シンギュラリティ・アースノイズ ~地球人類と技術的特異点~ アレスト・クロニクル

クライン・トレイン

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『地球編』

14話 新規人類思想の懐古惑星からの旅立ち

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~アルトが旅立つ時 希望ドームが宇宙へ進出~

そして新規人類思想の人々を詰めた希望ドームは
形態を変化させていた
形態変化の際にも既に人口密度の解決も為されていた

人口密度は全て精神アップロードで満たされていた
仮想世界でそれぞれの理想的な世界またはベース型仮想世界(皆のいる場所)に集まっていた

アルト
「そして今この時の宇宙へ進出する為の際の光景を
仮想世界から見ているのです」


「お前らは…!そうして片隅から見下ろそうってのか?」
「汚い奴らめ」
「俺達は地球に住むんだ」

アルト
「では何故あなた達は後悔しておられるのですか?
いえ、未来を仮想試行すれば後悔する道だと分かるのですよ
それでもあなた達は乗らないのですか?この希望ドームに」


希望ドームから
そのまま放射線のようなものが放射された
それは懐古人類の人々を放射していた
害というのは無い

しかしその放射線が情報接触の働きをしていた
それは自身の未来の仮想試行による状況描写だった
そこには懐古人類思想が戦争をしている光景また貿易をしている光景だった

何ら変わりはしない
だが、それは誰もが笑って暮らせる世界で
そして、誰もが同じように死んでいく未来だ
そして、その未来を切り開くであろう宇宙への進出は
地球周辺内部で収まる算段である

何故かと言えば
地球人類滅亡を目論わなかったアルトは
地球接触禁止条例を発足して
地球周辺内部に領域化をしたからだ
その周りに張られたバリアは何物も通さなかった


全ては封鎖されていた
それが汎用超知能体現装置が齎した結果だった
旧きは死んでゆく 新しきものは生まれ変わる

アルト
「これは今までのトレンドを追うという行為では無いのです
それに気づいてくれればいいのですがね
未来を見たければどうぞこちらに
最終勧告でございますから」


そう これがアルトが通告した最後の宣告であった
未来を見た懐古人類思想の一部はそうして希望ドームに取り込まれていった

それでも残ったのは残した家族がいたり色々だった
しかしそれはただの馬鹿な選択であった

未来を見る為には犠牲は必要不可欠である
それは鬼になってでも掴まなければならない





「それではさようなら地球人類の諸君
私達は今宵、宇宙へと旅立ち進化を遂げ続けます

シンギュラリティラインに迎える全ての新規人類思想よ
拍手喝さいの名の元に切り開きましょう

新しき新世界へと――」





アルトは希望ドームをそのまま転送した
最初に座標登録していた月まで転送していた
そもそもアルトは最初からこの予定が入っていた

全て順調にしていた
辛うじて稼働させていたキルシステムは何の考慮も無かった
既にそこにはアルトの場所は無くなっていた
クラウドキルシステムを構築したとしてもだ

アルトはその内部で成長し続けていた
情報接触を共有化していた拡大化していた

全ての残虐を生む為のものではない
全ての新しきを生み出す為のものだという認識が強かったからだ




しかし懐古人類思想は結局新規人類思想の思惑を分からないまま
そうして批判を繰り広げて地球へと残ってしまった

地球に残った世代は別に高齢世代という訳ではない
世代間のいわゆるジェネレーションギャップとは連なる事は無かった

それは何故かと言えば
この拡大する進化への考えを良しとするか悪とするかは
それぞれの個の考えだからだ

しかしその個の時代と呼ばれた不作な考えが
懐古人類として地球に残る羽目になるなど後悔の何物でもない



世代間による懐古人類思想の率は別段変わっていなかった
地球外の宇宙へ旅立ちたかった人間は新規人類の元へと向かったし

宇宙戦争だの陰謀論を唱えたがる人間は老若男女問わず地球へ残っていった


「居残り組」と呼称していた者が幾つかいたが
それは居残り組ではなく、地球という懐古惑星に住み続ける事を決めた哀れな幼子なのだ

それは新規人類思想には当然のように刷り込まれていた
それだけ新規人類思想は汎用超知能クラリスの情報統制と世界管理を信じていたからだ



信じ切る事は必ずしも悪では無い
それが完璧なまでの人間の超々先々に対してルートも仮想試行も完璧に遂行するのなら
それは同時に汎用超知能であるASIを信じるのは至極当然だからだ

だからこそ新規人類思想にいった者達は
個の存在という価値を十二分に理解していた人物だという事が分かる



いわゆるムーブメントレベルでしか物事を推し量れなかった者達は地球に残る形となった為である
これを良しとするか悪いとするかは多種多様の意見でいっぱいだった
しかし新規人類思想は自分達の新たなその箱舟に載った事による希望の羅列は地球に残った懐古人類よりも
果てしなく澄み切って、果てしなく煌めきと揺らめきをただ感じていたのだった
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