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『メイズ協会の墓場』

63話 霧状のイル

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~メイズ協会の墓場~

ラウドはデバイス機器と一緒にメイズ協会の墓場に来ていた
ガンズのメイズ能力の元となるイルの怨念が霧のように漂っていた

ラウド
「異様な光景だな…
だが俺にはイルは通用しないよ
俺にはもう…悩む事を苦悩と思わないから」


それはメイズ協会の地下施設で戦ったリエスタとの不可侵領域でもそうだった
ラウドは最初から憂鬱な光景を意識していた
しかしそれは別に暗さを肯定した考えでは無い

最初から予測の範囲に入れている訳だ
そして結果ラウドにはイルの怨念は無意味だった
既にラウドは死へと誘うと言われたロストブリッジ等への耐性を持っていた

ラウド
「俺が経験してきた記憶メモリー達が
俺に対しての死への誘いを封じてくれている
仮想マリアとなったマリアの為にも…俺は探求するよ」


死への誘いを
自身が体験してきた記憶メモリー達によって
その怨念からの攻撃を封じていた
そしてそんな光景を盾替わりになっているのをラウドはこう感じていた

ラウド
「俺がここへ来る算段も…マリアの言う真意なんだろうな…」
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