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おまけ
後日談
夏休み7日目。
俺は毎朝毎夜、宗の家でゴロゴロ……いちゃいちゃ。
「あ……宗……もう、眠いよ……ん……」
ようやく息が落ち着いてきた。
宗は一日中、俺を高みに連れていく……しかも、朝まで……。
あ、宗って……。
「絶倫……」
俺が軽くにらむと、宗は水色の目をふっとゆるめた。
ああ、俺は宗の透き通るガラスみたいな目が好きだなぁ……。
「好き……」
宗の目の奥に、ぽっと炎がともった。
あれれ……? いま、二人で賢者タイムに足かけてなかったっけ?
宗が俺の頭を引き寄せると、吐息を絡めるように熱く口づけてきた。
「ん……ふ……!」
宗の、とどまるところを知らない元気すぎる宗が、また俺の中に入ってくる……。
「待って……もう朝だから……!」
……また。
一日中、宗を受け入れていた俺は、当然のようにまた宗を迎え入れてしまう。
「宗……もう朝……あっ……!」
(あ……俺たちって……ものすごく)
「ただ……」
ふっと宗の大きくグライドしていた腰がとまる。
宗の水色の目が「何?」と問いかけてくる。
でも、彼の手は俺を執拗にあおるのをやめない。
「ただ……」
宗の腰が一気に大きく動き出す。
(ただれてるって……言わせて!!!)
「んんん!」
俺は足先をぴんと伸ばし、少しでも快感を追い払おうとするけど……!
「待って……イってるから!ま……あ……ああっ……!」
***
……そして、夕刻。
俺はようやく目を覚まして、宗の作った夕食を食べ、一緒にお風呂に入って、いちゃいちゃして……そして、ベッドに入ってまた……。
「じゃなーーーい!」
俺はさっと立ち上がり、びしぃ!と指を突きつけた。
「俺たち、夏は勉強しなきゃだから! これ、学生の本分!」
宗は「?」という顔で首をかしげる。
「ユズは勉強したいの?」
「……したくはない……けど、大学受験あるし」
俺はむっと口をとがらせた。
「私は今、アメリカの大学の単位を取っているから、高校卒業して、その夏には大学も卒業する予定だけど。それに、セキュリティアプリをもとに会社も立てたし。だから……ユズは勉強したくないなら、しなくていいんだよ? ユズは今のまま家にいてくれたら、今日のようにユズが寝ている間に私が働くから」
俺は目をかっぴらいた。
俺、『寝て、食べて、寝る』生活を推奨されてる! これ、完全にダメ人間コース!
この人、超高速ダメ人間製造機!
俺は、自分のただれた将来を見据えて、ぶるるるるるっと身体が震えた。
「俺、大学行くから! ずっとサークル活動するの夢だったし、それに合コンだってーー」
あ、冷気が……。
思わず、俺は身体をさすった。
この部屋……ものすごく、吹雪いてる。
(えっと、俺たち、雪山で遭難してたんだっけ……?)
宗の目が俺を見据える。永久凍土みたいに冷え切った瞳で。
「ユズは……やっぱり浮気性だね。ちゃんと躾をしなきゃ……ね」
(躾ってなに!?)
俺は宗の目と同じくらい真っ青な顔で、ぶんぶんと首を振った。
宗の冷たい手が俺の腕をつかみ……俺の身体を凍らせていく。
もう、逃げられない……。
そのまま、また「躾」という名の焦らしプレイを朝まで続けられて……。
「お願い、イかせて……!もう、合コン、行かないから!宗……!」
俺は狂ったように懇願を続けた。
優しい(?)宗のおかげで、俺の願いは叶えてもらい、代わりに――合コンは俺の人生から、きれいさっぱり抹消された。
それから……
『寝て、食べて、寝る』生活から、『寝て、食べて、ちょっと勉強して、寝る』生活に改善された。
が!!!
俺、この春、大学生になった。
そして今日、俺がずっと夢見ていた合コン!
朝からずっとうずうず……思わず顔もによによ。
でも、宗に悟られたら強制撤回。
でも俺、大学生になって成長した。
宗が話しかけても……によによ。
抱きしめてきても……によによ。
いたずらしてきても……もちろん、によによ。
だだもれ完全排除のために、一言も発しず!
俺、逃げ切った。完全勝利!
……なのに?
合コンの席、目の前には冷気をだだもれさせた宗が……。
……なんで?!
「えっと、じゃあ宗くんはこの夏、ハーバードを卒業?」
「え、宗くんは学生じゃなくて、非常勤講師? それにCEO!?」
「すごーい!!!」
きゃーきゃーと女子たちが宗の周りに集まって盛り上がってる。
男子たちは悟りを開き、「どんまい、どんまい……」とお酌をしながら、お疲れさん会を始めていた。
俺だけポツンと残される。
宗は女子たちの質問攻撃に忙しく、俺に見向きもしない。
宗……ついに俺に愛想つかしちゃった?
……寂しくて、涙がぽろっとこぼれた。
そのとき、宗が俺の方へ手を伸ばして、パーカーのフードを被せてきた。
「え……うさみみ」
「やだぁ」
女子たちが波引きみたいに、さーっと沖の方までひいていった。
「ユズ……今日は横浜のホテルを取ったから、もう行こうか」
涙でぼやけた視界で宗を見上げる。
やっぱり宗は優しい……。
「怒ってないの?」
宗が耳もとにくちびるをよせて、ささやく。
「躾……頑張ろうか」
うぎゃ!
夢破れて、ぽかんと立ち尽くす女子たち。
一気に精力を取り戻した男子たちに見送られ、俺たちは宗による躾の場へと足を進めた……。
ーーーーーーーーーーー
最後まで読んでくださって、そして「いいね」や「フォロー」も本当に、本当にありがとうございました!
ユズと宗の物語を一緒に歩んでくださり、心から感謝しています。
二人が幸せになって(?)、私もほっと一息です。
みなさまのおかげで元気をいただき、最後まで楽しく書ききることができました。
本当にありがとうございました!
俺は毎朝毎夜、宗の家でゴロゴロ……いちゃいちゃ。
「あ……宗……もう、眠いよ……ん……」
ようやく息が落ち着いてきた。
宗は一日中、俺を高みに連れていく……しかも、朝まで……。
あ、宗って……。
「絶倫……」
俺が軽くにらむと、宗は水色の目をふっとゆるめた。
ああ、俺は宗の透き通るガラスみたいな目が好きだなぁ……。
「好き……」
宗の目の奥に、ぽっと炎がともった。
あれれ……? いま、二人で賢者タイムに足かけてなかったっけ?
宗が俺の頭を引き寄せると、吐息を絡めるように熱く口づけてきた。
「ん……ふ……!」
宗の、とどまるところを知らない元気すぎる宗が、また俺の中に入ってくる……。
「待って……もう朝だから……!」
……また。
一日中、宗を受け入れていた俺は、当然のようにまた宗を迎え入れてしまう。
「宗……もう朝……あっ……!」
(あ……俺たちって……ものすごく)
「ただ……」
ふっと宗の大きくグライドしていた腰がとまる。
宗の水色の目が「何?」と問いかけてくる。
でも、彼の手は俺を執拗にあおるのをやめない。
「ただ……」
宗の腰が一気に大きく動き出す。
(ただれてるって……言わせて!!!)
「んんん!」
俺は足先をぴんと伸ばし、少しでも快感を追い払おうとするけど……!
「待って……イってるから!ま……あ……ああっ……!」
***
……そして、夕刻。
俺はようやく目を覚まして、宗の作った夕食を食べ、一緒にお風呂に入って、いちゃいちゃして……そして、ベッドに入ってまた……。
「じゃなーーーい!」
俺はさっと立ち上がり、びしぃ!と指を突きつけた。
「俺たち、夏は勉強しなきゃだから! これ、学生の本分!」
宗は「?」という顔で首をかしげる。
「ユズは勉強したいの?」
「……したくはない……けど、大学受験あるし」
俺はむっと口をとがらせた。
「私は今、アメリカの大学の単位を取っているから、高校卒業して、その夏には大学も卒業する予定だけど。それに、セキュリティアプリをもとに会社も立てたし。だから……ユズは勉強したくないなら、しなくていいんだよ? ユズは今のまま家にいてくれたら、今日のようにユズが寝ている間に私が働くから」
俺は目をかっぴらいた。
俺、『寝て、食べて、寝る』生活を推奨されてる! これ、完全にダメ人間コース!
この人、超高速ダメ人間製造機!
俺は、自分のただれた将来を見据えて、ぶるるるるるっと身体が震えた。
「俺、大学行くから! ずっとサークル活動するの夢だったし、それに合コンだってーー」
あ、冷気が……。
思わず、俺は身体をさすった。
この部屋……ものすごく、吹雪いてる。
(えっと、俺たち、雪山で遭難してたんだっけ……?)
宗の目が俺を見据える。永久凍土みたいに冷え切った瞳で。
「ユズは……やっぱり浮気性だね。ちゃんと躾をしなきゃ……ね」
(躾ってなに!?)
俺は宗の目と同じくらい真っ青な顔で、ぶんぶんと首を振った。
宗の冷たい手が俺の腕をつかみ……俺の身体を凍らせていく。
もう、逃げられない……。
そのまま、また「躾」という名の焦らしプレイを朝まで続けられて……。
「お願い、イかせて……!もう、合コン、行かないから!宗……!」
俺は狂ったように懇願を続けた。
優しい(?)宗のおかげで、俺の願いは叶えてもらい、代わりに――合コンは俺の人生から、きれいさっぱり抹消された。
それから……
『寝て、食べて、寝る』生活から、『寝て、食べて、ちょっと勉強して、寝る』生活に改善された。
が!!!
俺、この春、大学生になった。
そして今日、俺がずっと夢見ていた合コン!
朝からずっとうずうず……思わず顔もによによ。
でも、宗に悟られたら強制撤回。
でも俺、大学生になって成長した。
宗が話しかけても……によによ。
抱きしめてきても……によによ。
いたずらしてきても……もちろん、によによ。
だだもれ完全排除のために、一言も発しず!
俺、逃げ切った。完全勝利!
……なのに?
合コンの席、目の前には冷気をだだもれさせた宗が……。
……なんで?!
「えっと、じゃあ宗くんはこの夏、ハーバードを卒業?」
「え、宗くんは学生じゃなくて、非常勤講師? それにCEO!?」
「すごーい!!!」
きゃーきゃーと女子たちが宗の周りに集まって盛り上がってる。
男子たちは悟りを開き、「どんまい、どんまい……」とお酌をしながら、お疲れさん会を始めていた。
俺だけポツンと残される。
宗は女子たちの質問攻撃に忙しく、俺に見向きもしない。
宗……ついに俺に愛想つかしちゃった?
……寂しくて、涙がぽろっとこぼれた。
そのとき、宗が俺の方へ手を伸ばして、パーカーのフードを被せてきた。
「え……うさみみ」
「やだぁ」
女子たちが波引きみたいに、さーっと沖の方までひいていった。
「ユズ……今日は横浜のホテルを取ったから、もう行こうか」
涙でぼやけた視界で宗を見上げる。
やっぱり宗は優しい……。
「怒ってないの?」
宗が耳もとにくちびるをよせて、ささやく。
「躾……頑張ろうか」
うぎゃ!
夢破れて、ぽかんと立ち尽くす女子たち。
一気に精力を取り戻した男子たちに見送られ、俺たちは宗による躾の場へと足を進めた……。
ーーーーーーーーーーー
最後まで読んでくださって、そして「いいね」や「フォロー」も本当に、本当にありがとうございました!
ユズと宗の物語を一緒に歩んでくださり、心から感謝しています。
二人が幸せになって(?)、私もほっと一息です。
みなさまのおかげで元気をいただき、最後まで楽しく書ききることができました。
本当にありがとうございました!
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みんなの感想(2件)
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番外編たのしみにしてまーす
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わーい、初コメありがとうございます!
玲くん、謎の人……ふふふ、まさにおっしゃる通りですね(笑)
オールオッケー、という言葉を見て、思わず「ほぅ……」と息をついてしまいました。
本当に、一条さんと宗くんのおかげで玲くんもユズくんも生きていけてますね、うんうん。
番外編も楽しみにしてくださり、とっても嬉しいです。
優しいお声がけ、本当にありがとうございました!