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閑話休題編

40話 マギノテック学園

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【マギノテック学園】

マリアは少し用事があると言って
マリアから案内を頼まれたメイズ協会員と一緒にラウドはマギノテック学園へ来ていた
メイズ協会の一つの結社だ

メイズ協会員
「魔法学園「マギノテック学園」
ここでは魔法メイズ道具を利用しての訓練を組んで
魔法隊を組みこんで行く組織だ

メイズ協会とはまた違っているが
メイズの一つの結社だよ」


メイズ協会の場合は、メイズに対しての探求と遂行がベースになっている
しかしマギノテック学園はあくまで魔法隊というパーティ制を組ませて
利便性のある組織へと構築するのが目的となっている

メイズ協会員
「イレスが生きていた国である亡国「シュテイン」を亡き者にしたのも
このマギノテック学園だ」


なぜイレスがマギノテック学園に直接乗り込んで攻撃をしないか
それは単純に考えて数だった

いくら強くても一人では質が良くても数に押される
それと同時にラウドは疑問に思う事があった
それはシュテイン国を亡国にした存在だった

ラウド
「けどさ
チェスが言ってたように亡国シュテインはハイルドによって落とされたのだろう?」

メイズ協会員
「まあな
しかし それはハイルドが自ら選択した訳では無い
戦争の勝利者として約束された勝利を導いただけに過ぎん

魔法学園「マギノテック学園」はハイルドに依頼していたというだけの話だ」






そして今はマギノテック学園とは関係のないハイルド
そこにマリアはマギノテック学園での見学を了承されてから戻ってきていた
その見学出来る場所にそのメイズは存在していた

【マジカルメイズ】
≪魔法を現実で具象化させる為の魔法技術≫

マリア
「魔法学園という宗教団体が騒がしている
メイズ協会からも団結して脱退するものがいた」

それをマリアはメイズの無能扱いをしていた
マリアが亀裂で破壊した建物
そこには脱退を目論んでいる連中だった


「あいつは…俺にマギノテック学園を教えてくれたメイズ協会員の一人だ」
「捕まえて見ろ」


捕まえろと指示されて真空捕縛で操る

マリア
「魔法学園にあってメイズ協会にないもの
それは確実なる力だ」


確実な力を貰える
ラウドの真空捕縛に対して火の魔法メイズを繰り出していた

それがマジカルメイズで織りなす魔法メイズ道具であった
射殺メイズ道具は単なる道具でしかない
しかしマギノテック学園が提供する魔法メイズ道具は一人一人ちゃんとした力を備える事が出来る




メイズ協会員
「あんたらは有能だからいい
最初から相応に与えられた力でやっているからな」

マリアは昔を思い出していた そこにラウドの姿があった
ラウドがそれについて聞いたから言ってみたが
ラウドはそれを全く知らない 覚えていない

マリア
「いや それはもういいんだ」

マリアはもういい といって諦める

マリア
「私のこの力は決して誰かに褒められるものではない
それをラウドは知っているはずだがな…やはりラビリンスまで向かわねばならぬか…」


魔法学園ではクラスの編成を行う
そして適材適所の場所組みを見つけたら鍛錬していく
その鍛錬によって確実に上達するという


マリアとラウドは考える
これはシンクロ共鳴力を操ったメイズだと

マリア
「つまりメイズを与えられている訳ではなく、
メイズ力になるものになる戦力を見つけている」

これは同時にメイズ協会にとっての敵だった
だからラウドは魔法学園へもっと知ろうと考えた






魔法学園に見学していた
どこも鍛錬している姿があった
メイズ協会員の考えは言い逃れでは無かった

しかし何故メイズ協会員は機械操縦から溶けているのか甚だ疑問だった

マリア
「多分チェスなどから助言されていた補欠役だろうな
しかし補欠から結局選ばれなかった
だからマギノテック学園に力を求めて入学するのも無理もないさ」


マリアはマギノテック学園は危険だと言った
しかしラウドにはそうは思えなかった


「どこも問題はないが…?」
「いや、あるだろ あれを見ろ」


オーブのある杖を出してそこに魔法を集めていた
そこから魔法メイズ道具のエネルギー容量として使用されていく

マリア
「あれは魔法というより生命力だろ
生命力をあのオーブで吸い取っているんだ
そしてそのオーブから魔法と言われている力を引き出している」

ラウド
「あれじゃ、あの生命力をオーブに吸い取られて衰弱死してしまうぞ
だからあれだけ食事から何まで健康な管理をされているのか」

食事管理から何までメニューのように繰り出されている
マギノテック学園はそのイロハがある事が
力を持たないままだった力を求めていた者達に火をつけたという訳だ




「俺…何となくわかる気がするよ 俺も力が無ければマギノテック学園へ入学していたよ」
「そうか…だが私は少し違うな」

マリアはマギノテック学園で頑張ってる人を一瞥した後侮蔑を指すようにそう言った

「それじゃあここはまるで家畜牧場みたいだな」
「そうだな 馬鹿な騙された奴らが住む哀れな子ブタだ」

「そんな扱いする事も無いだろうマリア」
「だが…事実だろう?」


家畜に未来は無いのだ と言ってのけるマリア


「何故そこまで言うのだ?」
「それはな…ここらが直ぐに反逆の狼煙を挙げるだろうからだ
しかし回収メイズのアキトがそれを防いでいる」

それは回収メイズのアキトをラウドが討つ事を見越しての
未来が危険だと察知した発言だった

「利用されているだけだが…力は思う存分に発揮するだろう
それがラウドに希望や力を与えてくれる日も直ぐに来るのだろうな」

マリアはラウドと違い
少し先の未来を見据えていた

ラウドが如何に気付かずとも
マリアはそれでいいと思っていた
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