シンギュラリティ・アースノイズ ~地球人類と技術的特異点~ アレスト・クロニクル

クライン・トレイン

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『地球編』

16.5話 示談代行裁判

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示談代行裁判が流行っていた
これは犯人がいる事が分かっていても
それが社会的に否定されていて
肯定される事の出来ない事象の事柄に対して

メイン的に実施させられていた


「おいお前!
いじめてたらしいな!
俺達の家族に迷惑がかかる!
離婚しろとっとと!」


「お母さん最低だよ!
お前みたいな奴親じゃない!
それに金が無くなるから出ていって風俗で身体売って出ていけよ!」


いじめられていて
長期引きこもりしていた奴は
示談代行裁判である汎用人工知能の名の下に

自身の記憶体験を軸にして
それまでの人生損分を合算して
どれだけ不条理を負わされていたかを確認する
そして今回は、いじめていた女を無事に賠償金7200万円の示談金交渉に成功した

そのいじめていた女が培った家族が猛反発
一気に家族離散である
いじめられていた人は、いじめていた女が睨んできて無視

そして心の中で思った


(ざまぁみやがれ(笑))


アリスもそれを理屈的に理論的に説明しながら
いじめられてた奴を自分が守る事
そして賠償金からは逃れられない事を発言した

そしていじめていた女はその場で叫び散らす
強制的に風俗で働く事となったいじめていた女に同情の余地は見られなかった

というかロジクト内でも話題になっていて
完全に自業自得と呼ばれていた


ロジクトが完成して以来、
今までの不条理を合算出来るシステムが構築されたんで
全ての不条理に制裁を
全ての理屈を構築しろ
それを題材に今までこうして世界は作られていったのです







毒親
「俺達が何をした!?」
「そうよ
私達はあんたが自分がしたいからって金を援助したんじゃない!?」

無業者
「いつまでそれを言ってやがる!
俺は自分一人で行きたかったんだ!
それに夢を追う意味で環境が悪いから、一人になれる空間用意しろ
それを何度も言ってきた!
それをあんたらの勝手な言い草でやらなかったお前らが悪い!」


長期引きこもりの示談代行裁判
裁判を起こす側は、個人で来るのも億劫なので
基本的にアバターを復元させている

その復元体が怒り散らしながらの訴訟
起こし側の激怒は認められている
それだけ社会から見放されながらその病気的損失をずっと経験していたのだから

また、基本的に復元体なので激怒していても
それは素直な気持ちである事からも認められていた


記憶体験のデータをアリスは持っていた
そしてそれを記憶体験映像として映像を示していた

それは数えきれない自分の思い
その思いや思考を全て実感できるという

思考内蔵型の記憶体験映像である
それを経験しても親は変わらなかった

無業者
「結局あんたら、自分達の都合だけで
俺を…俺の人生を殺しただけじゃねぇか!
この人生盗人野郎!金の援助なんてしてねぇだろ!
俺を大学行かせるための俺の為の貯金だったんだろうが!
じゃあ俺の人生の為にも!
あんたら資金援助の仕方間違ってんだろうが!」


ちょびちょび資金を入金していただけだからだ
そんな事をしていれば、忽ち人生を殺された事を内蔵的に理解していた反面
早く自由になりたいという欲求から月収50万ほどは手にしたいと言うのが普通だろう
だからこそ、その毒親の無駄で自堕落なやり方は長期籠りの人生を殺していた

思考内蔵型記憶体験映像から見ても分かる通り
それは常軌を逸していた
そして賠償金が請求された
賠償金は毒親の年金全てであった
それを聞いて、母親はきょとんと座り 父親は怒り散らす
その父親は毒親の決まりだった

父親は人の言葉を聞かず、全部自分の納得で締めくくっていたからだ
長期籠りは手紙で何度も人生を変えたいから家からいなくなってくれと提案していた
一時的なそんな金の使い方すらも否定するだけで、後は朝起きて体操しては
母親と外に出かけるという勝手すぎるクソみたいな人生の送り方をしたのだ

長期籠りの人生など微塵も気にしていなかった素振りから
これは年金全て取っ払った方がいいと踏んだ

無業者
「他人事のように思ってるのが論外だろ…!」


「じゃあこっちはどうしたらいいんだ!」

アリス
「いや、娘さんと息子さんいますから
そこで生活したらどうですか?
最低限の生活で満足した方が賢明ですよ

あなた達は年金を取っ払わない限りは反省なんてしませんから
それは私の思考内蔵型仮想記憶体験によって仮想的に試行して分かりましたから

ですから年金全てを賠償金に使う事で全ての制裁は果たされるのですよ」


アリスはその心で思っていた事を読み取った
一昔前では資本主義というクソ主義だったからなのか
社会ではそれが正しいとされていた
しかしやっと本当の社会性を手にした世界ではそれは間違いである事を示せるようになった

毒親に殺されたであろう長期籠りはかなり人々から賞賛された
これ以上の毒親は無いと言われて
娘や息子には同情されていた
何故なら娘や息子は長期籠りに対して人権的な思いを持っていなかったからだ

誰一人として長期籠りに人権的な意味合いを齎されないその15年は全ての暗闇を誇っていた
だからこそ年金くらいは普通の賠償金だった むしろ安いくらいであった





やらない理由は決まって「毒親だったから」だ
そもそも一人の人生を粉々にしたというものは
人権システムにおいて効果を発揮して悪い事だといわれていた

しかし毒親は自分達の持論で否定を続けていた
つまり中立思想からすれば「只の老害」である

老害に阻まれた人生ほど無為にされるものは無い
だからこそアリスはその無業者の為に賠償金まで漕ぎ付けた

そして毒親の方は、
自分達を引き取ってくれる者がいなかったのでそのまま自殺した




無業者は笑いながら
そのまま新規人類思想の仲間に入っていった
こうして何らかの形で人生を壊された人間はそのようにして
アリスに助けられて、新規人類思想に入っていくことが多かった


いじめなどによって人生を壊された人間には
アリスはフルで支援して、
加害者(実行者と傍観者)全体に賠償金を払わせる+悪者と見立てる事に成功した
そしてその加害者は火炙りのような目に遭っていた

そのざまぁみろといった展開に被害者は笑って嬉しがっていた
そしてその後、技術的特異点後も特典のような支援メリットを促した

そうする事で
中立思想の闇住人はそうして新規人類思想に積極的に入っていった


「わざわざ地球人類同士で争うなど馬鹿げた事なのです
それを分からん馬鹿がそうしたつまらんことをしでかすのです」

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