ユメセカイ

クライン・トレイン

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ツンデレ妹とリアルセカイ

21話 リアルセカイに再び

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ユメセカイを解決したのでリアルセカイに来ていた
随分とリアルセカイは変わったらしい


マナブ
「何で一緒に来たんだ?」

ラブゼリカ
「う、うるせぇ!お兄と一緒にいたいんだからいいだろが!」

マナブ
「ったくツンするかデレするかどっちかにしろよな」

ラブゼリカはうるせぇと言ってマナブを蹴る

議長
「おやおや ロリコンですな」

そこに議長が登場



~議長の間~

議長に久方ぶりに話す

マナブ
「随分なんか皺増えてますね」

妹は
マナブの横で睨みつけながら服にしがみつく

議長
「まああれから20年たったからですな」

マナブ
「20年もか
ユメセカイとリアルセカイは月日が違うのか
まあ確かにリアルセカイで愉快犯が犯した行為も数か月って情報を後から知ったしな」

マナブは議長の机にあったパソコンを開いてネットを見る
そこにはスマホという機器があった

マナブ
「へー 昔の携帯はガラケーって言われて
今はこのスマホっていうのが主流なのか」

議長
「スマホ?なんだねそれは」

ラブゼリカ
「スマホ?
そういえばお兄と一緒にデカいモニター見てたら何かあったねそういえば」

妹はスマホという機器をCMで知っていた
マナブはスマホという機器がる事を情報で知っていた

マナブ
「え?嘘でしょ マジかよ(笑)
だって俺が来た時代にはガラケーもテレビもあったですよね?」

議長はリアルセカイの住人だったので知らない事に驚く

議長
「ガラケー?なんだねそれは」

マナブ
「いやいや(笑)どんだけだよ」

議長は自分の机にあるパソコンを見る

議長
「パソコンなら知ってるぞ パソコンで何でも出来る」

議長はパソコンオンリーで使っているらしい

マナブ
「あーなるほど、パソコン至上主義ね
まあパソコンの魅力は分かりますよ
マウスとキーボードは人力で考えるなら妥当であり良発明とも言えますね」

議長
「テレビも知ってるぞ」

マナブ
「いやぁそれはさすがに当たり前なんだよなぁ」

議長
「スマホってなんだね」

マナブ
「スマホはこんな小さい奴ですよ」

パソコンからインターネットに接続して画像や動画を見せる

議長
「いらないよねそれ」

議長は生まれてこの方、携帯を所持していない
パソコンあれば憂いなしという訳だ

マナブ
「まあパソコンあれば憂いなしではあるか」

議長
「最近では脳チップが開発されているらしいんだ
携帯とパソコンの上位互換らしい」

携帯という単語を聞いてマナブは確信した

マナブ
「携帯という概念は知ってるって事か なるほど
分かりづらい解釈だ」

ガラケーとスマホは分からないらしいが、携帯という機器名は知っているようだ

ラブゼリカ
「あのさ、お兄たち一体何の話してるんだ?
俺さっぱりだぞ」

妹はちんぷんかんぷんではてなマークを思い浮かべていた
完全に蚊帳の外だった

マナブ
「その脳チップはいつ完成するんですか?」

議長
「うん、そうですな
10年20年あれば光量子も取り入れて凄いのが完成するらしいですな」

マナブ
「らしいらしいってすごく適当じゃないですかね」

議長
「んー まあなんとかなると思いますな」

楽観主義者と楽観主義者の会話に突っ込みは成り立たない

議長
「それよりマナブ君が言ったとおりに
世界はあれから平等を両立させた社会に作り替えようとしていますな」

モニターに昔の特集番組が映される
そこにはマナブの宣言と、「平等社会へ」というテロップが

ラブゼリカ
「なにこのお兄?決めポーズしてて気持ち悪い(笑)」

マナブは妹の頭をぐりぐりした

ラブゼリカ
「何すんだこら!」

妹はマナブに仕返しする
議長はそれをコホンと言って止めさせる

議長
「特集番組でも話題にされているよ
愉快犯から世界を救ったのだから、当然ですな」

マナブ
「手柄は?報酬は?」

ラブゼリカ
「そうだぜ
よこせよ金を」

議長
「ん?それは私に全部返ってきたよ
ありがとうですな」

マナブ
「おいおい 俺は無報酬かよ」

ラブゼリカ
「とんだ泥棒野郎だ」

議長
「まあ、それが人間社会の不条理なとこですな」

マナブ
「貰ってる奴が言う事かそれは!」

議長
「まあ私にかかれば金も物資も今なら思いのままですな」

モニターで映す
議長のニュース記事など色々
そこには英雄と書かれていた

マナブ
「捏造えげつねぇなこいつ」

議長
「はは、軽いジョークですな
それに、まあ世界が平和なったから良かったじゃないか」

マナブ
「でかすぎるジョークなんだよなぁ
まあ平和はね…それはうん
じゃあ1億円くれよ 今でも物価は変わらねぇだろ」

ラブゼリカ
「1億って少ないだろ」

議長
「ん?1億程度でいいのかい?」

マナブ
「え?じゃあ10億!(笑)」

アホみたいなテンションでマナブは言ってみる

議長
「10億程度でいいのか しょぼいですな」

マナブ
「う、うるせぇよ!じゃあ100億で頼むわ(笑)」

冗談で1桁跳ね上げる
議長は何食わぬ顔で

議長
「まあいいでしょう」

マナブ、ラブゼリカ
「ええええぇぇ」

マナブは何事もないまま100億の資産を手に入れた
また、戸籍も無くなってたので
ラブゼリカと共に議長の養子に入る事にした

マナブ
「ニル・バリアンヌ議長
なんか日本人っぽくない名前だな」

議長
「何を言ってるんだ
日本人名で漢字は昔の文化ですな
今はカタカナ表記は普通ですな
ほら、言ってみなさい お父さんと」

リアルセカイではいつの頃からか
カタカナ表記の名前が普通になっていた

マナブ
「じじい」

ラブゼリカ
「くそじじい」

議長
「おい」

マナブ
「議長でよくないですか?
今更変えられないですよ」

議長
「まあそれでいいですな」

リアルセカイもマナブの発言によって良い方向に変わっていっていた
ユメセカイとリアルセカイはこれからもまあまあの良さで成り立っていくだろう
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