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悪の組織に新たな悪
十市さんちにて②
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ごめんくださいと、勝手に入ってほんの五分。
十市家には生きたものは誰一人おらず、部屋のあちこちにぶちぎれた着ぐるみの破片が三体分転がっていると確認できただけであった。
「どうして誰もいないの!共働き家庭だっても、毒蛾の鱗粉で顔が爛れた美理亜ぐらい居残っているはずでしょうに!」
私とリンリンは終には誰もいない美理亜の部屋にこそ来ており、その少女趣味全開な部屋の内装に私はどんびきながらも無人であるという十市家の通常ではない状態に叫んでいた。
何度か招かれていたはずのリンリンこそ、美理亜の部屋に足を踏み入れた途端に挙動不審に陥ってしまったのだ。
首を右に左に、上に下へと、ぐるぐるぐるぐる見回している。
「何がどうしたというの?リンリン?」
「ここ、違います。」
「え?」
「ここは、違いますぅ。ミリミリの家じゃない!」
「そうね。この惨状は彼女の家と認めたくないわね。」
「違うって!ばか!ミリミリにお呼ばれもしたことないあんたには判んないでしょうけど、この家はミリミリのお家なんかじゃないわよ!ま、まるで!」
「まるで?」
「あたしの部屋みたいって、思った?お姉ちゃんたち?」
私とリンリンはぱっと後に振り返った。
ランドセルを背負った真っ赤なスカートの小学生女子が戸口に立っていたが、白いブラウスに白い靴下、それは、いかにもな小学生の格好ともいえるが、今どきの小学生女子がしている格好では絶対に無い。
舞台か、映画で、それも昭和をイメージした時の小学生の格好だ。
そいつは私達を呆気に取らせたことに満足したかのようににやりと微笑むと、嬉しそうに部屋をぐるりと見回した。
「あたしさあ、大きな家に住むのが夢だったんだあ。お家、取り換えっこしちゃった。うふふ。」
私はごくりと唾を呑み込んだ。
大きな大きな風船ような頭をした身体は小学生な目の前の人物は、確実に怪人であり、十市家でのぬいぐるみ惨殺事件のきっと真犯人だ。
そいつの大きな大きな目は横にすると目を閉じる人形のような形をして、瞳はそんな西洋人形みたいな黄色のガラス玉の質感だ。
その目の瞼がばちっと閉じ、再びばちっと音を立てて見開いた。
凄いよ。
真紫のガラス玉色に変わっていて、目の中に真黒な髑髏マークが浮いているという芸の細かさ!
さらに、その怪人はランドセルを下ろすと、ランドセルの中から黒と紫のチュールっぽいカバードレスを引っ張り出して袖を通した。
わお!
さらに魔女っ子ステッキ(既にアニメ化されているらしき製品に個人的にデコったらしき努力品)を取り出しただけでなく、バトンガールのようにくるくる回しながらポーズまで決めて来るとは!
「魔女、リリカル、ここに参上!空き巣な二人組をこれから排除しますわよ!覚悟をおし、ぶほ!」
私の拳がドデカ頭に突き刺さっていた。
「名乗り終わるまで律義に待つわけ無いじゃないの。」
ぱきゃんと人形の頭は破裂し、怪人はバタンと床に倒れた。
頭の中は見た目通りかっらぽだったらしいが、頭というだけあってウィークポイントでもあったらしい。
頭が割れた魔女っ子リリカルさんは、足をぴくぴく痙攣させて横たわるだけで、起き上がって再襲撃という様子はない。
「きゃああああ!ここに人殺しがいるわあ!人殺しー!人殺しー!」
え?
リンリンは目を爛々と輝かせ、十市美理亜の部屋の真ん中で叫び始めた。
十市家には生きたものは誰一人おらず、部屋のあちこちにぶちぎれた着ぐるみの破片が三体分転がっていると確認できただけであった。
「どうして誰もいないの!共働き家庭だっても、毒蛾の鱗粉で顔が爛れた美理亜ぐらい居残っているはずでしょうに!」
私とリンリンは終には誰もいない美理亜の部屋にこそ来ており、その少女趣味全開な部屋の内装に私はどんびきながらも無人であるという十市家の通常ではない状態に叫んでいた。
何度か招かれていたはずのリンリンこそ、美理亜の部屋に足を踏み入れた途端に挙動不審に陥ってしまったのだ。
首を右に左に、上に下へと、ぐるぐるぐるぐる見回している。
「何がどうしたというの?リンリン?」
「ここ、違います。」
「え?」
「ここは、違いますぅ。ミリミリの家じゃない!」
「そうね。この惨状は彼女の家と認めたくないわね。」
「違うって!ばか!ミリミリにお呼ばれもしたことないあんたには判んないでしょうけど、この家はミリミリのお家なんかじゃないわよ!ま、まるで!」
「まるで?」
「あたしの部屋みたいって、思った?お姉ちゃんたち?」
私とリンリンはぱっと後に振り返った。
ランドセルを背負った真っ赤なスカートの小学生女子が戸口に立っていたが、白いブラウスに白い靴下、それは、いかにもな小学生の格好ともいえるが、今どきの小学生女子がしている格好では絶対に無い。
舞台か、映画で、それも昭和をイメージした時の小学生の格好だ。
そいつは私達を呆気に取らせたことに満足したかのようににやりと微笑むと、嬉しそうに部屋をぐるりと見回した。
「あたしさあ、大きな家に住むのが夢だったんだあ。お家、取り換えっこしちゃった。うふふ。」
私はごくりと唾を呑み込んだ。
大きな大きな風船ような頭をした身体は小学生な目の前の人物は、確実に怪人であり、十市家でのぬいぐるみ惨殺事件のきっと真犯人だ。
そいつの大きな大きな目は横にすると目を閉じる人形のような形をして、瞳はそんな西洋人形みたいな黄色のガラス玉の質感だ。
その目の瞼がばちっと閉じ、再びばちっと音を立てて見開いた。
凄いよ。
真紫のガラス玉色に変わっていて、目の中に真黒な髑髏マークが浮いているという芸の細かさ!
さらに、その怪人はランドセルを下ろすと、ランドセルの中から黒と紫のチュールっぽいカバードレスを引っ張り出して袖を通した。
わお!
さらに魔女っ子ステッキ(既にアニメ化されているらしき製品に個人的にデコったらしき努力品)を取り出しただけでなく、バトンガールのようにくるくる回しながらポーズまで決めて来るとは!
「魔女、リリカル、ここに参上!空き巣な二人組をこれから排除しますわよ!覚悟をおし、ぶほ!」
私の拳がドデカ頭に突き刺さっていた。
「名乗り終わるまで律義に待つわけ無いじゃないの。」
ぱきゃんと人形の頭は破裂し、怪人はバタンと床に倒れた。
頭の中は見た目通りかっらぽだったらしいが、頭というだけあってウィークポイントでもあったらしい。
頭が割れた魔女っ子リリカルさんは、足をぴくぴく痙攣させて横たわるだけで、起き上がって再襲撃という様子はない。
「きゃああああ!ここに人殺しがいるわあ!人殺しー!人殺しー!」
え?
リンリンは目を爛々と輝かせ、十市美理亜の部屋の真ん中で叫び始めた。
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