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奴隷城編

9話 奴隷城のセキュリティに潜むバストラス将軍

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~奴隷城~

奴隷城の中へと入るが
そこには誰もいなかった

アリア
「誰もいないけど…奴隷城から抜け出せるんじゃないの?」

キャリィ
「出来ない
奴隷城は元々、奴隷の貯まり場 成れの果てとなった者達が集う城だから
そこで兵士がいても、成れの果てで攻撃されたりするから」

だからイーリル将軍などの将軍クラスでしか奴隷城は任されていないという




キャリィ
「奴隷が出られないのは部屋に鍵が付いているから
それは奴隷では解除出来ない鍵として呪文をかけられているから」

奴隷は各部屋で鍵付きで捕まっている

ジェシファー
「全部屋のロックを外す事がベストって訳か」

ロックを外す為にセキュリティ部屋を目指す




セキュリティ部屋へと向かった
するとそこには一人の監視役がいた バストラス将軍だ

バストラス将軍
「はは 見ていましたよ
あなた達の活躍を 外からも内からも」

バストラス将軍はモニター画面に奴隷城と奴隷城の外を見ていた
そこには奴隷城の外でもがいているクレアン

ノギア
「クレアンが!どうして」

バストラスは、モニター画面にボタンを押して
画面を分析画面にした

バストラス
「これを見てください
クレアンに白い霧が集まっているのが分かりますね
そしてこのパーセントを見てください67%とありますね

これは怨念暴鳴によって刻まれている状態です
これが100%になれば転がっている肉塊と同じように破片となって散っていくのです
私はこの監視能力によって将軍まで上り詰めました」




バストラスはそう言うとボタンを入力しながら戦う

バストラス
「まずは運動量を加えてあげましょう」

モニターに映っていたこの部屋のアリアに運動量を加える
アリアは倒れる

アリア
「運動を過剰なまでにしたように疲労感が酷い…」

ノギアが喝を入れる

バストラス
「いえいえ無理ですよ 彼女に与えたのは運動量
そして運動量はコスト消費としては90%くらいで十分です」




ジェシファー
「あなたはコストとといった
つまり私達はそのコスト消費をしなくても勝てるって言いたいんだな」

バストラス
「ご名答」

バストラスは捕縛機能をオンにしてノギアを捕縛する

バストラス
「一瞬のスキをついたり
軽はずみな事を言って相手を油断させたりしながら
私は戦い抜いて勝ってきたのです」

バストラスのモニター画面に亀裂が走る
しかしそれは直ぐに跳ね返されて

発信した側のキャリィが頭に攻撃を受ける




バストラス
「こういうときの為にもモニター画面への干渉にもセキュリティを使っています
キャリィさん あなたは奴隷番号k-90457ですね」

そこには奴隷番号と共に顔写真が映ってあった
肉体の変化を自動的に分析して予想されたパラメータがそこに乗ってある

ジェシファー
「奴隷番号…か
私達 奴隷ってのを誤解していた
奴隷が最初から奴隷って事分かって無かった」

それは空中要塞から着地した時での出来事でもだ
クレアンですら、最初はそれが奴隷への区別だと気付いていはいなかった




バストラス
「なるほど ジェシファーさんは、何か覚悟を決めたようですが
それは私にとっては無駄です」

ボタン入力によって電撃を走らせた
叫び声をあげるジェシファー

バストラス
「電撃率50%でこれですからね
ノギアとアリアさんは何かしらの過去あってこそ力をつけたようですが
ジェシファーさんにはそれがありません ですから予想的にはこれで十分なのです」

ジェシファーは叫び声を上げながら笑っていた

バストラス
「何故笑っていられる?」

ジェシファー
「バストラス将軍は、自分で考える脳みそを使う事を止めたんだ
予想で片づけてきたからね

だから今の将軍に私は負けない!」

電撃率50%での叫び声が途絶える
それは嘘の叫び声だったのだ
予想から来るジェシファーの叫び声を視覚的にしか捉えていなかったバストラスの誤算だった




ジェシファーはバストラスを殴ってから
ボタンをがむしゃらに押し始める

そしてキャリィに応援を求める

キャリィ
「ジェシファーさん
あなたがいるからこそ2人は2人で在り続けたのね」

そうしてセキュリティ部屋のモニター画面の占領が完了した




バストラス
「私のモニター画面が…
私がいくらボタンを押しても動かない…」

そしてバストラス将軍に電撃率100%の放電を繰り出される
バストラス将軍はそのまま電撃死した

ジェシファー
「残ったコストで奴隷の部屋を解放っと」

二人も解放される

アリア
「ありがとねジェシファー」

ノギア
「キャリィにまた助けられたね ありがとうキャリィ」

4人は奴隷部屋へと向かう
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