奴隷の為の楽園を夢見て

クライン・トレイン

文字の大きさ
8 / 26
奴隷城編

8話 奴隷たちの嘆き

しおりを挟む
アリア
「クレアンの部下の悲鳴が聞こえる…
それにクレアンの声がもう聞こえない
私は待てない!」

アリアが行こうとする



ノギア
「今行ったらクレアンの意志が潰える
生死をさまよった私の思考は魂寄りになった

だから聞こえるの…クレアンの意志が
私達の力になろうと指標になろうと
その意志が私に語り掛けているのよ

あなた達はまだ使うべきではないと」

アリア
「でも…黙ってみてろなんて
空中要塞都市の件以来はとても出来ないわ」

アリアとノギアが言い争う
それを通り過ぎるように

キャリィ
「私が行くしかない」




アリア
「あなたは駄目よ
奴隷から抜け出せたのだから
あなたもまた奴隷になるのは嫌でしょう
それに奴隷城で助けたいのは奴隷だから

あなたも奴隷だったんだ
だから私はノギアの件もあって、これ以上あなたに負担はさせられないのよ」

キャリィは精一杯表情筋を緩くして見せた
脳だけで動いている状態のようなものだ

四肢の無いキャリィでは脳で動かしている



キャリィ
「奴隷で無くなった日は少なかったけれど
それでも嬉しかったし、思い残す事はもう無い

それ程楽しかった 少しの間ではあったけれども
あなた達のぬくもりに触れることが出来て」

車椅子型に搭載されていたジェットを起動して向かうキャリィ

アリアが向かうがノギアに止められる
ノギアの身体を振り払う



アリア
「これ以上の葛藤は必要がないんだ
私もあれから何度も考えたし悩んだ
けど結局動いていくしかないって事が理解した

暴力介入しないと駄目なんだ」

アリアは覚悟して向かった

ジェシファー
「やれやれだなおい」

ノギア
「どうして…」

ノギアはアリアの行動が許せなかった

ジェシファー
「確かにノギアの言い分は分かる
でもアリアってさ、いっつも前のめりで正義に投じてきたじゃん
それは私達でいた生活でもう分かってるだろ?

だから私もついていくよ
ノギアは…もちろんついてくるだろ?」

ノギアは溜息をしながらアリアの思いを受け継いで付いていく




~奴隷城の橋~

キャリィは後ろから付いてきている音に敏感に反応した
脳型の奴隷となってからは、音に敏感だ
だから後ろにいることが分かる

キャリィ
「イーリル将軍とクレアンは任せたの」

キャリィは怨念に問いかける事にした




アリアはクレアンが倒れているのを見る

アリア
「クレアン!しっかりしなさい!」

クレアンは死んだ目で浮かんでいる
意識が無いのを分かり、起こさせようとする

ジェシファーはイーリル将軍のデカさに驚愕する

ジェシファー
「マジ?これを倒すの?」

ノギア
「だから言ったでしょ」

イーリル将軍
「こんな橋まで来たからには、殺されたいのか?
殺してやろう 望むならな」

イーリル将軍は怨念をぶっ飛ばす
ジェシファーは即効気絶した
ノギアは気絶しなかった




ノギア
「怨念は私に元々流れている
アリアへの憎しみとなってね」

アリアへの憎しみ
それはキャリィが助けてくれた事によっても
そしてその後のアリアのまだ正義を掴もうとする意志に対する憎しみも
そこには存在していた

ノギア
「私はこの考えと一緒に生きる事にしたから
今があるの…だから崩れないのよ心は」

怨念を飛ばされても、ノギアは反応しない




イーリル将軍
「俺の怨念能力に対して最も相性の悪い奴だ」

アリアへと移す
アリアは気絶しかける

ジェシファー
「あぁ、アリアは正義感が大きいから
怨念ぶつけられたら馬鹿正直だから抑えられないよ」

ノギアが焦り出すが
キャリィは怨念へと言葉を脳でかわしていた




キャリィ
「私はキャリィ」

怨念に問いかけていた
キャリィの周りに白い霧が包む
ジェシファーが止めに入ろうとするがノギアが防ぐ

ノギア
「信じるのよキャリィを」



「キャリィ?キャリィなの?」

怨念の中の声が木霊する
それはキャリィの奴隷の時の友達だった

キャリィ
「奴隷城に行く前に知り合った数少ない友達ね
私、奴隷から逃げ出したね あの時はごめん」

「何言ってるの
あの時誰かが逃げてくれれば私は良かったから」

キャリィ
「その後私は、逃げても奴隷として扱われていた
けどその町で、彼女たちに出会った
そして奴隷として生きることを抜け出せた」

彼女たち3人をキャリィは見せる
脳型共鳴で車椅子型のキャリィの脳内から発せられる
その発信によってキャリィの友達は、それまでの光景を魅せられる




キャリィ
「私の数少ない友達の為に抑えてほしい」

怨念達はそのまま抑える事にする

イーリル
「怨念の反応が変わった?」

イーリル将軍へと怨念の心が入って来るように感じた
そしてイーリル将軍は心の畏怖を感じた

イーリル
「何故だ?奴隷城へ幽閉されて
奴隷として怨念のまま成仏できなかったはずの魂だろう?」

アリア
「それは違うわ」




アリアが意識を起こしていた
襲っていた怨念がいなくなっていた

ジェシファー
「白い霧が…なくなっていく…!」

白い霧がイーリル将軍に集中して向かっていく
そしてクレアンも起き出す

アリア
「奴隷たちは気付いたの
奴隷解放する私達の意志と共鳴してね

だから次はあなたがその暴力的な共鳴に抑え込まれる番だ!」

イーリル将軍に怨念が食い止めていた





クレアンは少しだけ意識を取り戻してこう言った

クレアン
「奴隷城へ向かいなさい」

アリア
「それじゃあクレアンが」

クレアン
「大丈夫 イーリル将軍はああやって抑え込まれているから
私の部下が死んでいったからね せめてもの償いさこれは」

アリアは了解した
そしてそのまま奴隷城の門へと向かっていった
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

囚われの姫君の♥♥♥な舞台裏

AIに♥♥♥な質問
ファンタジー
清楚で可憐な王女、魔物を操る敵国に幽閉、肉体改造。何も起きないはずがなく…。

兄様達の愛が止まりません!

恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。 そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。 屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。 やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。 無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。 叔父の家には二人の兄がいた。 そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

処理中です...