ユメセカイ

クライン・トレイン

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少女とユメセカイ

10話 蹂躙

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マナブ
「どんな感じで蹂躙されているの?」


ヨキナ
「狂気と殺戮で満ちている」


マナブ
「え?やばくないそれ(笑)」


ヨキナ
「笑いごとでも何でもない事象までいってる
ユメセカイではマナブは無力を最大限獲得したけど
リアルセカイでは異世界人が実力でミサイルぶっ放してる
今その状況 爆撃大量発生中」


マナブ
「俺のいる日本は?」


ヨキナ
「え?全滅したよ」


マナブはそれを聞いて愕然とした
けども、そんなに日本を愛していなかった事や他人に干渉する思考を持ち合わせていなかったので


マナブ
「んー、まあいいや なんとかなるっしょ(笑)」


こんな始末だ


リリフ
「えぇええええ!?マナブさん!自分の世界じゃないですか!親は!?友達は!?」


マナブ
「んー
親は養子で入ったし
友達はそんなに仲良すぎる訳でもないしなー」


マナブはへらへら笑っていた
その光景にリリフはドン引きしてショックを隠し切れない


リリフ
「マナブさんって最低ですね!もう知らないです!」


リリフが怒った瞬間、雷がマナブを突いた
リリフは怒った瞬間に、潜在無力が湧き上がって覚醒したようだ
雷にうたれて骨のリアクションをしてマナブは倒れる
リリフは去る


ヨキナ
「あーあ いっちゃった
ねーねーマナブ あの子どっかいっちゃったよ
そしてこれからどうするの 助けにいくの?」


瀕死状態のマナブをつんつくする
マナブは瀕死状態のまま喋る


マナブ
「でもなー、俺が言ってどうこう出来るレベルじゃなくない?
だって向こうはミサイル撃ち放題なんでしょ?
じゃあもう駄目じゃん 世紀末すぎて一歩も動けないじゃんそれ」


ヨキナ
「それは私のコネで何とかするよ」


マナブ
「え?コネクションあったの?」


ヨキナ
「うん 私、無力の統括者だし」


マナブ
「え!?」


ヨキナ
「何も驚くことはない
口数が少ないのも、無力を極力使わないで温存しておかないと
まず無力使ったら、この世界ぶっ壊れちゃうから
こんなせわしない苦労が続くなら、統括者にならなかったら良かったよ」


しくしくと泣くヨキナ


マナブ
「ま、俺は知らないけどね(笑)」


ごろりと転がって寝そべるマナブ


ヨキナ
「いやいや、ところがどっこい関係大有り
だってマナブは異世界人だから
異世界人は潜在無力が大きいから私の後釜なんだよ
それはマナブがいくら嫌がったところで、無理な相談なんだ」


ヨキナは無力でベルを生成してベルを鳴らす
瞬間、どこからともなく現れる連中


男女
「お呼びですか統括者」


マナブ
「ひでぇ、ひでぇよこんなの あんまりじゃないか…」


集団で囲まれているマナブ
半ば強制的に会話を開始される


ヨキナ
「私達の全無力を使って
リアルセカイへ干渉します
干渉先にマナブを指定します
リアルセカイでミサイル撃ちまくってる実行者を倒してください 以上」


男女
「よし!やるぞ!おー!」


マナブ
「おいちょっとまてー!アバウトすぎんだろ!」


マナブの突っ込みに皆冷静な態度


マナブ
「なにいってんだこいつみたいな表情するのやめろよてめぇら
自分に関係無い事だと思って調子づきやがってよ」


ヨキナ
「マナブは火吹きが得意だから、火炎で動く空中バイクをあげるよ」


ヨキナに指示された男女が空中バイクを生成
マナブはがっくりしながら作戦が開始される
無理やりバイクに乗せられて安全ヘルメットをつけられる
ヘルトンネル空間を生成されて、
マナブは振り返る 笑顔の集団


男女
「^^」


ヨキナ
「^^」


マナブ
「あのさー、これってなんか打ち切り漫画みたいな光け…」


マナブの悲鳴が聞こえる
その声はバイクに炎をつけたせいだろう


ヘルトンネル空間は水中のようにゴボゴボした
ヘルトンネル空間を抜けると


マナブ
「うっひょーー!きっもちいいいー!!(笑)」


思いのほか、水中から脱出したようで気持ちが良かった
ただ、光景は真っ赤ではあったが


マナブ
「世紀末じゃないですか」
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