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2日目
第39話 親公認
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(リアード)
「その会話からすると、
Lv.2000なのは本当みたいだね」
-流石リアードさん落ち着いている。
-これが大人の余裕ってヤツか。
-タートレーさんは……。
(タートレー)
「や、ややややややはり、
Lv.2000なのですね?」
動揺が隠せないようだ。
気絶しなかっただけマシか。
(シオン)
「ほら見ろ、
余計悪くなっちまったじゃねぇか」
(フランク)
「すいません、すいません」
しきりにフランクがシオンに
頭を下げているのを見て
リアードがタートレーに
(リアード)
「タートレー、
シオン君が頼んでいるんだ
普通に接しなさい」
(タートレー)
「だ、だがっ……」
(リアード)
「王族である事は
秘匿しなければならない。
レベルが人智を越えている事も
知られたら騒ぎになる。
シオン君は娘の婿、
言わば私達の息子だ。
息子に敬語で接していたら
おかしいだろ?」
(タートレー)
「そうか……息子か……」
リアードの説得により落ち着いたようだ。
リアードと話していたタートレーが
シオンの方に向き直した。
(タートレー)
「すまなかった。
これからは、普段通り接するよ」
(シオン)
「変に目立ってもファルが危ないしな。
そうしてくれると助かるぜ」
(タートレー)
「それで、何と呼べばいいかな?」
(シオン)
「呼びやすいよう呼んでくれよ」
(タートレー)
「じゃ、シオン様で」
(シオン)
「それ敬語と変わらなくないか?」
(タートレー)
「冗談だよ。
んー、そうさねぇ。
シオンちゃんかでいいか……」
(シオン)
「ちゃん付けか……まぁ様付けよりはいいか。
ところで、ココルはどこだ?」
(タートレー)
「あの子ならまだ寝てるよ」
(フランク)
「まだ? もう昼過ぎですよ?」
(タートレー)
「そうゆう子なんだよ。
だから仕事があるなら、
やらせたいんだ」
(シオン)
「魔物狩りは?
家業なんだろ?」
(タートレー)
「何度かやらせたよ。
まずは練習がてら小物から
やらせたんだけどね。
気付いたら居ないんだよ。
目の前に居たハズなのに
忽然と消えるんだ。
どうもあの子はステルス系のスキルを
得てるみたいでね」
(フランク)
「もしかしたら魔物を狩りたく無いのでは?
生き物を慈しむ心で殺せないか、
もしくは、魔物が怖くて近寄れないとか……」
(ファル)
「フランクさん。
残念だけどそれは無いよ。
前にココル姉に聞いたんだ。
どうしてそこまで魔物狩りを拒むのか」
(シオン)
「ほー。で、答えは?」
(ファル)
「めんどい」
皆が沈黙した。
(タートレー)
「その上あの子は家事もしないのさ。
薪割はおろか、風呂焚き、
料理に洗い物、な~んにもさ」
シオンの脳裏にある言葉がよぎり
つい、ポツリと呟いた。
(シオン)
「ニート……」
(リアード・タートレー・ファル・フランク)
「ニート?」
(シオン)
「あぁ、俺の居た世界で
働かず無職で、
職を求めない者の呼び名だ」
(リアード)
「ニート……その様な言葉が
あるという事は
シオン君の世界には働かない者が
数多く居たという事かい?」
(シオン)
「あぁ、居たな。
まさに俺の……、
俺の友がその状態だったな」
-あぶね。
-俺の持ち主と言いかけちまった。
-まだリアード家族には話してないからな。
(タートレー)
「ニート……ニートか。
よし! ココルの事もこれからは
ニートと呼ぼう」
(シオン)
「ふ~ん、まぁいいんじゃないか。
でも意味はわからんだろ?」
(タートレー)
「無論伝えるさ。
もし、あの子にプライドが
まだ残っているならば
仕事をするだろう?
はぁ~……、
今回の話が偽装じゃなく
ホントに結婚話だったら
嬉しいんだけどねぇ……」
タートレーさんは大きくため息をつき
フランクの方を見た。
(シオン)
「こっちはそれでも構わないぜ」
(タートレー)
「いや、それを決めるのは
アンタじゃなくて
そっちの坊やだろ?」
(フランク)
「そうですね。
ボクに人を養う力が
あればいいのですが。
生憎とシオン兄さんに
助けて貰うまでは奴隷でしたから
貯蓄はありませんし、
冒険者業も上手く行くとは限りません。
せめて冒険者で一家を支えられる基準。
Cランクになれたらでしょうか」
養っていけるかどうかまで考えた
フランクの答えに皆が沈黙すると、
(フランク)
「も、勿論。
そのココルさんの意思を尊重しますよ?」
皆の沈黙が自己中心的な
自分の返答によるものと
勘違いしたフランクは焦って訂正した。
(タートレー)
「なぁ、シオンちゃん……」
(シオン)
「なんだ?」
(タートレー)
「この子、欲しい」
(シオン)
「いいよ」
二つ返事でココルとフランクの
結婚が決まった。
(フランク)
「ま、待ってください!
冒険者で成功するか
わからないって話を今しましたよね?」
(シオン)
「お前が成功しない訳ねぇだろ?」
(フランク)
「何を根拠に……」
(シオン)
「ムストラさんが言ってたんだよ。
パラメーター。
千を越えるとトップクラスなんだろ?」
話を振るとリアードさんは応えてくれた。
(リアード)
「そうだね。
だいたい、千を越える者は
どの分野でも上級者……
いや高位者と呼ばれるね」
(フランク)
「なんで、今そんな話をされたんです?」
(シオン)
「なんでって……、
あぁ、そうかステータス見れないのか。
フランク、
お前は技量が千越えてるんだよ」
シオンはフランクのステータスを
自身だけ確認しながら答えた。
(リアード)
「え? シオン君。
この子いくつなんだい?」
(シオン)
「えっと……15だっけ?」
(フランク)
「いえ、14才ですが……」
(タートレー)
「なぁ、シオンちゃん。
この子、欲しい!」
(シオン)
「いいよ」
「その会話からすると、
Lv.2000なのは本当みたいだね」
-流石リアードさん落ち着いている。
-これが大人の余裕ってヤツか。
-タートレーさんは……。
(タートレー)
「や、ややややややはり、
Lv.2000なのですね?」
動揺が隠せないようだ。
気絶しなかっただけマシか。
(シオン)
「ほら見ろ、
余計悪くなっちまったじゃねぇか」
(フランク)
「すいません、すいません」
しきりにフランクがシオンに
頭を下げているのを見て
リアードがタートレーに
(リアード)
「タートレー、
シオン君が頼んでいるんだ
普通に接しなさい」
(タートレー)
「だ、だがっ……」
(リアード)
「王族である事は
秘匿しなければならない。
レベルが人智を越えている事も
知られたら騒ぎになる。
シオン君は娘の婿、
言わば私達の息子だ。
息子に敬語で接していたら
おかしいだろ?」
(タートレー)
「そうか……息子か……」
リアードの説得により落ち着いたようだ。
リアードと話していたタートレーが
シオンの方に向き直した。
(タートレー)
「すまなかった。
これからは、普段通り接するよ」
(シオン)
「変に目立ってもファルが危ないしな。
そうしてくれると助かるぜ」
(タートレー)
「それで、何と呼べばいいかな?」
(シオン)
「呼びやすいよう呼んでくれよ」
(タートレー)
「じゃ、シオン様で」
(シオン)
「それ敬語と変わらなくないか?」
(タートレー)
「冗談だよ。
んー、そうさねぇ。
シオンちゃんかでいいか……」
(シオン)
「ちゃん付けか……まぁ様付けよりはいいか。
ところで、ココルはどこだ?」
(タートレー)
「あの子ならまだ寝てるよ」
(フランク)
「まだ? もう昼過ぎですよ?」
(タートレー)
「そうゆう子なんだよ。
だから仕事があるなら、
やらせたいんだ」
(シオン)
「魔物狩りは?
家業なんだろ?」
(タートレー)
「何度かやらせたよ。
まずは練習がてら小物から
やらせたんだけどね。
気付いたら居ないんだよ。
目の前に居たハズなのに
忽然と消えるんだ。
どうもあの子はステルス系のスキルを
得てるみたいでね」
(フランク)
「もしかしたら魔物を狩りたく無いのでは?
生き物を慈しむ心で殺せないか、
もしくは、魔物が怖くて近寄れないとか……」
(ファル)
「フランクさん。
残念だけどそれは無いよ。
前にココル姉に聞いたんだ。
どうしてそこまで魔物狩りを拒むのか」
(シオン)
「ほー。で、答えは?」
(ファル)
「めんどい」
皆が沈黙した。
(タートレー)
「その上あの子は家事もしないのさ。
薪割はおろか、風呂焚き、
料理に洗い物、な~んにもさ」
シオンの脳裏にある言葉がよぎり
つい、ポツリと呟いた。
(シオン)
「ニート……」
(リアード・タートレー・ファル・フランク)
「ニート?」
(シオン)
「あぁ、俺の居た世界で
働かず無職で、
職を求めない者の呼び名だ」
(リアード)
「ニート……その様な言葉が
あるという事は
シオン君の世界には働かない者が
数多く居たという事かい?」
(シオン)
「あぁ、居たな。
まさに俺の……、
俺の友がその状態だったな」
-あぶね。
-俺の持ち主と言いかけちまった。
-まだリアード家族には話してないからな。
(タートレー)
「ニート……ニートか。
よし! ココルの事もこれからは
ニートと呼ぼう」
(シオン)
「ふ~ん、まぁいいんじゃないか。
でも意味はわからんだろ?」
(タートレー)
「無論伝えるさ。
もし、あの子にプライドが
まだ残っているならば
仕事をするだろう?
はぁ~……、
今回の話が偽装じゃなく
ホントに結婚話だったら
嬉しいんだけどねぇ……」
タートレーさんは大きくため息をつき
フランクの方を見た。
(シオン)
「こっちはそれでも構わないぜ」
(タートレー)
「いや、それを決めるのは
アンタじゃなくて
そっちの坊やだろ?」
(フランク)
「そうですね。
ボクに人を養う力が
あればいいのですが。
生憎とシオン兄さんに
助けて貰うまでは奴隷でしたから
貯蓄はありませんし、
冒険者業も上手く行くとは限りません。
せめて冒険者で一家を支えられる基準。
Cランクになれたらでしょうか」
養っていけるかどうかまで考えた
フランクの答えに皆が沈黙すると、
(フランク)
「も、勿論。
そのココルさんの意思を尊重しますよ?」
皆の沈黙が自己中心的な
自分の返答によるものと
勘違いしたフランクは焦って訂正した。
(タートレー)
「なぁ、シオンちゃん……」
(シオン)
「なんだ?」
(タートレー)
「この子、欲しい」
(シオン)
「いいよ」
二つ返事でココルとフランクの
結婚が決まった。
(フランク)
「ま、待ってください!
冒険者で成功するか
わからないって話を今しましたよね?」
(シオン)
「お前が成功しない訳ねぇだろ?」
(フランク)
「何を根拠に……」
(シオン)
「ムストラさんが言ってたんだよ。
パラメーター。
千を越えるとトップクラスなんだろ?」
話を振るとリアードさんは応えてくれた。
(リアード)
「そうだね。
だいたい、千を越える者は
どの分野でも上級者……
いや高位者と呼ばれるね」
(フランク)
「なんで、今そんな話をされたんです?」
(シオン)
「なんでって……、
あぁ、そうかステータス見れないのか。
フランク、
お前は技量が千越えてるんだよ」
シオンはフランクのステータスを
自身だけ確認しながら答えた。
(リアード)
「え? シオン君。
この子いくつなんだい?」
(シオン)
「えっと……15だっけ?」
(フランク)
「いえ、14才ですが……」
(タートレー)
「なぁ、シオンちゃん。
この子、欲しい!」
(シオン)
「いいよ」
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