35 / 66
人民革命
オレガの証言~人民革命~その5
しおりを挟む
【現在】
大陸歴1710年5月3日・パルラメンスカヤ人民共和国・首都アリーグラード
時刻は夕方。オレガ・ジベリゴワは午後一杯、過去の話をしてくれた。
長時間の話でオレガは疲れたのか、ため息をついてから、コップの飲み物を飲み干した。
「今の話の中で、疑問に思ったことが二つあります」。
イリーナは自分の書いたメモを見ながら質問をした。
「まず、革命軍の追っ手が、皇帝やユルゲンさんが、プリブレジヌイに向かって逃げていることがすぐわかったこと。もう一つは、ユルゲンさんが革命軍の追っ手から逃げ延びたことです」。
オレガは少し暗い声で質問に答える。
「追っ手の事だけど、師の屋敷にいた召使い…。ええと…、名前はたしかナジェーダ・メルジュノワ。実は彼女も革命軍の仲間だったのよ。彼女が師の屋敷に雇われたのは偶然だったようだけど。革命軍としてはついてたわね」。
「それで、皇帝の暗殺未遂事件の時も、彼女からお婆様が長期に不在にするという情報で、皇帝の動きを推測できたのよ」。
「あの暗殺未遂事件にも、かかわっていたのですか?」
また、驚きの証言だった。
オレガは話を続けた。
「そうよ。師とお婆様は屋敷で食事中に任務の話をしたりしていたようです。その会話の内容を召使いであった彼女が知ることは容易だったでしょう。そして、師が最後に屋敷を訪れた時も、彼女に『プリブレジヌイに行く』と言ったようですので、革命軍にはすぐにそれが伝わったのです」。
「そうだったのですか…」。
「後は」。オレガは二つ目の質問に答える。「師が革命軍の追っ手から逃げ延びた状況に詳しくは聞いたことはないわ。師の事だから、うまく追っ手を巻いたんじゃないかしら」。
「なるほど、ありがとうございます」。
「今日はこれぐらいにしましょうか?」イリーナは言った。オレガはかなり長い事、話をしてくれていた。「また、明日もお話を伺いたいのですが、伺ってもよろしいですか?」
「いいわよ。まだ半分ぐらいしか話をしていないからね。」。
「また、明日の午後に来ます」。
イリーナは自分のメモを確認した
【分かったこと】
ユルゲン・クリーガーの屋敷にいた召使いナターシャ・メルジュノワは、革命軍の仲間だった。
【謎】
ユルゲンが革命軍の追っ手から逃げ延びたこと。
大陸歴1710年5月3日・パルラメンスカヤ人民共和国・首都アリーグラード
時刻は夕方。オレガ・ジベリゴワは午後一杯、過去の話をしてくれた。
長時間の話でオレガは疲れたのか、ため息をついてから、コップの飲み物を飲み干した。
「今の話の中で、疑問に思ったことが二つあります」。
イリーナは自分の書いたメモを見ながら質問をした。
「まず、革命軍の追っ手が、皇帝やユルゲンさんが、プリブレジヌイに向かって逃げていることがすぐわかったこと。もう一つは、ユルゲンさんが革命軍の追っ手から逃げ延びたことです」。
オレガは少し暗い声で質問に答える。
「追っ手の事だけど、師の屋敷にいた召使い…。ええと…、名前はたしかナジェーダ・メルジュノワ。実は彼女も革命軍の仲間だったのよ。彼女が師の屋敷に雇われたのは偶然だったようだけど。革命軍としてはついてたわね」。
「それで、皇帝の暗殺未遂事件の時も、彼女からお婆様が長期に不在にするという情報で、皇帝の動きを推測できたのよ」。
「あの暗殺未遂事件にも、かかわっていたのですか?」
また、驚きの証言だった。
オレガは話を続けた。
「そうよ。師とお婆様は屋敷で食事中に任務の話をしたりしていたようです。その会話の内容を召使いであった彼女が知ることは容易だったでしょう。そして、師が最後に屋敷を訪れた時も、彼女に『プリブレジヌイに行く』と言ったようですので、革命軍にはすぐにそれが伝わったのです」。
「そうだったのですか…」。
「後は」。オレガは二つ目の質問に答える。「師が革命軍の追っ手から逃げ延びた状況に詳しくは聞いたことはないわ。師の事だから、うまく追っ手を巻いたんじゃないかしら」。
「なるほど、ありがとうございます」。
「今日はこれぐらいにしましょうか?」イリーナは言った。オレガはかなり長い事、話をしてくれていた。「また、明日もお話を伺いたいのですが、伺ってもよろしいですか?」
「いいわよ。まだ半分ぐらいしか話をしていないからね。」。
「また、明日の午後に来ます」。
イリーナは自分のメモを確認した
【分かったこと】
ユルゲン・クリーガーの屋敷にいた召使いナターシャ・メルジュノワは、革命軍の仲間だった。
【謎】
ユルゲンが革命軍の追っ手から逃げ延びたこと。
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
「お前を愛する事はない」を信じたので
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」
お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる