我らが行くはガチャポンな戦場

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世界はとっても混沌中

反撃開始

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 リンリンが投げて来た机は全てを交わしたが、この交わすという行動だけでこの場を納めることなど不可能だ。
 私が意識を失ったら、私こそ、へーんしん、しちゃうかもだし。

 どうしよう。

 リンリン型がどれだけ活動時間を持つのか分からないというか、被害を考えて教室だけに籠っているのは無理な話だ。

「って、被害を考えなければいいのよ。悪いことをしたら悪い事が我が身に降りかかる。そうそう、あの子達だったら薬を持っているって言っていたし。」

 私は廊下側の壁と扉を見返した。
 怪人が襲い掛かるようになってから、すべての学校では教室をセーフティルームにするために開口部の扉には耐衝撃の素材のものが使われている。
 十市たちが私達を教室に閉じ込めて安心して喜んでいるのは、怪人対策で設置されている扉が破かれる事は無いと思い込んでいるからであろう。

 窓ガラスも強化ガラス。
 窓から逃げられたとしても、ここは四階だ、と。
 恐らく私は四階ぐらい平気でしょうけど。

「よし。腹をくくるわ。」

 私は廊下側の壁にぺたりと背中を貼り付けた。
 さあ、パニックに陥った少女の叫びよ!

「いやあああ、助けて!私を押しつぶさないで!」

 リンリンはわかったという風に顔を歪めた。
 怪人だって言葉が大体は理解できるのだ。
 彼女は私が脅えていると信じ、私が押しつぶされたくないと叫ぶその通りに、屈めた体を作るとそのまま私目掛けて突進してきた。

「ぎゃああああ。」

 潰される一瞬。
 叫び声を上げながら壁に自分の拳を打ち付けた。
 そして、その打ち付けた勢いに乗って、私は壁から弾かれたようにして斜め左に飛んだ。
 私が逃げた直ぐ後に前を見ていなかったりんりんは頭から壁に突っ込んだ。

 壁には私が開けていた穴がある。
 脆弱となった壁は一瞬にして瓦解し、リンリンを廊下へと飛び出させた。

「きゃああ!」
「わああ!」

 廊下ではクラスメイト達の悲鳴が巻き起こり、その悲鳴も一気に教室前から遠ざかって行った。
 リンリンは私を最後まで追うよりも、犬の本能が勝ってしまったらしい。

 犬は逃げれば追いかける。

「よっし。人死が出ない程度には奮闘しましょう。」

 私もリンリンが飛び出た穴から廊下へ出た。

「うう!」
「ああ。」
「いたい、いたあい。」
「たすけて。」

 痛みに助けを求める声は十人分ほどあり、その中にリンリンの友人達の内、二人が転がっていた。
 私を突き飛ばしたミルクティー色の髪をした今鹿ゆまと、後ろの方で散々からかいの声をあげていた癇に障る高峰みゆうであった。
 今鹿は両足が開放骨折しているし、高峰は造形し直せるのか分からない程に鼻が潰れて陥没していた。
 彼女達以外の八名も大怪我でも死ぬことは無いとみて、私はリンリンを追う事にしてそこから駆け出していた。

 私はいじめっ子は大嫌いだ。
 少しくらい痛みに苦しめ。
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