浮かべながら、両方の手のひらを重ねた。
そこから、眩い光が漏れて見える。
「アキラ様!危ない!」
ヒミカが叫んでいる。
アキラは、その光が放たれようとした瞬間に、エゼキエルの懐まで入った。
そして、エゼキエルの両手を叩き切った。
1
あなたにおすすめの小説
Blue Bird ―初恋の人に再会したのに奔放な同級生が甘すぎるっ‼【完結】
remo
恋愛
「…溶けろよ」 甘く響くかすれた声と奔放な舌にどこまでも落とされた。
本宮 のい。新社会人1年目。
永遠に出来そうもない彼氏を夢見つつ、目の前の仕事に奮闘中。
なんだけど。
青井 奏。
高校時代の同級生に再会した。 と思う間もなく、
和泉 碧。
初恋の相手らしき人も現れた。
幸せの青い鳥は一体どこに。
【完結】 ありがとうございました‼︎
結婚後、訳もわからないまま閉じ込められていました。
しゃーりん
恋愛
結婚して二年、別邸に閉じ込められていたハリエット。
友人の助けにより外に出ることができ、久しぶりに見た夫アルバートは騎士に連行されるところだった。
『お前のせいだ!』と言われても訳がわからなかった。
取り調べにより判明したのは、ハリエットには恋人がいるのだとアルバートが信じていたこと。
彼にその嘘を吹き込んだのは、二人いたというお話です。
番(つがい)はいりません
にいるず
恋愛
私の世界には、番(つがい)という厄介なものがあります。私は番というものが大嫌いです。なぜなら私フェロメナ・パーソンズは、番が理由で婚約解消されたからです。私の母も私が幼い頃、番に父をとられ私たちは捨てられました。でもものすごく番を嫌っている私には、特殊な番の体質があったようです。もうかんべんしてください。静かに生きていきたいのですから。そう思っていたのに外見はキラキラの王子様、でも中身は口を開けば毒舌を吐くどうしようもない正真正銘の王太子様が私の周りをうろつき始めました。
本編、王太子視点、元婚約者視点と続きます。約3万字程度です。よろしくお願いします。
届かぬ温もり
HARUKA
恋愛
夫には忘れられない人がいた。それを知りながら、私は彼のそばにいたかった。愛することで自分を捨て、夫の隣にいることを選んだ私。だけど、その恋に答えはなかった。すべてを失いかけた私が選んだのは、彼から離れ、自分自身の人生を取り戻す道だった·····
◆◇◆◇◆◇◆
読んでくださり感謝いたします。
すべてフィクションです。不快に思われた方は読むのを止めて下さい。
ゆっくり更新していきます。
誤字脱字も見つけ次第直していきます。
よろしくお願いします。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました
蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。
そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。
どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。
離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない!
夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー
※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。
※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。
『完結』番に捧げる愛の詩
灰銀猫
恋愛
番至上主義の獣人ラヴィと、無残に終わった初恋を引きずる人族のルジェク。
ルジェクを番と認識し、日々愛を乞うラヴィに、ルジェクの答えは常に「否」だった。
そんなルジェクはある日、血を吐き倒れてしまう。
番を失えば狂死か衰弱死する運命の獣人の少女と、余命僅かな人族の、短い恋のお話。
以前書いた物で完結済み、3万文字未満の短編です。
ハッピーエンドではありませんので、苦手な方はお控えください。
これまでの作風とは違います。
他サイトでも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる