バグゲームからの異世界召喚

ザマァズキ

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1日目

第27話 譲渡方法

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「だから、クロエ……、
 こんな俺だけど結婚して貰えないか?」

「こちらこそなのじゃ~。
 ウック……ヒック……」

 シオンがクロエを宥めている。
 5分程して落ちたいた頃、
 国王に話しかけられた。

「シオン、あのな?
 頼むから1つ弁解させてくれ。
 あの時黙ってしまったのは、
 お前さんの告白でじゃない。
 そりゃ、流石に戸惑いはしたが……、
 だが、
 そんな事で義弟を撤回したりはせん。
 あれは、クロエ嬢がドラゴンだと
 言った事に驚いてだな……」

「そうだよな。
 それは俺が悪かった。
 兄貴がクロエの事を認めなかったら、
 着いてきたいと言った仲間が
 また離れちまう気がして、
 言えなかった。
 そりゃ、驚くよな。
 ドラゴンが人になっちまうんだから」

「解ってくれたか。
 よかった……。
 だが、ドラゴンか……、
 われも見たかったな。
 ドラゴンもだが、[変化]とやらもな」

「あぁ、それについては、
 今度クロエに頼もうと……」

「ご主人、それは魔素が
 足りないから出来んと……」

「そうだ確かにそんな話をしとったよな?」

「俺のスキルで何とかなりそうなんだ。
 その名も[魔素供給]。
 俺から他者に魔素を
 譲渡する事が出来るのだ」

「ほう、ソイツは凄いな」

「ただ、まぁ……、
 譲渡率ってのがあってな。
 俺が消費する魔素に対して、
 対象者が受け取れる魔素が異なるんだ」

「なるほどな」

「それで……、
 ①1000% ②10% ③1%
 とあるんだが、クロエはどれがいい?」

「普通に考えたら、そりゃ①だろうが……、
 お前さんの様子を見る限り何かあるな?」

 明らかに動揺し、
 茹でタコの様に真っ赤な顔をしている
 シオンを見れば何かある事はわかる。

「クロエ嬢、その[変化]は
 どれくらい魔素を使うモノなのだ?」

「一回2万じゃ。
 ドラゴンに変化し、
 また戻る事を考えると……」

「4万必要か……。
 なら③の選択はどちらにしろ無理だな」

「いや、俺の残りの魔素は
 約400万あるから……」

「ちょっと待てシオン」

「なんだ、兄貴?」

「Lv.1000の最大値が200万だった筈だが、
 何故増えてる?」

「Lv.1000?
 何を言っとる。
 ご主人はLv.2000じゃろ?」

「あー、うん必要にかられて増やした」

「二百万もどうしたら無くなるんだ?」

「あー、ほら王宮に結界張ったろ?
 あれ一つ50万なんだ」

「ご、50万!?」

「あぁ、それで村に三つ張って150万、
 洞窟で使おうとして、足りなかったから
 レベル上げて増やしたんだ。
 王宮にも三つ張ったしな」

「そ、そうか……、
 それなら仕方ないな」
 (この結界150万も消費するのか……。
 ムストラでも確か1万無い筈だ。
 ムストラが150人居ても張れないのか……。
 Lv.1000の時もそうだったが、
 くれぐれも、
 ギルドにはシオンのステータス開示を
 しないよう警告せねばならんな。
 ドラゴンよりも神聖視されかねん)

「で、まぁ話を戻すが
 一応、①~③のどれでも大丈夫だ。
 クロエはどれがいい?」

「ご主人に負担の無い方か良いのじゃ」

「それなら、①だな」

 国王が答える。

「どちらかと言えば受け取らなくても
 某は構わないのじゃが」

「いや、受け取ってもらう。
 その魔素残量は心配だからな」

「400万しか無いのなら、
 ③だと今度はお前が空っ欠に
 なってしまうぞ?
 やはり、ここは①じゃないか?」

-そこなんだよなぁ。
-俺は一晩寝れば回復すると思ってたんだけど、
-クロエは2年かかると言ってるし……。
-あ、でもレベル上げれば回復してたし、
-問題ないか……。

「じゃぁ、間を取って②でどうじゃ?」

「いやいや、ここは①だろう?
 お前ら兵士達もそう思うよな?」

「「陛下に賛成いたしま~す♪」」

-う~ん、なんだろ。
-兄貴がやたら①を推してくる。
-それに、顔がニヤついてんだよなぁ。
-まさか、譲渡法を知ってる?

 勿論国王はそんなものは知らない。
 だが①に何かある。
 それは、誰の眼にも明らかだった。
 ①と言うと茹でタコになり、
 ②、③と言うと安堵の表情になる。
 まるて、信号機の様に読み取り安い。

「出来れば、
 クロエに決めて貰いたいんだが……」

「まぁ、それもそうだな」

 国王がまるで道化師の様な笑顔を見せると、
 クロエに耳打ちをした。
 それまで、
 控え目だったクロエの出した答えは、

「ご主人! ①じゃ!
 ①にするのじゃ!」

 ①だった。
 その上やたら、興奮している。

-クロエに何を吹き込んだんだよ兄貴……。

「さて、シオン①とやらを見せて貰おう」

「え? ここでやるの?」

「何か問題があるのか?」

「俺はいいけど、クロエは何と言うか」

「某は構わぬ!
 お願いするのじゃ!」

-何故だろう、受け取らなくてもいいと
-言っていたクロエが、
-ここまで積極的になるとは……。
-兄貴……マジで一体何を?

「後悔しないか?」

「後悔なぞせんぞ?」

「それじゃ……」

 若干身長差があるので、
 クロエを椅子の上に立たせ、
 顎を引き……、口付けをした。

「「「おぉ~!!」」」
「「「ヒュー♪ ヒュー♪」」」
「「「わぁ~」」」

「んぅっ……」

「んんっ……ん……」

-そういえば、どれくらいで譲渡が終わるんだ?

 シオンとクロエ、
 それぞれのステータスを開示してみる。
 皆からも見えるよう全体表示だ。

-俺の魔素は毎秒10減ってるな……。
-クロエは毎秒100増えている。
-俺の消費量が4000だから……、
-400秒か……6分強……長いな。

「んんっ……んむぅ……」

 1分40秒経過……。

-漸く1000か、先は長いなぁ。
-う~ん、もっと効率よくならないかな?
-この状態で出来る事は……、
-①息を吹き込む。

「んむ?
 んむぅ……んんっ……」

-特に効果なしか……。
-②舌を入れる。

「ん"ん"っ!?
 ……ん"む"っ!
 ……ん"っ!」

-おぉ! 効果ありだ。
-毎秒100に上がった。
-③舌を絡ませる。

『ちゅ……ちゅく……ちゅぱ……』

「ん"ん"む"っ!?
 ……ん"ぐっ!?
 ……んん"っ!!」

-おぉ! 効果は抜群だ!
-毎秒500、これなら直ぐだ!

「お、おい……あれ……」
「まさか……」

 兵士達が、気付き始めた。
 シオンが何をしているのかを。

 ステータスを見ながら、
 譲渡が終わったのを確認して
 キスを終了させた。

「……ぷはぁ……」

「……ハァ……ハァ……ご主人……」

 精神的に参ったクロエが
 机に伏せっているのに対し、
 一仕事やり遂げた感のシオン。

「よし、完了!」
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