官吏になりたい僕ですが、宰相が本気で邪魔してくる

すみよし

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二度目

05 宰相閣下の乱入

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 二年目。
 やはり、推薦状は去年と同じ方に頂いた。

 猛勉強した僕は満点こそ取れなかったものの、その年の一位の成績をとった。歴代では三位だ。父さんを抜いた。これであとは口頭試問を無難に終わらせれば大丈夫。

 ところが。

 口頭試問の場に父さんがいる。幹部の官や大臣が見に来るのは珍しくはないが、宰相が来たのは初めてのことだ。

 道理で僕が入室すると場がざわついたわけだ。試験官の顔がひきつっているように見える。

 嫌な予感しかしない。

 まだ何も始まっていないのに、僕は汗をかいていた。

 試問は五人ずつ。普通、当たり障りのない話題で雑談みたいに終わる。昔はともかく、ここ数年来、口頭試問は形式的なものになっている、というのが去年受かった友達からの情報だった。

 推薦状の内容と筆記試験と身元調査でほぼ決まってるんだよね。幹部たちへの顔見せの意味合いのほうが大きいそうだ。

 だけど、僕の時だけ宰相閣下が直々に質問。やたら時事的実務的な質問ばかり。

 なんとか僕が答える端から、宰相閣下が理路整然と全否定。

 終わった時には僕はヘロヘロだった。途中から何を聞かれたか答えたか覚えていない。他の受験者たちも試験官も、居並ぶ幹部の方々でさえも青ざめていた。平然としていたのは父さんだけ。

 試験官が気遣うように宰相を見、僕を見、試験の終わりを告げる。

「お疲れさまでした。では、結果は追って連ら」
「2014番は不可」

 その場で僕だけ宰相閣下直々に不採用を宣言され撃沈。

 僕の不合格に驚いたカイルさんが確認したところ、父さんの質問は現役の官吏でも言い淀みそうなものだったらしい。試験官が「どうか気に病まないように」とえらく気の毒がってくれたそうだ。

 そして僕の師匠がキレた。
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