やるかやられるか三日以内に決めてくれ

蔵前

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最終日は俺達の新世界にむけて

恥も外聞も俺達の前には全て消えた

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 舐めるだけでは俺は終わらなかった。
 舐めれば舐める程に九曜のそれが愛おしくなり、俺はそのうちにそれを咥えて扱くという事を自然に行っていた。
 九曜だって立っていられないとバスタブの縁に腰を下ろし、俺は九曜の足の間に入り込んで彼を責め立てていた。
 唇と舌で彼そのものの形を確かめるように、咥えて吸って扱いていく。

「つっ。」

 口を開けすぎたせいか、怪我していた下唇が少し裂けた。

「空、いいよ、もう。」

「俺が良くない。俺が欲しいんだよ。」

 俺が再び舐めようとすると、俺の顎は九曜につかまれた。

「空、俺にも君を触れさせてくれ。」

 俺は喜んで腰を掲げ、九曜はそんな俺にクスクス笑いをしながら手を伸ばし、俺が今すぐにでも弄って欲しい所に指を当てた。

「柔らかくなっているけど、固く締まっているから下手に弄ると傷つきそうだ。ねえ、空。俺達の部屋に行こう。俺は君のここに出したい。」

 九曜はグイっと指の腹で俺の肛門を押し、俺はその刺激だけで、はあ、と熱い吐息が口から洩れた。
 俺の口は当たり前だが九曜の物を再び咥えた。
 俺は人の家だというのに、九曜の家族が耳をそばだてているだろう家なのに、恥も外聞も完全に消えていた。
 彼に抱きしめられて、俺が今咥えている彼自身を、俺の中に深く深く 挿入れられてしまいたい。

「ああ、どうしてなんだろう。俺は九曜に 挿入れられたくて仕方が無い。お前に抱きしめられてお前を感じたくて仕方が無い。」

 九曜は俺を自分の胸元へと引き上げて、俺をぎゅうと抱きしめた。
 彼の胸は嬉しそうな含み笑いを響かせている。

「じゃあ行こうか。俺達の顔など見たくないと、母や妹達が思うくらいにやりまくろうか?俺達は新婚なんだ。君の素晴らしい声をあげさせたい。」

「一応は声を押さえるように頑張るって、ばか。」

 俺達は唇を合わせた。
 そして笑いながら湯船を立ち上がると、肩を組みながら脱衣所に向かった。
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