ユメセカイ

クライン・トレイン

文字の大きさ
上 下
2 / 27
少女とユメセカイ

2話 少女

しおりを挟む
~草原~


ヨキナ
「うぃーっす(笑)」


笑顔でVサイン


マナブ
「あ、ども
って、君さっき声かけてきた少女だよね ここどこだよ」


ヨキナ
「草原」


いきなり無表情なヨキナ


マナブ
「草原なのは分かってんだけど、何なのここ
マンホールから出たと思ったんだけど」


ヨキナ
「ここ?ここはユメセカイって異世界だね
マナブがいたのはリアルセカイって異世界
どっちも異世界だね すごいね」


マナブ
「ユメセカイってマンホールで頭打って夢にでも迷い込んだのか?」


マナブは自分の顔を捻ったり殴ったりするが起きない
夢ではないようだ


ヨキナ
「あなたドMのお方?」


マナブ
「ちげーよ
ユメセカイって異世界って事?寝た後に見る世界じゃないの?」


ヨキナ
「うん、全然違う
ただの異世界という概念の中
マナブがいたリアルセカイと概念は同じ」


マナブ
「元居た場所に帰りたいんだけど」


ヨキナ
「え?しょうもない現実世界が嫌だったんでしょ?
たまたまあなたが一番交換材料としては合致してたから誘ったんだけど」


マナブ
「えーいや、まあいやなんだけどさ
いやじゃないっつうか」


ヨキナ
「何それめんどくさい」


マナブ
「う、うるせー!
いいから早く戻らせてくれよ頼むよなんでもするから」


ヨキナ
「何でもするって?ほんと?」


ヨキナは近づき顔にドアップ影


マナブ
「お、おう!」


ヨキナは頭を回転するがハッとする


ヨキナ
「残念 無理でした」


マナブ
「え?なんでだよ」


ヨキナ
「こちらへ呼び込むときに交換条件で出した人がリアルセカイから戻りたくないって事らしいから
で、異世界へ繋げるヘルトンネル空間は天文学的確率でしか開かなかったから
多分もう君の一生の内には戻ってこれないよ」


マナブは絶望した


ヨキナ
「ま、なんとかなるよ」


えっへんとヨキナがドヤ顔


マナブ
「いやー、どうもできねぇだろ
どうすりゃいいんだ」


ヨキナ
「大丈夫
マナブがいた世界と違って
マナブにとっては
リアルセカイは面白くないけど
ユメセカイはマナブにとってとっても面白いと思う」


マナブ
「いやいや、でもさー
はぁ、俺にも魔法が使えたらなー
こうやって炎繰り出すとかさー(笑)」


マナブが口から炎を出すような仕草
すると、本当に口から炎が出た


マナブ
「ふぁっく!え?なにこれえ!?」


ヨキナ
「うん それがユメセカイの概念だよ
無力という力で無から夢の力で能力を繰り出せるんだよ
だからマナブにとっては面白い世界なの」


マナブ
「え?めっちゃ面白いじゃん!よっしゃ!
じゃあこれからばんばん炎吐くんでよろしく!(笑)」


ヨキナ
「あなた、ドラゴンなの?」


ヨキナは無表情で笑う
マナブは口から炎を吐きまくる


ヨキナ
「あーちなみに無力って鍛えないとすぐに限界値に達して無力使えなくなるよ」


マナブは口から炎が出せなくなっていた


ヨキナ
「まあ、体力であり筋肉みたいなものだよ
鍛えれば鍛えるほど無力の限界値は上がるよ
めいっぱい励もうね」


マナブは元気いっぱいだった
これからこのユメセカイで楽しむ事が出来ると
しおりを挟む

処理中です...