雑司ヶ谷高校 歴史研究部!!

谷島修一

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混乱の修学旅行編

武田純也と女の子たちが…

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 金曜日のお昼休み。
 恒例の“お弁当交換会”。
 中庭のベンチに僕と雪乃と毛利さん、今日は、それになぜか支倉君も居て、4人でお弁当を交換している。
 支倉君の弁当は自分で作っているそうだ。女子力、高いな。

 他愛のない世間話をしながら弁当を食べ、それを食べ終わったころ、4人の前にやって来たのはTOS団の西園寺さん。
「こんにちは!」
 西園寺さんは元気よく挨拶してきた。

「や、やあ…」
 僕は軽く挨拶をした。

「おお! 西園寺さん!」
 支倉君が反応する。

「皆さん、仲良いですねー」
 西園寺さんは言った。
 そして、雪乃に向き直った。
「初めまして、私、TOS団の西園寺晴美といいます」

「私は、織田雪乃…。TOS団って、何?」

「うふふ。何だと思いますか?」

「ヒントはないの?」

「TOSの "T"は、武田先輩の"T"です」

「うーん、そうねぇ…」
 雪乃はしばらくうつむいて考えてから答えた。
「わかったわ! ”武田純也と女の子たちがセックスする団”」

「惜しい!」
 西園寺さんが笑顔で言った。

「いや、全然惜しくないだろ!? 全然違うじゃあないか!?」
 僕は突っ込みを入れた。

「じゃあ、答えは何?」
 雪乃が尋ねた。

「はい。 ”武田先輩を大いに盛り上げる西園寺晴美の団”です!」

「似たようなもんじゃん?」
 雪乃が言った。

「いや、違うでしょ?」
 僕は再び突っ込んだ。

「私も、その団に入りたいわ」
 雪乃が西園寺さんに言った。

「ぜひ! 織田先輩なら、”名誉団長”として迎えます!」
 西園寺さんは嬉しそうに答えた。

「光栄だわ」
 雪乃が微笑んで言った。

 そんなに、TOS団が魅力的か?
 わからん。

「ところで」
 西園寺さんは、あらためて雪乃に尋ねた。
「織田先輩は、生徒会選挙に立候補すると聞きました」

「ええ、そうよ」
 雪乃は答えた。

「それで、選挙のお手伝いをしたくて」

「あら。それは、助かるわ。是非、お願い」

「今度、選挙対策会議に参加させてください!」

「いいわ。来週から投票日まで、ほぼ毎日放課後に集まるから、よかったら生徒会室に来て」

「はい! ぜひよろしくお願いします!」
 西園寺さんは、そう言ったあと、僕のほうを向いて言う。
「武田先輩! 今日の放課後、歴史研の新入部員候補を連れていきます。部室でいいですね?」

「あ、ああ、いいよ。頼んだよ」
 西園寺さんが連れてくるという1年生は乙女ゲーをやっているというので、同じく乙女ゲーをやっている伊達、上杉両先輩も部室に呼び出していたんだった。
 ここは2人に、上手く話をしてもらおうと企んでいる。
 うまく入部してくれると助かるんだけどな。

「じゃあ、失礼します」
 言いたいことを言い終えて、西園寺さんは小走りで中庭から立ち去った。

 雪乃はそれを見送った後、僕に言う。
「選挙の会議、純也も参加してね」

「え? う、うん。ところで、立候補の締め切りと投票日っていつだっけ?」

「立候補の締め切りは、来週の月曜日よ。応援演説が来週の金曜。投票は更に翌週の金曜日ね。私は、もう届けを出したわ」

「あ、そう。対立候補は、今川さん?」

「どうやら、そうみたい」

 そこへ支倉君が割り込む。
「織田さんの圧倒的勝利になりそうです!」

「じゃあ、楽勝だね。あまり、選挙活動しなくてもいいんじゃあない?」
 僕は言った。

「選挙活動は、するわ。私の存在を学校内に知らしめないといけないから」
 雪乃は真面目な顔で答えた。

「そうか…。頑張ってね」

「純也も一緒に活動するのよ」

「えっ? なんで?」

「だって、副会長候補でしょ?」

 やっぱり、そうなるのか…。
 まあ、いいか。
 今までみたいに、名前だけ副会長ということにさせてもらおう。

 そろそろ、昼休みも終了の時間だ。
 教室に戻ろうと立ち上がる寸前、毛利さんが口を開いた。
「純也君。今日の放課後、図書室に行ってから、部室に行くね」

「う、うん。わかった」
 毛利さん、最近、図書室によく行くよな。

 昼休み終了のチャイムが鳴ったので、僕らは教室に向かった。
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