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『歴史探偵 築城の名手 藤堂高虎』を見る
しおりを挟む来年の大河は『豊臣の兄弟』で、その秀吉の弟に仕えていた藤堂高虎が今回の調査対象。この藤堂高虎が関わった城として、冒頭で江戸城、名古屋城などなだたる城を紹介していた。
実際に探偵が見にいったのは、愛媛の赤木城。これは山城なんだけど、山頂付近には石垣が築かれていた。これが「野面(のづら)積み」という積み方で、積んだのが穴太(あのう)衆という職人集団だったという。
綺麗に直線で切られた石を組むような後期のものではなく、不揃いな石を不規則に積んだ挙句、きちんと石垣ができているという天才的な職人のなせる技だ。この職人たちを自在に操ったのが、藤堂高虎という話なのだが――
なんか、穴太衆ってどっかで聞いたことがある。『ブラタモリ』だ! 多分、『ブラタモリ』で、タモリさんが喋ってた。ていうか、「野面積み」も、タモリさんが好きな積み方だったような。タモリさんが博識すぎて、本当にビックリする番組だが、確かタモリさんが「穴太衆」って言ってたと思う。
それにしても、なんだけど、この赤木城というのが、異常に攻めづらい難攻不落の城だ。『歴史探偵』ではよく「難攻不落の城」を紹介するが、これらには共通点がある。大体、攻め上がってくる道が一本で、それが途中で曲がりくねる。で、その道は上方から丸見えで、狙い撃ちし放題なのだ。あ~、本当に戦国時代に生まれてなくてよかった。僕なんか絶対、足軽で、一兵士として矢か銃弾に倒れてお終いだったろう。武道家であるから、なおさらそう思う。
個人として武術の技量がどれだけ優れていても、地形構造としてこれだけ有利なポジション取りをされてたら、正直、守りようがない。先頭の何人かは犠牲になる前提で、とにかく押し込むしか戦術はない。けど、その先頭の何人かは次々に脱落していくのだ。――戦というのは、本当に悲惨な営為だ。
こういう戦が上手だったとか、それくらい効率的に敵兵を殺せる城を築いた人を、「名手」と呼ぶのはどうなんだろう? と思わなくもない。現実に2~3人殺したら大変な事件で「シリアルキラー」扱いだが、構造的に効率的に殺人装置を作っても「名手」とか「名人」の扱いだ。減ることを前提に兵を送り込む大将も嫌いだ。どうも戦国ものを見てると、そういう違和感が沸いてくる。
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