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1日目
第07話 扉の先
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『ギギィ…』
と鉄扉が内側に開かれた。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ほんの少し前……。
エアロポロリス村のとある家。
その一角に、鉄扉の片割れが出現した。
「ココル姉、これ何だろう?」
「な~に~ファルちゃ~ん♪」
14~15才くらいの女の子達だ。
浴槽のお湯に浸かって夢心地のココルに、
身体を洗っていたファルが聴いた。
そう、扉は風呂場の壁に出現し開きだした。
『ギギィ』
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〔配置〕
ーーーー〔国王〕ーーーー┏━∠━━━┓
ー〔 兵士 〕ー∧ ┃
/ フ┏━━┃
〔シオン〕ー〔ムストラ〕扉 ァ┃ コ┃
\ ル┃ コ┃
ー〔 兵士 〕ー∨ ┃ ル┃
ーーーーーーーーーーーー┗━━━━━┛
実際の風呂場側はもっと狭いです。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
固まる国王側の兵士達、
同じく硬直するココルとファル……。
「「きゃーーーー!!」」
「変態! すけべ! 覗き魔! 痴漢!
お母ぁさぁ~ん!!」 (ココル)
浴槽に隠れるココル、
洗っていた布地と腕で、
身体を隠すファル。
そんな中、
犯人の爺……ムストラは、
扉をくぐってしまった……。
遠くから足音が『ドタドタ』と聞こえる。
国王側の皆が、
『あ……不味い…… 』
と思い扉の陰に隠れ終えた時、
風呂場の扉が開かれた。
立っていたのはココルファルの親、
リアードとその妻タートレー。
タートレーは料理中だったのか、
フライパンを持っていた。
「なんだなんだ! 何事だ!」
両者の眼には黒装束を見に纏った者が、
愛娘達に駆け寄ろうとしているのが見えた。
しかも、愛娘達は風呂場で裸である。
急かさずタートレーは
持っていたフライパンで、
黒装束の後頭部を殴った。
黒装束こと、
ムストラはうつ伏せに倒れ、
完全に伸びているようだ。
扉の向こうで何が
起きたか察したシオンは、
扉の陰から訊ねた。
「え~俺は冒険者シオンといいます。
……俺達は竜種撃退に向かう為に、
転位扉を使用したのですが、
間違ってここに繋がってしまったようで、
出来ればムストラさん。
……あ、いえ……
ソコで伸びてる人を返して頂き、
扉を閉めたいのですが……」
ー「まだ冒険者ではないだろう?」
国王よりツッコミ頂きました。
ー「てか、ツッコミする余裕あるなら、
兄貴やってくださいよ」
国王はニッカリ笑い。
ー「まかせた!」
ー「それでも国王ですか⁉」
ー「国王が民間人に迷惑かけたなど、
知られとうないわ‼
しかも、少女の覗きなど……
この様な扉を出した、
シオンの責任ってことで」
などとやっていたら風呂場側から、声が。
「ムストラ?
今、ムストラと言ったか?」
何やら疑問符で帰ってきた。
「え……はい」
少し間を置いて……。
「親父ーーーー⁉」
「お、お義父さん⁉」
「「お爺ちゃん⁉」」
-……あれ?
-もしかして、ここムストラさん家?
「もしかして、ムストラさんのご家族で?」
ひょいっと、扉から顔を除かせた。
「あ……」
少女達はまだ裸だった。
「キャーーーーー!!」
『サッ!』と陰に身を戻す。
「お嬢様方、衣類を着て頂けません?
ご家族の方と
少しお話しをしたいと思いますので……」
「……はい、そうですね。
お前達は服を着て居間にいなさい」(リアード)
「うぅ……裸みられた……」(ココル)
「いつか殺す……」(ファル)
「大袈裟ねぇ。
減るわけでも無しに……」(タートレー)
「お、お母さ!?」(ココル)
「減る!? 精神が!!」(ファル)
「タートレー。
……仮にも娘達の裸体を
見られたのだぞ?
母親として、
その対応はどうなんだ……」(リアード)
「でも、殺すのは大袈裟でしょ?」(タートレー)
「それは、言葉の謝って奴だろ?
ホントに殺すわけが無い。
だよな? ココル? ファル?」(リアード)
「えー、当たり前じゃ~ん。
そもそもウチが言ったんじゃないし~」(ココル)
「……」(ファル)
ファルは沈黙を通している。
不安に思ったリアードは再度、
名前を呼ぶ。
「ファル?」
「うん、そうだよ。
言葉の謝だよ。
ホントに殺すわけは…………無いよ」
ファルはニコやかに言ったが眼は、
笑っていない。
タートレーは気付いたが、
リアードは気付かなかった。
「ほらな、大丈夫だよ」
「はいはい。
……殺すのは大袈裟と言ったけど、
処罰無しとは言ってないからね♪
向こうの話がある前に、
あんた達の裸視た奴にはちゃんと、
罰を与えるから、それで勘弁しな。
いいね? ファル」
「は……い……」
と鉄扉が内側に開かれた。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ほんの少し前……。
エアロポロリス村のとある家。
その一角に、鉄扉の片割れが出現した。
「ココル姉、これ何だろう?」
「な~に~ファルちゃ~ん♪」
14~15才くらいの女の子達だ。
浴槽のお湯に浸かって夢心地のココルに、
身体を洗っていたファルが聴いた。
そう、扉は風呂場の壁に出現し開きだした。
『ギギィ』
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〔配置〕
ーーーー〔国王〕ーーーー┏━∠━━━┓
ー〔 兵士 〕ー∧ ┃
/ フ┏━━┃
〔シオン〕ー〔ムストラ〕扉 ァ┃ コ┃
\ ル┃ コ┃
ー〔 兵士 〕ー∨ ┃ ル┃
ーーーーーーーーーーーー┗━━━━━┛
実際の風呂場側はもっと狭いです。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
固まる国王側の兵士達、
同じく硬直するココルとファル……。
「「きゃーーーー!!」」
「変態! すけべ! 覗き魔! 痴漢!
お母ぁさぁ~ん!!」 (ココル)
浴槽に隠れるココル、
洗っていた布地と腕で、
身体を隠すファル。
そんな中、
犯人の爺……ムストラは、
扉をくぐってしまった……。
遠くから足音が『ドタドタ』と聞こえる。
国王側の皆が、
『あ……不味い…… 』
と思い扉の陰に隠れ終えた時、
風呂場の扉が開かれた。
立っていたのはココルファルの親、
リアードとその妻タートレー。
タートレーは料理中だったのか、
フライパンを持っていた。
「なんだなんだ! 何事だ!」
両者の眼には黒装束を見に纏った者が、
愛娘達に駆け寄ろうとしているのが見えた。
しかも、愛娘達は風呂場で裸である。
急かさずタートレーは
持っていたフライパンで、
黒装束の後頭部を殴った。
黒装束こと、
ムストラはうつ伏せに倒れ、
完全に伸びているようだ。
扉の向こうで何が
起きたか察したシオンは、
扉の陰から訊ねた。
「え~俺は冒険者シオンといいます。
……俺達は竜種撃退に向かう為に、
転位扉を使用したのですが、
間違ってここに繋がってしまったようで、
出来ればムストラさん。
……あ、いえ……
ソコで伸びてる人を返して頂き、
扉を閉めたいのですが……」
ー「まだ冒険者ではないだろう?」
国王よりツッコミ頂きました。
ー「てか、ツッコミする余裕あるなら、
兄貴やってくださいよ」
国王はニッカリ笑い。
ー「まかせた!」
ー「それでも国王ですか⁉」
ー「国王が民間人に迷惑かけたなど、
知られとうないわ‼
しかも、少女の覗きなど……
この様な扉を出した、
シオンの責任ってことで」
などとやっていたら風呂場側から、声が。
「ムストラ?
今、ムストラと言ったか?」
何やら疑問符で帰ってきた。
「え……はい」
少し間を置いて……。
「親父ーーーー⁉」
「お、お義父さん⁉」
「「お爺ちゃん⁉」」
-……あれ?
-もしかして、ここムストラさん家?
「もしかして、ムストラさんのご家族で?」
ひょいっと、扉から顔を除かせた。
「あ……」
少女達はまだ裸だった。
「キャーーーーー!!」
『サッ!』と陰に身を戻す。
「お嬢様方、衣類を着て頂けません?
ご家族の方と
少しお話しをしたいと思いますので……」
「……はい、そうですね。
お前達は服を着て居間にいなさい」(リアード)
「うぅ……裸みられた……」(ココル)
「いつか殺す……」(ファル)
「大袈裟ねぇ。
減るわけでも無しに……」(タートレー)
「お、お母さ!?」(ココル)
「減る!? 精神が!!」(ファル)
「タートレー。
……仮にも娘達の裸体を
見られたのだぞ?
母親として、
その対応はどうなんだ……」(リアード)
「でも、殺すのは大袈裟でしょ?」(タートレー)
「それは、言葉の謝って奴だろ?
ホントに殺すわけが無い。
だよな? ココル? ファル?」(リアード)
「えー、当たり前じゃ~ん。
そもそもウチが言ったんじゃないし~」(ココル)
「……」(ファル)
ファルは沈黙を通している。
不安に思ったリアードは再度、
名前を呼ぶ。
「ファル?」
「うん、そうだよ。
言葉の謝だよ。
ホントに殺すわけは…………無いよ」
ファルはニコやかに言ったが眼は、
笑っていない。
タートレーは気付いたが、
リアードは気付かなかった。
「ほらな、大丈夫だよ」
「はいはい。
……殺すのは大袈裟と言ったけど、
処罰無しとは言ってないからね♪
向こうの話がある前に、
あんた達の裸視た奴にはちゃんと、
罰を与えるから、それで勘弁しな。
いいね? ファル」
「は……い……」
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