雑司ヶ谷高校 歴史研究部!!

谷島修一

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混乱の修学旅行編

帰宅

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 京都を出発して2時間と少しで新幹線は無事に東京に到着した。
 道中、僕はずっと山名さんに『好きな相手は誰か?』と問い詰められていたので、全然無事じゃあなかったんだけど。

 取りあえず、生徒全員、車両を降りた。
 そして、ホームから階段を下りて改札を出て、少し広くなっているところで点呼をして、車両で寝たりして取り残されている者が居ないのを確認。
 全員いるということで解散となった。

 やっと解放される。
 修学旅行、別にどうということは無かったな。
 立ち去ろうとすると、島津先生に声を掛けられた。
「来週、反省文、忘れないでね」
 やれやれ、とばっちりで反省文を書く羽目になってしまっている。

 嫌なことは忘れて、明日は土曜で学校は休みだから、ゆっくり休もうと思っている。
 さっさと東京駅を去って、1人で地下鉄に乗り、帰路を急ぐ。
 自宅に到着すると、もう夕方の遅い時間。

 珍しく妹が出迎えてくれた。
「お兄ちゃん、お帰り」

「おう」

「お土産は?」

 やっぱりそれが目的だよな…。
「ちゃんと買って来たから、後で渡す」

 いろいろと疲れたので早く休みたい。
 僕は自分の部屋に戻り、部屋着に着替えるとベッドに横になった。
 その頃を見計らって、妹が部屋に入って来た。

「ねえ。お土産、ちょうだいよ」

「ああ、カバンの中に入っているから、勝手に持って行ってくれ」

 妹はカバンを開けてゴソゴソと中を探る。

「八つ橋。これ?」

「それ」

「なんか同じのが、たくさんあるんだけど?」

「お前の友達、いつもの3人の分も買ってきてやったよ」

「ええっ?!」
 妹は驚いて僕のほうを向いた。
「どうしたの?!」

「どうしたって…?」

「ドケチなお兄ちゃんが、私だけでなく、私の友達の分まで? 熱でもあるんじゃないの?」

「別にいいだろ…。そんなに高くなかったから、ついでだ」

「お兄ちゃん、やっぱり宇宙人に乗っ取られてるんだ」

「その話はもういいよ…。あの3人にも渡しておいてくれよ」

「そんなの自分で渡しなよ。日曜日に勉強しに来るから」

「そうなの?」

「うん、勉強会。恵梨香さんが、また、みんなの勉強を見てくれるって」

「あ、そう」
 伊達先輩が来るのか。
 ついでに伊達先輩にもお土産が渡せる。

「お兄ちゃん、汚れものとか、洗濯機に持っていきなよ」
 妹は自分の分の八つ橋の入った小さな包みを持って、部屋を出ながら言った。

「あとでやる」
 僕はそう言って、ベッドの上で目を閉じる。

 ウトウトして、どれぐらい経ったかスマホが鳴る。
 LINEでメッセージが。
 確認すると真帆からだった。

『純ちゃん、東京に戻って来たんでしょ?』

 僕は、眠いのを我慢しながら、返事を書く。

『戻ったよ』

『じゃあ、明日、物販の手伝いよろしくねー♡』

 そうか、明日もライブがあるんだっけ…。
 寝て過ごそうと思ったのに。
 まあ、京都のお土産が渡せるから良いか。
 徳川さんもいるかな…?

 そういえば、真帆は修学旅行、どこに行くんだろう?
 もしくは、もう行ったとか?

 再び寝ようとすると、またLINEでメッセージが。
 今度は悠斗だ。
 悠斗からのメッセージはすこし珍しいな。

『純也、ちょっと耳にしたんだけど、校外に好きな相手がいるんだって?』

 なんだ、もうその話が広まったのか?
 途中で、小梁川さんが参加してたからな、ひょっとしたら新聞部のXで拡散されたのかもしれん。
 でも、悠斗、こういう話、あまり興味ないだろうに。

 僕は返事を書く。
『いや。それ誤解なんだよ』

『なんだ、そうなのか?』

『バレンタインに告白されたときに、その場を収めるために、好きな人が居るって言ってしまったんだ』

『なるほどね』

『結構、広まってしまっているから、火消しが大変そうだぞ』

『そうか、困ったな』
 もう疲れているから今日のところはもう忘れて、この件は来週の僕に対応してもらう。
『来週、何とかするよ』

『うまく消火できるといいな』

『ああ』

 まだ、ひと悶着ありそうだけどな。
 悶着だけで済めばいいけどな。
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